Nikon Z fcとZ 50を買うならどちらか?
Z fcのちょっと気になったところ
ダイヤル類がムダに感じる
本体上部にISOダイヤル、シャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤルがあるZ fc。フルマニュアルで撮影する場合はこれらのダイヤルが大活躍しますが、僕はAモード(絞り優先)かPモード(プログラム)で撮ることがほとんど。そうなると、シャッタースピードダイヤルってほとんど使わないんですよね。また、ISOオートに設定するとISOダイヤルも使用しません。そして露出補正は本体背面にあるサブダイヤルに割り当てるので(ほかのニコンのカメラと同じ使い方)、露出補正ダイヤルもいらない。
となると、この豪華なダイヤル類、ほとんど使わないんですよね…。使わないダイヤルがいっぱいあっても、あまり意味がありません。
せめてISOダイヤルに「オート」の目盛りがあれば使うこともあると思いますが、ISOオートの設定はメニューからしか行なえないため、ほんとにISOオートにしたら使わないんですよね…。
また、絞り操作に関してはレンズからではなくボディのダイヤルから行ないます(Zレンズには絞りリングがない)。ここもちょっとチグハグかな。Z fcの豊富なダイヤル類を活かして撮影するなら、絞りもレンズの絞りリングで設定したい。僕は、ボディ前面のダイヤルに絞り設定を割り当てています。
-GIZMODO
GIZMODEがNikon Z fcとNikon Z 50を買うならどちらがいいのか?という記事を掲載しています。レビュー記事では、様々な比較などがありますが、少し気になったのが上記の部分なので引用させていただきました。全文は記事元リンクからご覧ください。
記事では、Nikon Z fcの気になったところとして、「ダイヤル類が無駄に感じる」としています。それが上記で引用させていただいた部分です。詳細は上記の記事の引用を読んでいただくとして、それ以外には「グリップがない」、「バリアングルは使わない」というところが気になったとしています。
まずダイヤルについてですが、Nikon Z fcはマニュアル撮影やそれに準じた撮影を楽しむカメラだと思いますので、そのような撮影をしない人にとっては、確かに無駄になるのだと思います。絞り優先やシャッター速度優先しか利用しない人にとっては、これらのダイヤル類はほぼ意味がありません。これまでのカメラにある裏面の右手親指にあるダイヤルや、カメラ前面の右手人差し指付近にあるダイヤルで絞りやシャッター速度を設定できればいいということになると思います。
あとは、このようなクラシカルなデザインのカメラが欲しいという人にとっては、ダイヤルは使わないけどなければならない存在ですので、そのような人にとっては必要なものになるのだと思います。
ただ、個人的には記事で記述されているように、ISO設定ダイヤルにISO AUTOの設定ができればよかったのではないのかな?と思いますね。背面液晶でいちいちISOの設定モードを選択するのは確かに面倒だと思います。ただし、面倒なのがいいという人も一定数いるのも事実です。昔のフィルムカメラでは、フィルムを交換しないと(フィルムをすべて撮影し終わらないと)ISO値を簡単に変えることはできなかったわけですので、ISO AUTOを選択しにくくすることで擬似的にそれを実現していると考えると、納得できるところもあります。
カメラに絞りリングがないこと
記事では以下のような記述があります。
また、絞り操作に関してはレンズからではなくボディのダイヤルから行ないます(Zレンズには絞りリングがない)。ここもちょっとチグハグかな。Z fcの豊富なダイヤル類を活かして撮影するなら、絞りもレンズの絞りリングで設定したい。僕は、ボディ前面のダイヤルに絞り設定を割り当てています。
この部分ですが、確かNikon Z fc用のレンズについては、すべてコントロールリングがレンズにあり、それで絞り値を変更できると思います。
ピントや明るさがゆっくりと滑らかに変化する映像が得られるスムーズな操作感
ズームリング、コントロールリングともにクリックレスの滑らかな操作感を実現。コントロールリングには、フォーカス(M/A)※1、ISO感度※2、絞り値、露出補正のいずれかの設定機能を割り当てることができ、滑らかで静粛な撮影操作が可能です。
※1 AF時にコントロールリングの操作でただちにMFに切り換える機能。
