最近はドライブレコーダーなどの映像がインターネットなどで公開されています。そこではあり得ないような運転をしている様子や、あおり運転、理不尽な言いがかりをつける人などが撮影されていて、こういうのをみて自分もドライブレコーダーを取り付けた方がいいなと思った人も多いのではないでしょうか?もし自分の運転ミスで事故したのであれば、素直に認めて対応するのは当然ですが、相対的に自分に非がないのにいいがかりをつけられるのは気持ちのいいものではありませんので、筆者も前後にドライブレコーダーを取り付けています。
そこで気になるのが、どのようなメモリカードを選択すればいいのか?ということですね。メモリカードというとデジカメではSDメモリカードが一般的に利用されていますが、ドライブレコーダーはmicroSDカードであるとともに、常時録画しているため耐久性の高い製品が求められます。
最近ではせっかくドラレコを取り付けたのに、事故時に録画されていなかったなどのクレームも急増しているようで、それほどメモリに関するトラブルが多くなっているようです。
この記事では、最近発売されている高耐久性SDメモリカードと、他のメモリとの違いについて記述してみます。
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■ ドライブレコーダーとカメラのメモリの使われ方の違い
まずはドライブレコーダーにおけるメモリカードと、デジカメにおけるメモリカードの違いを考えてみます。
デジカメに関しては基本的には撮影したときにだけメモリカードに保存し、必要なタイミングでPCなどに画像を移動させ、メモリカードの画像は削除するという作業をしている人が多いと思います。
たくさん撮影してメモリカードを交換するようなことがあっても、そのぐらいまで撮影するのは週末に撮影しに行ったり、旅行に行ったときなどだけで、プロフェッショナルでなければ毎日のようにメモリを交換するぐらい撮影しているということはないと思います。
ですが、ドライブレコーダーの場合は常に動画を撮影している状態なので、運転をしているだけですぐにメモリが一杯になり、古い録画ファイルを消去して、また記録するというようなことを続けています。動画の場合はファイル容量が大きいので、だいたい一般的なドライブレコーダーで最高画質で保存すると、8GBのメモリで約120分ほどで満杯になってしまうものもあります。つまり、片道1時間の車通勤をしている場合、1日でメモリの容量を使い切ってしまうことになり、それだけメモリを酷使していることになるわけですね。
また、ドライブレコーダーの場合は事故があったときのために録画しているため、事故時の衝撃、熱、過電流などにも耐える必要があり、そのあたりへの配慮も求められるようですね。
■ 高耐久メモリはどのように高耐久を実現しているか
それではドラレコ用メモリは、どのようにして高耐久を実現しているのでしょうか?
まずSDメモリに関しては、メモリの仕組みの違いによって耐久性が異なります。フラッシュメモリの種類には、現在は主にMLC(Multi Level Cell)とTLC(Triple Level Cell)があり、後者のTLCは少ない面積/体積で大容量のデータを保存できるのですが、書き込み寿命が短いという問題を抱えています。そのかわり、価格が安いので、最近の安いSSDなどはTLCを利用したものが多いですね。MLCは書き込み寿命が長いのですが、大きな面積や体積が必要で価格も高めです。高耐久メモリは、MLCを採用し、高価格ながらも寿命の長い製品を作っているということですね。
上記はハード的な仕組みの違いですが、メーカ独自の様々な機能もあるようです。
例えばカメラや超高画質の動画などでは、大量の画像を短時間に保存したり出力したりする必要があったり、カメラで連写すると大容量の画像データを短時間で保存する必要があるため、メモリカードもそのように調整する必要があります。ですが、ドライブレコーダーでは、基本的に常時録画するだけで録画したものを観るというのは滅多にありませんし、車や人の最低限の動きや、ナンバーが読み取れればいいということで画素数も最低限で4kビデオのように大容量のビデオに対応する必要がありません。
そのため短時間の大容量のデータを移動させるような性能などは割愛し、より多く上書き保存できるような仕組みを取り入れて高耐久を実現しているようです。
では、購入時にはどのような点を気をつければいいのでしょうか?
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■ 高耐久メモリの選び方
まずは当たり前ですが、高耐久メモリを売りにしている製品を購入することです。特にドライブレコーダーにおすすめというような記述があるメモリがおすすめですが、それでもメモリの種類に言及しているメモリでMLCを採用しているかどうかに注意したほうがいいと思います。
次は容量です。メモリは書き込むたびに劣化していきますので、メモリの容量が大きいほうが、それだけ保存容量が大きいので上書きされる回数が少なくなります。例えば32GBだと耐久5000時間というメモリが64GBだと1万時間になりますし、基本的には64GBのメモリは32GBのメモリを二つ購入するより安くなりますので、できるだけメモリの容量が大きいほうが交換を忘れる手間を省くと考えるとおすすめできます。ただし、ドラレコの機種によっては認識できる容量が異なりますので、利用しているドラレコが、何GBのメモリまで認識してくれるのか確認したほうがいいですね。
ただし容量に関しては実際の運転時間を考える必要があるので注意が必要です。例えば、某メーカの32GBで5000時間を想定したメモリカードを考えてみます。毎日2時間の運転をしたとして1年で730時間。5000時間では、およそ7年の利用でも問題ないことになります。したがって通勤通学に利用するぐらいなら32GBでも十分と考えられますね。
逆に、監視カメラなどの場合は24時間可動しています。1年間で8760時間になり、これだともう5000時間を超えているので1年でもう寿命が近くなるということになります。こういう場合はできるだけ大容量のメモリを購入したほうがいいと思いますね。
後はその他の性能です。例えば車内は炎天下になりますので、より高い温度でも動作できることを記述してあるメモリや、強い衝撃があっても大丈夫なメモリ、防水性を確保しているというようなメモリを購入したほうが安心して利用できると思います。
■ おすすめメモリ
高耐久を宣伝文句にしているメモリは複数ありますが、メモリにMLCを明記している有名メーカは東芝とTranscendの2メーカしかありません。なので、いまのところこの2メーカがなじみぶかく安心できるのですが、東芝製品は春に発売予定ということで、今は手に入りません。なので、当ブログでは今のところTranscendの高耐久メモリがおすすめですね。
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