Viltrox Zマウントから撤退の可能性
「ニコンはこれまでも正式にライセンスを取得したパートナー企業と協力し、Zマウントのエコシステムを拡大してきた」と同社は述べている。「健全な競争を通じて技術の進歩を促し、ニコンがライセンスしたメーカーによるサードパーティレンズの使用を推奨している。」
この声明は、報じられている法的措置について肯定も否定もしていない点が注目される。
これまでZマウントには、ニコンのライセンスプログラムに属さないサードパーティメーカー製のレンズが多数存在してきた。これらはタムロンやシグマのように正式ライセンスを受けたレンズとは別に提供されている。
NikonRumorsによる裁判資料の翻訳では、ニコンがViltroxのレンズが特許技術を侵害していると主張していることが示唆されている。公聴会は2026年3月2日に予定されている。
キヤノンと同様、ニコンもサードパーティレンズへのライセンス提供は選択的に行ってきた。しかしキヤノンがSamyangやViltroxに対して非ライセンス製品の提供を阻止するために法的措置を取ったのに対し、ニコンがライセンスを取得していない企業に対して法的行動を取るのは今回が初めてだ。
ニコンが訴訟で勝利した場合、ViltroxのZマウントレンズは市場から撤退する可能性が高い。既存のZマウントViltroxレンズ所有者がどうなるかは不透明だ。過去にはカメラのファームウェア更新が非ライセンスレンズとの互換性問題を引き起こした例があり、今回の特許が通信プロトコルに関わるものであれば、Viltroxはレンズ側のファームウェア更新も行えなくなる可能性がある。
ニコンが勝訴した場合、他のサードパーティメーカーも、自社製品が同じ特許技術に触れていると判断すれば、Zマウントレンズの提供を取りやめる可能性がある。
他のメーカーも撤退する可能性
ニコンが訴訟で勝利した場合、ViltroxはZマウント市場から撤退する可能性が高いとDPREVIEWが伝えています。
記事では、ニコンが今回の特許関連の訴訟で勝訴した場合、Viltroxに販売を中止するように要求する可能性が高いと考えていることがわかります。これにより、ViltroxはZマウント市場から撤退するということになってしまいます。さらに、他のメーカーも自社がニコンの特許に抵触していると考えた場合には、Zマウントレンズの提供を自主的に取りやめる可能性があるとも指摘しています。
もしこの通りになれば、おそらくライセンス契約を結んでいないレンズに関してはすべて販売が停止され、Zマウント市場から非常に多くのサードパーティーレンズメーカーが撤退することになってしまいますね。
また、記事では販売されたレンズの今後の状況についても予想しており、仮にニコンがカメラに新ファームを導入したときに互換性の問題が発生していても、今回の特許問題がレンズとカメラの通信プロトコルに関するものであるとすると、レンズのファームウェアを更新することが不可能になる可能性があると指摘しています。
このことで、まったく動かないレンズになってしまっても手の打ちようがなくなってしまうということで、これはすでに所有している人にとっては最悪の事態ということになりそうです。
一方で、この記事ではニコンとViltroxがライセンス契約を結んで、レンズをそのまま発売できるという楽観的なシナリオについては触れていません。ライセンス契約が正式に結ばれれば問題なく利用できるはずですので、この場合にはユーザーも安心してレンズを使用することができます。
さらにこの記事の関連記事「中国レンズメーカーは破壊的 ニコンとライセンス契約を結ぶべきだ」を詳しくお伝えします。



コメント
コメント一覧 (1件)
中国において特許侵害が認められてViltroxのZマウントレンズがファームアップができなくなり製品の販売もできなくなるのは当然だと思います。
ただこれまでの製品を購入した方は使用できない場合は国内販売代理店に損害賠償請求をするのでしょうか、他のブランドも同じことが想定されますので影響はかなり大きなものとなります。
損害賠償の集団訴訟するには個々の使用者のつながりが弱すぎるのと単価が低いので無理だと思います。結果は使えなくなったレンズを眺めて泣き寝入りになるのでしょうか。
Zマウントを使いながら中国製の安いレンズが有るなあと横目で見ていたものとしては今後の推移に大変興味部いものがあります。