PlenaはNoctの代替になるか
PlenaレンズはNoctの変わりとして使われるかもしれないようです。解放f値ではかなわないということで、長い焦点距離のほうが、より強い背景ぼけを期待できる可能性も指摘されています。
どのような内容なのか詳しくみてみましょう。
数字を羅列するだけでなく、レンズに専用の名称を付けることは、高級感(あるいは恐らく傲慢さ)を示唆している・・そして今、50mm f/0.95 NoctだけがニコンのZシステムの高級光学製品ではなくなった。NIKKOR Z 135mm f/1.8 S PlenaはZマウントの口径の広さを活かして周辺部までの明るさと、なめらかなボケを実現し、周辺部で玉ボケが猫の瞳のようにならないように設計された単焦点レンズだ。しかし、PlenaはNoctのような名称を持っているものの、オートフォーカスを利用することができる。そして、コストは3分の1で、NIKKOR Z 135mm f/1.8 S PlenaはNoctの価格やマニュアルフォーカスであることの妥協ができない写真家が待ち望んでいたものかもしれない。
(中略)
Zシステムの発売は、新しく口径の広いZマウントが、より多くのレンズの可能性を開くという約束の下に行われた。Plenaは、Noctが行ったように、既存のレンズよりも大口径化しているわけではない。その代わりに周辺部での一貫した品質に焦点を当てている。名前のSが示すとおり、このレンズは恐らくZシステムのより高級な光学製品の素晴らしいシャープさを持っているだろう。
135mmの焦点距離は背景を近づける圧縮効果、大きな玉ボケを作るために好まれている。11枚の羽根絞りとf/1.8の解放f値を持つNIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaでは、ボケが焦点となっている。ニコンはフレーム全体でボケが丸く、ほとんどのレンズの周辺部で発生する猫の瞳状にならないと主張している。ニコンがこのレンズで撮影し公開している最初の画像サンプルはこれを裏付けており、周辺部でわずかに狭まるだけのボケが見られる。
より長い焦点距離があることで、NoctとPlenaの解放f値が違うことを多少は補うことができるが、オートフォーカスシステムがあることで、より多くのポートレート写真家が、長くて安価なレンズを選ぶ可能性が高まるだろう。ニコンは同社が高速かつ静音のオートフォーカスを提供すると述べている複数のステッピングモーターを採用してレンズを製造した。
(中略)
このレンズはNoctのようなクラシックな性格ではなく、フレア抑制のコーティングとシャープさを優先することで、技術的や優越性を追求している。しかし、価格、オートフォーカス、大きなボケの可能性は間違いなく、Noctを長く羨んでいた一部のニコンの写真家の目を引くことになるだろう。
(後略)
重要なオートフォーカス
ThePhoblographerがPlenaレンズのファーストインプレッションを公開しています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、記事ではPlenaレンズの位置づけに関して触れられていることがわかりますね。f/1.8ということで、それほど大口径なレンズというわけではありませんが、その代わり解放から美しいボケを得られ、口径食がないということで、解放から利用できるレンズとなっているようです。そのため、ポートレート撮影などに最適で、Noctの変わりに利用されるようなレンズと述べています。
Noctは価格が高くマニュアルフォーカスであることが利便性を悪くしていますが、Plenaはオートフォーカスがあるので、こちらのレンズのほうを好む人も多いかもしれませんね。でも、焦点距離も解放f値も異なるので、まったくNoctの代わりになるわけではないでしょうから、このあたりをどう考えるかでしょうね。
そしてPlenaレンズのデザインや機能について「Z 135mm f/1.8 S Plenaの機能を早速眺める なぜPlenaなのか」にて詳しくお伝え。
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