※2 Z 7 / Z 6の場合、ファームウェアをVer.2.1以降にバージョンアップする必要があります。
ピントや明るさがゆっくりと滑らかに変化する映像が得られる高い操作性
コントロールリングには、カメラから[M/A]※[絞り値][露出補正][ISO感度]のいずれかを割り当て可能です。滑らかな操作感により、動画や静止画の撮影操作がスムーズかつ静粛に行えます。コントロールリングを回転させることで、AF時にはカメラで設定した機能を利用でき、コマンドダイヤルやボタン類の操作音対策を実現。MF時にはマニュアルによるピント合わせができます。
※ AF時にコントロールリングの操作でただちにMFに切り換える機能。
ピントや明るさがゆっくりと滑らかに変化する映像が得られるスムーズな操作感
ズームリング、コントロールリングともにクリックレスの滑らかな操作感を実現。コントロールリングには、フォーカス(M/A)※1、ISO感度※2、絞り値、露出補正のいずれかの設定機能を割り当てることができ、滑らかで静粛な撮影操作が可能です。
AF時にコントロールリングの操作でただちにMFに切り換える機能
Z 7 / Z 6の場合、ファームウェアをVer.2.1以降にバージョンアップする必要があります。
ただ、コントロールリングはマニュアルフォーカスリングも兼ねているので、マニュアルフォーカスと絞り値の両方をレンズ側で行うのは無理なようです。そのあたりのことについての記述なのかもしれませんが、確かにそれはちょっと残念だなと思います。しかし、コントロールリングを二つ設定するというのは廉価なレンズでは、さすがに難しいのかなと思います。
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コメント
コメント一覧 (4件)
この記事の筆者の気持ちはよくわかります。もちろん、デザインや使い勝手などの好みは人それぞれなので、いろいろな感じ方があって良いと思います。
私もクラシカルなデザインは好きで、富士フィルムのX-T2、T3、T4、T20、T30等、歴代のモデルを愛用してきました。が、今は使い勝手優先でS10だけ残しています。
T4等で感じたことは、この記事の筆者のように何で一等地に飾りだけになっているダイヤルがあるのか?でした。先ず、シャッター速度ダイヤルは最初は使っていましたが、結局選択できる1段の間は前ダイヤルで微調整が必要なので使わなくなり、ISOも前ダイヤルを使い、露出補正も後ダイヤルで操作するため全く使いませんでした。グリップも浅いため、重いレンズを付けた時には実際以上に指・手首に負担がかかりました。
マニュアル撮影やそれに準じた撮影はするのですが、それは各ダイヤルではなく、前後ダイヤルで行うので、各ダイヤルはフリーダイヤルとして別の割り当てができると良いと思っているのですが、S10のように数字を刻んでないものだとデザイン的によろしくないですね。フィルム機はまだ持っているのでレトロなものはそれを見て今は満足しています。
この記事を読む限り記事を書いたライターさんはZ fcではなくZ50が
向いていると言うことでしょう。
実際に完全にフィルムカメラライクなインターフェースにしたら
使いにくくてどうしようもない。
だから折衷案的なインターフェースにするわけですがそこの振り分けは
個人の好みなので個人の意見を見て善し悪しは決められませんね。
難しい所です。
この方、測距点は中央一点しか使わないというのは驚きです。
撮影対象によって測距点を変えないと構図を決められませんね。
中央一点で合わせてカメラを振るとピントがどうしてもズレます。
先行機種のDfでも同じことが言えますが、絞り優先からシャッター優先に切り替える時に設定速度が分かるのは便利です。絞りの調整はAiマニュアルとDタイプはレンズの絞りで行っています。
Gタイプを絞り優先で撮影することが多いですがあまり不便とは感じません。
ISO感度は最低100にしてオートで使用しています。これも具合が良い。
Zfcは軍艦部に色々あっていいデザインだと思います。
むしろボディ内手振れがないとかごみ取り装置がないのが不便不安とかの指摘だと同意します。
先の方も述べています様に仕事で使用するのに不便なら同じ価格帯のZ50かD7500を使用されれば良いと思います。
速射をせずにじっくりと撮影するスタイルの方なら、実はダイヤル式のカメラはミスが少なく中々使い出が良いんですよね。