
SIGMA 50mm F1.4 DG DN ArtのDxOMark値公開
DxOMarkが、SIGMA 50mm F1.4 DG DN ArtのDxOMarkスコアを公開しています。どのようなスコアになっているのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
テスト結果
SIGMA 50mm F1.4 DG DN Artは、6000万画素のα7R IVでテストされ、DxOMarkスコアは55となった。これは我々のデータベースでの画像品質の最高スコアだ。
ほとんどの現代的な複雑な設計と同様に、50mm F1.4 DG DN Arlは、解放f値およびそれに近い数値での高い画像品質に最適化されており、f/5.6に近づくとわずかにシャープネスが向上する。特筆すべき特性は、解放f値からの優れた均一性と、規定値からわずか0.2EV低いT1.5で測定された高い透過性も含まれる。
やや珍しいことに、レンズにはかなりの目立つ糸巻き型の歪み(-0.5%)があり、口径食は現代的な設計にしてはかなり高く、解放f値の周辺部では-2.3EVにまで達する。わずかな横方向の色収差があるが、これは低く、後処理で簡単に補正できる。
解像性
多くの現代的な設計のレンズと同様に、解放f値でのシャープネスに最も注意が払われている。しかも、中心部だけ優れているのではなく、周辺部に至るまでフレーム全体の均一性も優れている。シャープネスはf/5.6まで段階的にわずかに向上し、そらに絞ると回折によるシャープネスが低下するが、少なくとも最初からシャープネスは高かった。f/8でも優れているが、f/11とf/16では低下が顕著だ。ただし重要なのは、フレーム全体の均一性は優れていて、全体を通じて維持されているということだ。
歪み
SIGMA 50mm F1.4 DG DN Artの小型化による妥協の一つは、糸巻き型の歪みのようだ。このタイプの歪みは、通常では、より長い焦点距離でみられる。測定された値のレベルは高くないが、この焦点距離ではやや以上だ。
結論
シグマが一眼レフ向けのArtシリーズを導入したとき、それは比較的小さな独立したレンズメーカの立場を変えるもので、そのシリーズは市場に深い影響を与え、その後のカメラメーカのレンズの提供に影響を与えたといっても過言ではない。新しいミラーレス用のSIGMA 50mm F1.4 DG DN Artは、オリジナルのArtシリーズの光学的優秀さを、新たな次元に引き上げている。このレンズは画像性能のバランスに優れている。均一性に優れたシャープネスのレベルがあり、比較的小さなパッケージで実質的な妥協はほとんどない。SIGMA 50mm F1.4 DG DN Artは価格競争力も高い。FEマウント用の50mmレンズが数多くあるなかで、SIGMA 50mm F1.4 DG DN Artは非常に魅力的な選択肢に見える。
単焦点レンズで最高スコアを獲得
DxOMarkがSIGMA 50mm F1.4 DG DN ArtのDxOMarkスコアを公開しています。すべての評価については記事元リンクからご覧ください。
さて、レビューによれば、SIGMA 50mm F1.4 DG DN Artはとても優れたレンズであることがわかります。これまでテストされてきたレンズのなかで最も高いスコアということで、DxOMark的には最も優れた50mmレンズと言えることができるのかもしれません。
これは、同時に発表されたZ 85mm f/1.2 SのDxOMark値と同じで、レンズのなかでも性能的に最高峰になるレンズということになります。
しかも、フルサイズ用でf/1.4という大口径ながら、記事執筆時点の最安値で約11万5000円で販売されていて、破格値になっていることがわかりますね。他のレビューなどでも非常にコスパが高い製品という評価が高いです。
大口径でも高速で静かなAFということで、スナップから動画まで様々な利用できそうです。
レンズの主な仕様
レンズ構成枚数 | 11群14枚 |
画角 | 46.8° |
絞り羽根枚数 | 11枚(円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 45cm |
最大撮影倍率 | 1:6.8 |
フィルターサイズ | φ72mm |
最大径 × 長さ | L マウント φ78.2mm×109.5mm ソニー E マウント φ78.2mm ×111.5mm |
質量 | L マウント 670g ソニー E マウント 660g |
MTF曲線
レンズ構成図
主要メーカレンズの最新情報
ニコン
- Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRはニコンの技術者が誠実に献身的に取り組んだ結果
- ヨドバシ 交換レンズ売れ筋ランキング ソニー向けレンズ圧勝 追うキヤノン
- ニコンダイレクト限定 全48製品のZレンズの 10% OFF キャンペーンを実施
- ニコンが年内に発表する可能性の製品の噂 Z9II、100-300mm f/2.8ほか
- ニコン Z MC105mm f/2.8は良く作り込まれ、ここまでの性能の競合製品はほぼない
- 一眼レフ用レンズが続々と終売に 純正レンズも多く終売に
- ニコン 米国で中国製レンズなどを値上げへ ミラーレスレンズは平均約8%
- ヨドバシ交換レンズ売れ筋ランキング シグマ 16-300mm F3.5-6.7(RFマウント)1位
- ニコンのNIKKOR Z 50mm f/1.4と50mm f/1.8 Sはどちらを選択するべきか
- Z 135mm f/1.8 S Plenaほど優れた性能を発揮するレンズは数少ない
キヤノン
- キヤノン 100-600mm f/4.6-6.5などのレンズの特許を出願
- キヤノン フルサイズ、APS-Cの広角電動ズームレンズの特許
- ヨドバシ 交換レンズ売れ筋ランキング ソニー向けレンズ圧勝 追うキヤノン
- 一眼レフ用レンズが続々と終売に 純正レンズも多く終売に
- キヤノン 新レンズの特許を出願 APS-C用18-50mm f/4レンズほか
- キヤノンが200-400mm f/4、200-500mm f/5.6レンズの特許を出願
- キヤノン RF75-300mm F4-5.6にはがっかり 純正には良い物を期待したい
- ヨドバシ交換レンズ売れ筋ランキング シグマ 16-300mm F3.5-6.7(RFマウント)1位
- キヤノン 年内にRF70-150mm F2.8 IS STMを発表か!? 廉価な大三元が完成の模様
- キヤノン RF150-600mm F5.6 L IS USMを計画中か!? 年内発表との噂も
ソニー
- ヨドバシ 交換レンズ売れ筋ランキング ソニー向けレンズ圧勝 追うキヤノン
- ヨドバシ交換レンズ売れ筋ランキング シグマ 16-300mm F3.5-6.7(RFマウント)1位
- シグマ 新たなAPS-Cレンズ2本を間もなく発表か 200mm f/2.0と同時発表!?
- ソニーのティザー動画にキヤノンのカメラが登場と話題に 新レンズ発表のティザーか!?
- ソニー 50-150mm F2 GMとタムロン35-150mm F/2-2.8の対決!! 買うならどっち??
- ソニー 関税の影響により米国で値上げへ 製品によっては約6万円値上げも
- ソニー FE 16-25mm F2.8 Gの人気がない理由がわからない 低価格で性能はしっかりしている
- ソニー 1ヶ月以内にEマウント新製品を発表か!?
- FE 50-150mm F2 GMは取り回しがよくAF性能は驚異的
- 米アマゾンでソニー FE 400-800mm F6.3-8 G OSSが10万円の値上げ 関税の影響か
富士フイルム
- 富士フイルム XF23mmF2.8 R WR正式発表 12月発売予定 米国価格約7万円
- 富士フイルム 12日公式発表予定のXF23mmF2.8 R WRの製品画像が流出
- 富士フイルム X-E5とXF23mmレンズと思われるティザー動画を公開
- 富士フイルムのパンケーキレンズの仕様は23mm f/2.8で超コンパクトになるとの噂
- 富士フイルム 6月12日にX-E5と同時にXF23mmパンケーキを発表するとの噂
- 富士フイルム 1インチセンサー搭載のハーフサイズカメラの画像が流出か
- 2025年の富士フイルムの新製品の噂 カメラ2台、レンズ3本の発売が期待できる??
- ついに実現か! 富士フイルムが待望のXF23mmパンケーキを2025年発売と噂
- 富士フイルム XF16-50mmF2.8-4.8は低価格で実質的に欠点のない優れた万能レンズ
- 富士 XF16-55mmF2.8 R LM WR IIは高解像度センサーでも性能を発揮する
シグマ
- シグマ 17-40mm F1.8 DC|Artを正式発表 7月発売 直販価格14万8500円
- SIGMA 17-40mm F1.8 DC ARTの製品画像がさらに流出
- シグマ 12mm F1.4 DC Contemporaryのプレス文章が流出 全仕様が判明
- シグマ 17-40mm F1.8の価格情報流出 12mm F1.4製品画像流出も発表は延期か!?
