キヤノンメディカルと長崎大が開発
キヤノンメディカルシステムズ(栃木県大田原市)は、長崎大学と共同で新型コロナウイルスの遺伝子検査システムを開発した。
従来のリアルタイムDNAポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法と同程度の検査精度を備え、ウイルスの前処理も含め最短20分で検査結果が得られる。
検査システムは重さ2・3キログラム、大きさA4判程度。軽量かつコンパクトのため医療現場で活用しやすい。新型コロナウイルス遺伝子を検出するまで約4時間かかるPCR法に比べ大幅に検査時間が短くなった。現在は厚生労働省の定める公定法として申請中。申請が通ると一般の患者にも適用できるようになる。
同検査システムは鼻腔(びこう)をぬぐった液を10分間95度で加熱する簡単な前処理でもPCR法と同程度の感度でウイルスの遺伝子を検出できる。
従来の前処理はウイルスの遺伝子を抽出する必要があり約30分かかっていた。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200328-00010005-newswitch-bus_all
新型コロナを最短20分で検出
キヤノンメディスルシステムズが新しい新型コロナの検査システムを開発したそうです。
記事によればキヤノンメディカルシステムズと長崎大学が、新型コロナウィルスの新しい検査システムを開発したそうです。しかも、ウィルスの前処理も含めて最短20分で検査結果が得られるとしています。もし、これが本当だとすると、かなり短期間に結果がわかることから、1日の検査数についても倍増する可能性が考えられそうです。
日々、様々な技術がどんどん開発されているのですね。
新たな培養方法を利用
どのように新型コロナのDNAを培養しているのか?ということですが、これを説明するとDNAの培養方法から説明しなければならないので大変なので簡単に説明してみます。
これまでよくニュースでPCR検査という言葉がよく聞かれていたと思いますが、このPCR法(PCR検査)というのもDNAを培養する方法の一つです。
DNAはご存じの通り、2重らせんになっていることは有名ですが、その前処理でらせん構造をまっすぐにしたり、それぞれ切り離して半分にしたりなど処理が必要です。そして二つに分割された半分のDNAを、それぞれ一つずつの完全なDNAに培養します。これで1つのDNAが2つになるわけです。
ですが、このとき、二つに分割したり、それぞれ培養したりするときの温度が異なるため、最適な温度に加熱したり冷やしたりして培養する必要があるため時間がかかってしまうのだそうです(正確には異なります)。
ところが今回、採用された培養方法はLAMP法という方法で、前処理がほとんど必要なく、しかも同じ温度でずっと培養できるという画期的な仕組みで培養しているため、DNAの培養がより短時間で済むということのようですね。ただ、そのための専用の培養液のようなものを利用する必要があり、そのあたりの開発がネックになるようですが、今回のように結構かなり短時間で開発できるようになっているみたいですね。
そして、ピンポイントで特定のDNAだけ培養できるため、もし同じDNAがあって培養することが確認できると、培養している液体が白く濁ったりするので目で見てもDNAがあるかどうかがわかりやすいという仕組みのようです。
PCR検査をすべての人に検査したほうがいいのかどうかということについては、様々な意見があるようですが、少なくともしたほうがいいのに機器の不足でできないという状況は避けられる可能性がでてくるということで、このような機器はありがたいと思いますね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
今世界的な大流行になっているので、喜ばしいニュースですね。
サイズが小さく医療現場でも使いやすそうです。
政府がドドッと援助して大量生産して国内・海外問わず配って歩いたら良いのに。
「和牛券」とか「お魚券」を検討しているあいだに。