1ヶ月スマホだけで撮影生活してから一眼レフに戻してわかったこと
数ヶ月前にiPhone XRに機種変更したのですが、iPhone XRのカメラが案外キレイだったので、しばらくiPhone XRのカメラだけで様々な撮影をしてみました。カメラの性能的には26mm f/1.8という広角レンズなようで、センサーは裏面照射型の1200万画素センサーを搭載しているようです。iPhone XRは単眼で、望遠レンズはなくて、この広角レンズだけのカメラになりますね。
で、まあまあ普通に様々なスナップ撮影に1ヶ月ほど利用していました。そしてその後にAPS-C一眼レフに変えて撮影をしていたのですが、スマホと一眼レフで様々な使い勝手の違いやメリットとデメリットみたいなのがわかりましたので、ちょっと記述してみます。
昼間に液晶が見にくい
スマホですと昼間に撮影していると、もうとにかく液晶が見にくいことが多いですね。液晶の輝度を上げようと設定しようと思うのですが、すでに最高になっていてそれ以上はあげられません。結局、薄暗い液晶をみて撮影するのですが、思ったような構図になっていないことがありました。
ですがファインダーがあると便利ですね。どんな場面でも確実に被写体を見ることができます。光学ファインダーやEVFは、やはりスマホにはないメリットですね。
構図がありきたりになってつまらない写真になる
このあたりは自分の技術が下手くそなのでどうしようもないのですが、やはり広角単焦点だとかなり被写体を選んだり構図を考えないと、なんかただ撮影したっていう感じの写真になってしまいます。いわゆる平凡な写真になってしまって、つまらないものになりがちですね。
なので写真をみるとスマホで撮影しました感がぷんぷんとでてしまっている写真になってしまうわけですが、広角レンズで面白い写真を作るのは結構難しいということを改めて感じました。でもスマホで撮影し続けると逆にテクニック的には向上する可能性があるのかな?スマホで面白い構図で撮影できたら、一眼レフでもいい写真が撮影できそうなのかな?とも感じましたね。いつもカメラを持ち歩けるのはスマホの最大のメリットです。
水平がとれない
スマホで撮影していて思ったのは、案外水平が採れていないことです。グリッドを表示させているのですが、なぜか傾いている写真が多かったのが気になりました。多くのスマホアプリやgoogle photoでは傾きを修正できる機能があるのですが、その機能がある理由もわかりました。たぶん水平がとりにくいので、それを修正する機能を必要としている人が多いからなのでしょうね。
一眼レフのファインダーで撮影すると、なぜか水平がとれている写真が多いです。これが個人的な傾向なのかどうかわかりませんが、一眼レフのほうが水平の修正が必要ありませんでした。
一歩近づく必要がある
有名な戦場カメラマンのロバート・キャパが残したと言われる有名な言葉があります。「君がいい写真を取れないのはあと半歩の踏み込みが足りないからだ」というものですが、これはキャパが望遠レンズを使わずに35mmの単焦点レンズで撮影していたからだとも言われています。
スマホのレンズは広角が多いのですが、このキャパの言葉の通りに、ちゃんと撮影するにはかなり被写体に近づかないとなりません。まあ、”ちゃんと”の定義が難しいですが、画面全体に被写体を納めたい場合には予想以上に近づく必要があるので、それが難しい場面に何度か出会いました。
肉眼でみていると、被写体に意識が集中するので、かなり大きく撮影されているように思うのですが、後から撮影してみると思いのほか小さく撮影されている印象です。本当に数歩ほど近づかないと、思った大きさに撮影できないという印象がありますね。まあ、広角単焦点レンズなので当たり前なのですが。
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広角特有の歪みがある(パースペクティブが強い)
関連してですが、広角で大きく撮影しようと被写体に近づくと当然ですが、広角特有の歪みが多くでます。それが特徴になることもありますし、建物や風景などの遠景を撮影する場合にはきにならないのですが、特に気になるのがテーブルフォト系ですね。
例えば自分が注文した料理を撮影しようと思う場合に、おもったより歪みが多くて実際の見た目と違った印象で撮影されることに驚きます。デジタルズームで中望遠ほどまでズームしてから撮影すればいいのですが、それだと画素数が目減りするので画質が荒くなるので困りました。
ただ、今の複眼スマホの場合には望遠レンズも装備されているので、それを使えばこのあたりの問題はなくなりそうです。
手振れ補正の機能が脆弱
撮影していると、手振れが気になることもあるわけですが、スマホを利用したあとだと一眼レフのレンズ内手ぶれ補正の優秀さにかなり驚きます。スマホだと手振れるかな?と思われる状況でも被写体がビシッと吸い付くように停まっているのに、とにかく驚きますね。スマホにも一部のカメラには手振れ補正があったり、擬似的な手振れ補正として画像が動いていない時に撮影するというモードがあるアプリ等もありますが、そんなレベルではありません。
そのためかなり無理な状況でも手持ちで安定的に撮影できるのは一眼レフ(ミラーレスを含む)のメリットだねと思いました。
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まとめ
まあ結果的には一眼レフ(ミラーレス)というより、ファインダーの有無、光学ズームの有無というのがかなり大きいのかな?と思いましたね。画質に関しては引き延ばせば気になるレベルではあるものの、ブログやインスタに掲載したり、PCやスマホで閲覧するぶんには画質的にはさほど気になる点はありませんでした。ただ、スマホは極端な色づくりになっていることがおおいので、一眼カメラのほうが自然な色合いという感じがします。
あと空気感はセンサーサイズの大きなほうがかなりあるような感じがしますね。ですが、このあたりは人によって感じ方が違うらしく、パンフォーカス気味に写る小さなセンサーのスマホのほうが全体的にピントが合っているので、画質が良いと感じる人もいるようです。逆に大きなセンサーのカメラではフォーカスが当たった部分にしかピントがあわず、少し奥行きがある部分はボケるので、それを不自然に感じて画質が悪いと感じる人もいるようです。このへんは昔は考えられないことで、スマホ全盛の今の感じ方なのかな?とも思いますね。
いずれにせよ、被写界深度が狭いた奥行きがある被写体ですと、フォーカスが当たっている部分以外は多少なりともボケが生じることがあるので、独特の空気感というか、被写体の立体感がわかるような写真になるのは特徴的だな?と思いました。
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