ソニーは3月27日、同社グループにおける新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響について発表した。
デジタルカメラに関わるイメージング&センシング・ソリューション分野では、CMOSイメージセンサーについて「原材料の調達を含めて、生産への影響は軽微」としている。同分野の主要顧客であるスマートフォンメーカー各社に関しては、中国におけるサプライチェーン復旧により販売も正常に戻っているが、今後は市況減速で販売に影響が出る懸念があるという。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200331-00000061-impress-ind
ソニーのCMOSセンサー生産の影響は軽微
ImpressWatchがソニーのCMOS生産について報告しています。
記事によれば、CMOSセンサーの製造については、原材料の調達を含めて生産への影響はあまりないようですね。ということはセンサー自体の供給そのものは安定的に行えるということになりますので、スマホなどのメーカを含め、カメラメーカにも朗報と言えると思います。なにしろセンサーの供給に問題があれば、カメラそのものの生産をすることができないわけです。
ソニーは以前の熊本地震で、熊本にあるセンサー製造工場が被災したことで、一時的にセンサーの供給が滞るなどした経験をもっています。このときにはカメラメーカも生産に影響がでるなどしたようで、実際に小売市場では製品の納入が滞ったという記事などもありました。
たぶんソニーはこのときに自分のBCP(事業継続計画)についてかなり見直していて、海外で今回のようなリスクがあった場合に、生産が滞ることがないようにしっかりと準備していたと思われますね。
サプライチェーン復活はメーカに朗報?
記事では、ソニーセンサーの顧客であるスマホメーカにおいては、中国のサプライチェーンが復活してセンサー販売も正常に戻っているそうです。ここのところは非常に重要なニュースかもしれません。
中国においては、感染者や志望者の数がピークを越えて減少し始めているというニュースがありました。ですが、これはあくまで中国が発表した数値なので、この数値を鵜呑みにすることはできません。意図的に少ない数で発表しているかもしれないですし、実際には検査、集計すらしていない可能性も考えられます。
ですが、経済活動の結果については情報の操作のしようがありません。今回のニュースでは、主なスマホメーカにおける中国のサプライチェーンが復旧しているとしています。スマホメーカといえば、サムソン、ファーウェイ、シャオミなどがあるわけですが、それらのメーカの中国におけるサプライチェーンが復活してきているということは、少なくとも中国国内の製造は安定してきていて、少なくともそれらの地域では新型コロナウィルスの感染はかなり少なくなっていると考えることができそうです。
そうなると日本のカメラメーカにとっても朗報となりますよね。中国で多くの製造工場が復活してきているとなると、影響を受けていたと思われる日本のカメラメーカも、今後の生産に問題がなくなる可能性がでてきます。ニコンはNikon D6の発売を新型コロナウィルスの影響で遅らせましたが、その状況も改善される可能性がありますね。
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