世界中の多くの人が、最近発表された富士フイルム X100Vのオーバーヒート問題について不満を述べている。
X100Vユーザがオーバーヒート問題についてなんと言っているかみてみよう。
シルバーのX100Vを手に入れ、ちょっとだけメニューを設定し、AF-Sモードで少しテスト撮影したあとカメラに触れたら、なんて温かいんだろうと驚いた。とても熱いというものではないが、かなり温かく、顔に触れて撮影をするときに間違いなく不快だ。
少し驚いた。なぜなら前機種のX100Fにはそんな問題はなかったからだ。新しいX100Vで4k動画も撮影したが、オーバーヒートの警告ランプ(黄色のランプ)が約5分後に表示された。それでも10分間のビデオ撮影をし終えたが、とても熱かった。
X100Vで30分テストをしてみたが、写真を撮影するだけで熱を帯びてきて 、どれだけ不快なのか信じられない。私のを送り返して、自分のX100Fと付き合っていくつもりだ。私はこのカメラに本当に楽しみにしていた。
富士フイルムは、カメラに必要とされる能力に見合うイメージプロセッサの大幅な能力の向上なしに、カメラのセンサー解像度を増やしたようだ。
(記事を一部引用して意訳しています)
富士フイルムX100Vが発熱問題を抱える?
NewCameraが富士フイルムX100Vの発熱問題について報告しています。
記事によれば、製品を利用するとかなり発熱する場合があるようですね。富士フイルムのX100VはAPS-Cセンサーを搭載し、換算35mmの単焦点レンズのコンデジです。光学ファインダーと電子ビューファインダーのハイブリッドファインダーがあるレンジファインダースタイルで、かなり尖った仕様になっていて、一部でかなり熱狂的なファンのいるカメラですね。
上記の記事では3人の人の報告が引用されています(それぞれ別の人です)。引用されている情報によれば、ちょっとメニューを開いて設定し、数枚の撮影をしただけで発熱するという報告もあるようです。他にも動画を撮影するとかなり熱くなるという報告もあるようですね。
動画を撮影すると発熱し、炎天下での動画撮影などではシャットダウンしてしまうというカメラはまれにあります。ですが、通常に撮影していてかなり発熱するというのは珍しいかもしれません。
富士フイルムの見解は?
富士フイルムもこの件について認識しているようで、発熱することについてリリースを出しています。
お客さま各位
平素は富士フイルム製品をご愛顧賜り厚く御礼申し上げます。
X100Vは連続でのご使用(連続した動画撮影など)や高温環境や直射日光が当たる場所でご使用になられると、電子回路や電池の放熱のため、グリップ部が手で触って熱いと感じる程度になる場合がありますが性能上問題はありません。
カメラ本体の温度が上昇すると黄色いアイコンの温度警告が表示されて、その後さらに温度が上昇すると赤いアイコンの温度警告が表示されて自動的に停止します。このような場合には、しばらく電源を切り、温度が下がってからのご使用をお勧めします。
また、動画撮影など連続してご使用になる場合、カメラのグリップ部に触れ続けると低温やけどの原因になる場合があります。特に以下の場合は三脚やジンバル(動画撮影時)などをご使用することをお勧めします。
・気温の高い環境でご使用になる場合
・血行の悪い方、皮膚感覚の弱い方などがご使用になる場合大変ご心配おかけしますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
というわけで、一種の仕様というか想定内となっているようですね。筐体全体がヒートシンクのように機能するようになっていて、特にグリップ部などが発熱するという仕組みなのかもしれません。実際にテストしていないわけがないですから、これぐらいの放熱なら許容できると判断しているものと思われます。
最近のカメラは4k動画だけでなく8k動画も撮影できるようになるでしょうし、連写できる枚数もかなり増えていてカメラに搭載される各種チップの能力が増強されています。PCでもそうですが、能力を向上させようとするとどうしても大きな電力量が必要になり、それだけ発熱する量も増えてしまいます。
カメラは小さく作りたいのでファンなどを取り付けて冷却するわけにもいきませんし、電力量が増えるとバッテリーの容量もかなり消費するのでカメラにとっては問題になります。
カメラが高性能になるぶん、このようなジレンマを抱えることになりますので、カメラメーカも電子回路の設計や放熱への対処をしなければならず、本当に大変だと思います。
(記事元)http://thenewcamera.com/fuji-x100-v-overheating-issues-report-by-users/
[template id=”4241″]
コメント
コメント一覧 (1件)
小型化を目指して開発されているコンパクトデジタルカメラには、ここまでの動画性能は過剰であると言う事かと思います。
市場が小さくなる時には他社との差別化の為に多機能化は仕方ないと思いますが、果たしてこのカメラにそれが必要だったのかは疑問が残りますね。
夏場の太陽光下ではさらに厳しいかと思われます。