Nikon Z50IIのニコンへのインタビュー
Nikon Z50IIに関するニコンへのインタビュー記事が掲載されています。ニコンはNikon Z50IIについてどのように考えているのは、この記事では詳しくお伝えします。
質問:Nikon Z50IIの市場での位置づけはエントリークラスだが、現在のエントリークラス市場の状況についてはどう考えているか?消費者の新しい消費行動とはどのようなものか?
回答:エントリー市場の主なトレンドは、SNSや動画プラットフォームの発展に伴って、ユーザ数と高品質な動画に触れる機会が増えているということだ。プラットフォーム上の有名なクリエイターや、新しいクリエイターの色彩や表現方法をシェアすることは、多くの人々の想像力を刺激している。そのため、より美しい写真や動画ほを撮影したいというニーズが高まり、真剣に撮影をする人が増えている。これにより、エントリー市場はますます拡大していくと考えている。
質問:Nikon Z50IIは仕様的には単なるエントリー機ではない。Nikon Z50IIの開発では、プロフェッショナルの写真家と一般的なユーザの需要のバランスをどのように取ったのか?
回答:Nikon Z50IIはスマホからプロフェッショナルな写真撮影に移行したい若いユーザを主なターゲットとしている。私たちの目標は、エントリー機の使いやすさとフレンドリーさを妥協のない仕様と組み合わせることだ。先進的なオート撮影モードにより、初心者でも簡単に撮影に集中できるようにし、新しいピクチャーコントロールボタンを搭載することで、ユーザがクリエイターのような表現を楽しめるようにしている。私たちはNikon Z50IIが映像制作のパートナーとして長期間使用できる製品だと信じている。
質問:ニコンがNikon Z50IIに鳥検出機能を搭載した背景にはどうのような考えがあったのか?
回答:主に以下の二つの理由がある。一つ目は、APS-Cフォーマットが望遠撮影において優位性があるため、Nikon Z50IIを鳥撮影のサブ機として使用できると考え、この機能を追加した。二つ目は、Nikon Z50IIが長期間使用できるカメラとなることを望んでいるため、開発段階でできるだけ多くの応用可能な技術を組み込むことにした。
質問:Nikon Z50IIではピクチャーコントロールボタンなど、クラウドクリエイションやカメラの使いやすさに関する変更が見られる。今後のカメラ技術の発展に関する核心的な理念は何か?チームがカメラのデザインで最も重視している革新的な点は何か?
回答:Nikon Z50IIのようにエントリーユーザを対象としたAPS-C機において、撮影体験そのものの楽しさは非常に重要だ。私たちはハードウェアの操作性を単純化することが唯一の解決策ではないと考えている。Nikon Z50IIの特徴は「色彩と画像創作」であり、その開発の目的はユーザに楽しさを提供することだ。SNSの時代において、ユーザは様々な画像を見た後で、自分自身の色彩や画像創作に対する要求が高まると考えている。私たちはNikon Z50IIがそのニーズに応えられることを望んでいる。
質問:Nikon Z50IIに搭載されているEXPEED7プロセッサは、実際の撮影において写真や動画の処理速度をどの程度向上させたのか?特に連続で大量の写真を撮影した後の保存時間や、動画コンテンツをリアルタイムでレンダリングする効果など、前世代のイメージプロセッサと比較してどのような改善や違いがあるのか?
