富士フイルム株式会社は5月29日、富士フイルム名古屋および福岡サービスステーションの営業を順次終了すると発表した。営業終了日は名古屋サービスステーションが6月28日、福岡サービスステーションは9月30日。
各施設で提供されているサービスは段階的に終了となる予定。メンテナンスサービス「Xメンテナンス」は、両施設ともに最終日まで受け付けている。製品のレンタルサービスは、貸出し日数を減らしつつ、順次終了となる。
なお、施設営業終了後の修理依頼は、カメラおよびレンズは「修理サービスセンター」または「引き取り修理サービス」を、チェキ及びフィルムカメラの修理は、「フィルムカメラ修理相談窓口」を利用してほしいとしている。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1256051.html
富士フイルムがサービスステーションを順次終了
デジカメWatchが富士フイルムのサポート体制について報告しています。
記事によれば、富士フイルムは名古屋と福岡のサービスステーションの営業を終了すると発表したようです。名古屋は6月、福岡は9月で終了してしまうそうです。残念ですね。
富士フイルムのサービスステーションは、現在は東京、大阪、名古屋、福岡にあります。そのうちの名古屋、福岡でサービスが終了してしまうということで、半減してしまうことになりますね。
縮小するデジカメ市場
サービスセンターの終了ですが、つい先日ニコンでも名古屋での業務が終了したばかりです(参考 ニコン「ニコンプラザ名古屋」業務終了を発表)。基本的には人口の多い場所にサービスセンターを設置するものですが、もはや名古屋、福岡レベルの人口ではサービスセンターを設置しても、それに見合うだけの利益的なリターンがないということになるのでしょうね。
もちろん、直接的に得られる利益だけでなく、近くにサービスセンターがありカメラを持ち込んで修理したり点検してくれたりしてもらえる安心感、レンタルなどのサービス、実際にカメラを利用して購入してもらうことができたり、カメラに関するイベントを開催してカメラを趣味とする人を増やすという施策についても考慮したうえで、それでも金銭的なメリットが希薄になっているということが原因なのだと思います。全般的にカメラを趣味とする人が少なくなっているのかもしれませんね。
その一方で、これまでは持ち込みが多かったカメラの修理などについて、今では宅配業者がかなり進化していますので、自宅までカメラを取りに来てくれて、専用の梱包材まである状況で、わざわざサービスセンターを置いておくというメリットが目減りしている状況もあると思いますね。
かなり簡単に修理センターにカメラを送ることができて、受け取りも宅配便で済みますので、今はかなり便利な世の中になりました。
そのような状況で、相対的にサービスセンターがあることのメリットが少なくなってきており、今回のようなサービンセンターの終了になってしまったということが考えられそうです。企業にとって利益は大事ですので、サービスセンターの維持にまでは手が回らない状況になっているのかもしれませんね。
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