Nikon Z 9、α1 どちらのプロ用カメラがベストか?
■ センサー解像度
・α1は5010万画素で、Z 9の4570万画素より9.6%画素が多い
・これは実際の撮影では大きな違いはなく、購入の決め手にするには十分ではない勝者:α1
■ 連取性能
・Z 9は120コマ/秒というばかげた性能で、α1は30コマ/秒が最高だが単純ではない
・Z 9の120コマ/秒は1100万画素の低解像度JPEGのみ
・α1は30コマ/秒でRAW撮影ができ、Z 9でのRAW撮影は20コマ/秒に制限されるが、これは購入者の必要性に依存する勝者:Nikon Z 9
■ 動画
・両方とも8k 30pを撮影できるが8k 60pできるのはZ 9だけで、Z 9は8k録画のキングだ
・ただし、Z 9の8k 60pの録画機能は2022年のファームアップによって提供される
・両機種とも120fpsの4kビデオを撮影することができる勝者:Nikon Z 9
■ オートフォーカス
・フォーカスポイントの数ではソニー
・低輝度のAFではZ 9に利点がある
・しかしニコンは動画でも静止画でも9種類の被写体認識機能がある勝者:Nikon Z 9
■ ISO感度
・Nikon Z 9の常用ISOと拡張ISOと比較してα1は明らかな勝者
勝者:α1
■ メモリフォーマット
・α1はCFExpress Type Aで、ニコンはCFExpress Type B
・α1はSDメモリにも対応するが、α1を最大限に活用するには価格が高いCFExpress Type Aが必要
・Z 9はType Bを採用し安価なメモリを利用できるが、SDメモリは利用できない勝者:引き分け
■ 本体
・α1には内蔵縦グリップがなく、Z 9にはある
・どちらもバリアングル式液晶がない
・EVFに関しては944万ドットのα1が圧倒している
・ボディ形状の選択は完全に個人の好みだが、縦グリを追加できるα1のほうが用途が広い勝者:α1
■ ボディ内手ぶれ補正
・ソニーとニコンのボディ内手ぶれ補正は完全に同じではない
・ソニーα1は常に動作的な印象が薄く、α1もそれに漏れない
・特に動画撮影に関しては5.5段分の補正があるにもかかわらず揺れている
・Nikon Z 9はパナソニックのS1で見られるものとほぼ同等で、ニコンの印象的な手ぶれ補正の伝統を受け継いでいる勝者:Nikon Z 9
■ まとめ
・Nikon Z 9は優れた連写性能、動画、AF、ボディ内手ぶれ補正がある
-DigitalCameraWorld
・α1は解像度、ISO感度、EVFがある
Nikon Z 9とソニーのα1を比較するレビュー記事が掲載されています。上記はその内容を要約したものになりますので、原文は記事元リンクからご覧ください。
トレードオフな性能と異なるボディサイズ
実際に内容を見てみると、総合的にみると、筆者のような一般的なアマチュアにとっては、どちらも十分すぎて、むしろ手にはまるぐらいの性能ということだと思うのですが、それでもプロフェッショナルな人からみると、いろいろの差異というものがあるのだなというのが正直な感想です。
ただ、EVFのドット数やEVFの表示レートなどが違いや、内蔵グリップの有無というのは結構大きいのかなと思います。
縦グリップが内蔵か、外付けかというのはどうなんでしょうか?別々にすることで必要がある人は購入すればいいので必要ない人にとっては廉価で本体が購入できるとか、バラバラにできるのでカメラバッグ内に収まりやすいとか、被写体によって使い分けることができるというメリットがあるのだと思います。
しかし逆に、一体型でないことで、仮にカメラを落としたりぶつけたときの衝撃に弱くなるとか、接点が向きだしになる可能性があるので防塵防滴性能が劣る可能性があるとか、場合によってはカメラで発生する熱を外部に逃がすためのヒートシンクを設定することができないなどの問題がでてくる可能性があると思います。
なので、縦グリップ内蔵は個人的な好みや使用状況に完全に依存するので、単純に判断するのは難しいのかなと思いますね。ただ、ソニーは伝統的に徹底的に製品を小型軽量にすることにこだわっているメーカですので、プロフェッショナル向けとしても縦グリップ内蔵のモデルは作らないのかもしれません。
そして、このように比較するとNikon Z 6やZ 7をみてきているだけにNikon Z 9は、よくα1に匹敵するまで頑張って作ったんだなとちょっと感慨深いものがありますね。Z 9に採用した技術で、より普及価格帯の製品を作ればニコンもまだまだフルサイズミラーレスでシェアを取り戻すことができるのではないのかなと思います。
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