- シグマ 17-40mm F1.8、12mm F1.4 APS-Cレンズの価格情報が流出か!?
- シグマ SIGMA BFに似合う小型軽量な単焦点レンズを計画 パンケーキが登場する!?
- ヨドバシ 交換レンズ売れ筋ランキング ソニー向けレンズ圧勝 追うキヤノン
- シグマ 17-40mm F1.8 DC ARTのプレステキストが流出 主な仕様が判明
- シグマ 17-40mm F1.8 DC ARTの製品画像が流出
- シグマ 映像製作用レンズ Aizu Prime LineとAF Cine Lineを発表
タムロン
- ソニー 50-150mm F2 GMとタムロン35-150mm F/2-2.8の対決!! 買うならどっち??
- タムロン ズームレンズの特許 28-400 f/3.6-6.5、50-500mm f/4.5-7.8ほかを出願
- タムロン 18-300mm F/3.5-6.3のZマウント版、RFマウント版の開発を発表
- ヨドバシ交換レンズ売れ筋ランキング 望遠レンズがズラリ 人気はソニーとキヤノン
- ヨドバシカメラ交換レンズ売れ筋ランキング ニコンのあの大口径レンズが1位に
- タムロン “今後は単焦点レンズも開発 年間最大10本程度の新製品を発売する”
- タムロン 決算説明会資料を公開 2026年には年間10本のレンズを発売へ
- タムロン90mm F/2.8 MACROは低価格 中央部の解像は最高 重大な欠点がないレンズ
- タムロン RFマウント用APS-C 11-20mm F/2.8の発売日決定 12万5400円で発売
- タムロン 90mm F/2.8 Di III MACROは欠点を見つけられない、ただ良いレンズ
Twitterいいねとリツイートのお願い
記事をよんで面白いと思ったら、Twitterでのいいねボタン、リツイートをしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
コメント
コメント一覧 (0件)
DxOMarkのレンズスコア、Sharpnessが絶対値ゆえにカメラ側の画素数依存なのでアテにならないなぁ、というのが正直な感想です。
例えばシグマ50/1.4は61MPのα7RIVで54P-MPixですが、ニコンZ85/1.2Sは45MPのZ7で44P-MPixで、Z85/1.2が画素数で頭打ちになっているのはほぼ確実です。
同じ45MPのα7RIIIでスコアを出したらZ85/1.2の方が上回るでしょう。しかしそれを確認しようにも、50/1.4をテストした他のボディがα6000やNEX-7など古い上にセンサーサイズさえ違うものしかありません。
(決してシグマ50/1.4が劣るという話ではありません、念のため)
Z85/1.2Sとの頂上決戦を見たい、と前記事コメントにあったRF85/1.2Lはテストすらされていません。RFレンズのテストはほとんどが30MPのEOS Rで、現状唯一R5でテストされたRF135/1.8Lの次点に50MP+ローパスキャンセルの5DsRを使ったEFレンズの方が並ぶ始末。EF85/1.2L(I型)がRF85/2より高いシャープネスって……フィールドマップは明らかにRF85/2の方が全域シャープでしょうに。
当然のように各種補正はオフなので、デジタル補正を活用したレンズは低いスコアになる傾向があるでしょう。
DxOMark自身「レンズとカメラの解像度、およびセンサーノイズによって制限されます」と記載しているため、ランクの上下にはほとんど意味がないと考えていいと思っています。
完全統一は無理ですが、近い画素数にすることくらいはできるはずですがねぇ……最近のレンズの掲載数が少なく、高画素機での再テストなどもされていないあたり、手が回ってないのかかける金が不足しているのか。
DxOMarkスコアはカメラの画素数やファームに依存するようなので、公平にするなら
一億画素以上の基準カメラを作らないと判断を誤りますね。
またデジタル補正を切ることが出来ないレンズもあるので光学的な素性は良く
分かりませんね。
タムロンの設計を使ったZマウントレンズが豹変したように参考程度に留めるのが
良いかと思います。
ただしシグマは自社でファーム、レンズ開発の結果なので良く研究してますね。