回答:EXPEED7イメージプロセッサの性能は、以前のプロセッサと比較して約10倍の速さを実現している。ただし、カメラの性能はメモリカードとCMOSセンサーの性能の組み合わせに依存する。Nikon Z50IIに関しては、そのイメージプロセッサとセンサーの組み合わせにより潜在能力を十分に引き出すことができる。連続撮影後の保存時間については、高速なメモリカードを利用すれば、無圧縮RAWでもほとんど待ち時間はない。しかし、ファイルサイズが大きい場合(RAW+JPEGなど)は、メモリカードの書き込み速度を超えることがあり、待ち時間が発生する可能性がある。また、同じCMOSセンサーを使用しているため、動画の画像サイズやフレームレートは以前と同じだが、画像処理性能が向上し、N-LogやHLG動画に対応した10ビット録画が可能になった。
EXPEED 7は前世代より10倍の性能
ニコンへのインタビュー記事が掲載されています。上記は中国語で記載されたもので、機械翻訳したものを手直ししたものになりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、インタビューでは、Nikon Z50IIがこのような仕様になった理由、EXPEED7プロセッサを搭載した理由などが述べられています。
特にEXPEED7プロセッサに関するところは興味深く、以前のプロセッサの10倍の能力があり、Nikon Z50に搭載されていたセンサーは読み出し速度も速いのか、メモリカードへの保存時間も短くて済むとしています。オートフォーカスも鳥認識AFを搭載したのはAPS-Cセンサーを採用したことによるクロップファクターが作用することで、鳥撮影のサブ機でも利用できるからだとしています。
ですが、このあたりは単純にEXPEED7プロセッサを搭載したことでできることすべてを搭載したと考えたほうがいいのかもしれません。
このように考えると、EVFのないNikon Z30IIもZ50IIとほぼ同じ機能で発売される可能性は非常に高くなってきたのかなと思いますね。よりカジュアルな動画撮影向けとするか、より高機能な動画撮影能力を持たせるかは意見のわかれるところかもしれませんが、少なくともZ50IIと同等の機能は搭載されるかもしれません。
センサーサイズ | APS-Cサイズ/DXフォーマット |
有効画素数 | 2088万画素 |
センサークリーニング | - |
イメージプロセッサ | EXPEED 7 |
手ぶれ補正 | レンズシフト方式 |
高速連続撮影 | 約11コマ/秒 ハイスピードフレームキャプチャ時約30コマ/秒 |
動画撮影 | 最大4k 60p |
シャッター速度 | メカシャッター:最大30秒~1/4000秒 |
ISO | 標準:100~51,200 |
フォーカスポイント | シングルポイントAF: 209点 オートエリアAF:231点 |
EVF | 0.39型 約236万ドット |
背面液晶 | 3.2型バリアングルタッチパネル式液晶 約104万ドット |
メモリカードスロット | SD/SDHC/SDXC USH-II対応 シングルスロット |
サイズ | 約127×96.8×66.5mm |
重量 | バッテリー、 メモリーカード含む: 約550g |
(via)新浪科技
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コメント
コメント一覧 (8件)
キヤノンの現行機種はすべてDIGIC Xですからね。
RPだけが一応カタログには載っていてDIGIC 8だけど(^^;
ニコンも現行機種をすべてEXPEED7にしたいでしょ。
AFだけを考えても、ソニーやキヤノンと同じ土俵に立つために。
Z50Ⅱの次はZ30Ⅱ、ZfcⅡ、Z5Ⅱ、Z7Ⅲって感じで次々にいくんじゃないですかね。
モデルチェンジ。
ちなみに僕はZ50Ⅱ、予約しましたよ~(^^)
主要ターゲット層やエントリー機という位置付けを踏まえると、賛否あったIBISなどはコスト・重量増による訴求力減少を嫌って非採用とされたんですかね、やはり。
鳥認識でサブ機、というのはZ9/Z8をメインと想定してのことでしょうか。Z6IIIに鳥認識は現状無いようなので……同じエンジンの新機種が対応したりしなかったり、なのはちょっと理由が謎です。販売戦略による差別化?
