日本カメラが休刊へ
【日本カメラ休刊のお知らせ】
「日本カメラ」は、この2021年5月号をもって休刊いたします。
1948年10月の「アマチュア写真叢書」、1950年3月に「日本カメラ」と改題して創刊以来、長きにわたり、ご愛読いただきました皆様に、心より、お詫びと御礼を申し上げます。
創刊当初より、多くの写真家、アマチュア写真愛好家にご愛読いただき、カメラの最新情報、第一線で活躍する写真家の作品紹介とともに、写真コンテスト等を実施してきました。
カメラの魅力と写真撮影の楽しさを多くの方に伝えたいとの思いから、これまで力を尽くしてまいりましたが、雑誌媒体の出版を継続することが困難となり、通巻964号となる今号をもって、残念ながら休刊することになりました。
73年間、「日本カメラ」を愛読してくださったみなさま、本当にありがとうございました。
日本カメラが2021年5月号をもって休刊することが明らかになりました。2020年にアサヒカメラ、月刊カメラマンが休刊しており、それに続いての休刊ということで非常に残念ですね。日本カメラはアサヒカメラとともに2大カメラ雑誌として活躍していたわけですが、残念ながらその両方とも休刊ということになってしまいました。
ちなみに日本カメラを発行する日本カメラ社は、4月30日をもって会社を解散するそうです。そのため、日本カメラ社が発行する雑誌、コンテストなどはすべて終了ということになります。
倒産でなく解散ということは、恐らくですが何かしらの負債があるわけではなく、少ない赤字が続いていてたか、赤字になりそうなので、このままだと負債を抱えてしまうためそうなる前に解散することを決定したのだと思いますね。
カメラ市場の縮小とWebメディアの台頭
カメラ雑誌が次々と休刊になっているわけですが、そもそもカメラ雑誌を購入するぐらいの人だとかなりのカメラを趣味としている人だと思いますので、これまで同様一定数のコアな購買層があるはずで、そのような人は恐らく一眼レフやミラーレスカメラを購入していると思います。
スマホの台頭によるカメラ市場が縮小していることもありますが、どちらかというとWebメディアの存在がかなり影響しているのかな?と思いますね。
これまでマニアックな情報を手に入れるためには、専門誌を購入したり、誰かに教えてもらうなどするしかなかったわけですが、ネット時代になって検索すればちょっとした情報はすぐに手に入れることができるということで、専門雑誌の必要性が一般の人々にとって相対的に下がってしまったことが大きいのかな?と思います。
そして新型コロナの影響が、言い方が悪いですが、とどめを刺したという感じになったのかもしれません。いずれにせよ日本の代表的なカメラ雑誌が次々と廃刊されてしまうのは残念ですね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
写真はプリントすることで上達するものですから、紙という媒体はどこかで残しておかなければならないのですが、急速なWeb化でこれらを支えるだけの財政的基盤は成立しなくなったという事なんでしょうね。
ただ、芸術の分野は経済的対価で推し測られるものとは本質的に馴染まないとも思うので、今は写真文化の分岐点なのかなとも思います。
月間カメラマン、アサヒカメラ、日本カメラと次々に休刊ですね。
寂しいですね~
新製品の情報発信や使い心地など SNS や youtube に写ってしまったことも
原因かなと思います。
ただ輝度、色合いなどは紙と違ってディスプレイではメーカーや好みの調整で
変わってしまうので作者の意図したものでは無くなる可能性もありますね。