鳥モード搭載のサブ機としてというのであれば最低でも1/8000ss対応、バッテリーも想定しているメイン機と同型(EL-EN15系)であって欲しかったですね。
エントリーのまだ被写体が明確に定まってないユーザーに対して、撮影領域を狭めるような事にならないよう先進的な機能を盛り込んだと個人的には受け取っていましたが。
確かにZ50に採用されたEXPEED6の10倍の処理能力あるのは凄いけど、そもそもの基準値レベルが余りにも低過ぎる
だから10倍にもなる
せいぜい2〜3倍になるなら分かるが10倍って
それだけZ50は低能力なカメラ
それを長期間採用したニコンには罪かある
この内容なら発売3年後には更新すべき
その時点で既にEXPEED7は登場してたんだから
だから2年は遅い
センサーを継続利用するのは理解しても、それならプロセッサーはどんどん改良し更新すべき
勿論同じEXPEED7でも機種によって処理能力も違うにしても、大抵フラッグシップが出るタイミングでEXPEEDの代替りするんだから、最低でも4年に一度は更新可能
場合によっては、レベル低い時期ならEXPEEDが同じ世代でも2年では更新しても良いでしょ
それなら今頃Z50Ⅲが出ててもおかしくない
ぴったり2年じゃなくても2年半程度はあり得る話
今のミラーレスカメラは後継機が出るまでの期間が長く、製品ライフサイクルが長くなってるが、ニコンのAPSCミラーレスカメラの歴史は長くなく、まだ黎明期なんだからどんどん改良すべきだったんだよ
コレをコロナ禍だけのせいには出来ない話
センサー調達の問題があるのかも知れないが、もしソニーが生産上の問題以外の理由で出し渋ってるなら大問題
販売の機会損失を被ってる話なんだから
ただセンサーとプロセッサーは別の話なんだから、同じセンサー使うならプロセッサーだけ開発進めれば良い話じゃないんですか?
Z50Ⅲは少なくとも3年後には出して欲しい
ユーザーの消費欲が無くならない様に、バランスを図りながら100%満足させない塩梅の製品を作るのは大変な事です。満足させてしまえば次が売れなくなるのだから・・・。
なんだかんだ販売台数ランキングに載り続けたZ50はその位置づけを考えれば成功した機種と言えるでしょうね。
そしてその役割はZ30が引き継ぐのでしょう。
画像処理エンジンのアップデートによって性能差が明確に出るわけですから、ある意味ラインナップとしては健全化したと言えるかも?
Z50Ⅱがスマホからのステップアップ機として位置づけられたエントリーモデルであることは発表当時からわかっていたことですが、「鳥撮影のサブ機」としての役割も担っていると明言されたことには少し驚きました。
元々Z版D500のような機種は出ないと思っているからかもしれませんが、実質D500後継の役割も担っていると言われているように感じられます。
長期に渡る運用にも言及しているあたり新型のZ DX機は当分期待できませんね。
自分もZ50Ⅱを予約しましたが、あくまで日常や野鳥のサブ機です。バッテリーも小さいし、100-400や180-600とのバランスが良いとは言えません。
1/8000シャッターか積層型でバッテリーも大きく、野鳥やスポーツ撮影のメインに使える機種が控えていると考えるのが自然でしょう。
なおZ6Ⅲには、被写体認識の動物に鳥が含まれています。Z8の初期ファームウェアもそうでした。
開発スケジュールの都合で、Z50Ⅱには新ファームに近いものが先に載ったのでしょう。
さすがにEXPEED7が出て1~2年ではエントリーモデルに搭載するにはコストが高すぎたんでしょう。単純にニコンの開発力の問題もあるとは思いますが、9/8/6/zfと採用して数が安定し、ようやく低コストのカメラにも採用できたのだと思います。EXPEED6搭載機のZ50は実際安く、「カメラを始める方向け」というよりも子供や家族写真を撮りたいライトユーザー向けにはちょうど良かったのではないでしょうか。一眼レフの時みたく下手にエントリーモデルをバンバンだすのではなく息を長くして売っていくというコンセプトだろうなというのはZ50発売時に思ったことでしたが、まさにその通りでした。恐らくZ50IIも長く販売するカメラになるのでしょう。
でも早くZ6IIIにもZ50IIの鳥認識を搭載してほしいですね。動物項目の中に含まれているとはいえ項目が独立した場合はその認識率が断然変わると言われていますし。