ソニーがグリッドライン表示機能を提供へ
ソニーがEVFや背面液晶にグリッドラインを表示させる機能を提供することがわかりました。どのような利用されるのでしょうか?
本日、ソニーエレクトロニクスは2024年3月以降にα7IV用に計画された新たなカスタムグリッドライセンス、そして将来的には他のカメラ用のものを発表する。新たなライセンスは、最大4つのカスタムされたオリジナルのグリッドラインをインポートする機能を提供する。これらのグリッドラインは撮影時にEVFおよび背面液晶に表示され、より容易かつ一貫した画像の作成を可能とする。例えば、学校や写真スタジオ、テーマパーク、クルーズ船、ショッピングモールなどのスタッフが、今後、カメラを簡単にアップデートし、このツールを使用して素早く、正確で、よりプロフェッショナルな写真を撮影することができるようになる。インポートされたカスタマイズされたグリッドラインは変更可能で、カラーのグリッドラインも利用可能だ。グリッドラインが登録されるとHDMI出力とともに表示することも可能になる。撮影後、ユーザはEVFや背面液晶に重ねられたグリッドラインの画像を確認することがでぎる。
(中略)
このライセンスは、2024年の春にhttps://ulms.sony.netのアップグレードとライセンス管理スイートを通じて、推奨小売り価格149ドルで利用可能になる。
(後略)
記事によれば、ソニーがEVFや背面液晶にグリッドラインを表示する機能を提供することが明らかになりました。
これまでのカメラでは、通常は3分割法のグリッドラインを表示することができたと思いますが、今回は完全にその人やその企業に特化した機能として、オリジナルのグリッドラインを表示させることができるという仕組みのようです。しかも、そのグリッドラインのカラーも選択することができるようですね。
このグリッドラインの使いどころですが、記事には学校、写真スタジオ、テーマパークなどが挙げられています。しかしどうやら、具体的には、例えば飲食店でメニューに掲載される写真を撮影するとき、必ず同じ場所にお皿が位置したり、テーブルが位置する必要がある場合、その目安としてオリジナルのグリッドラインを表示させ、それに併せて撮影したりすることを想定しているようです。
例えばハの字にグリッドラインを表示し、テーブルの遠い方の二つの隅をグリッドラインに合わせることができれば、簡単に高さやカメラの位置を合わせることができるといったことに利用できるかもしれませんね。
この他にも、洋服店で洋服を着たモデルを撮影するときの高さなどの位置決めや、学校のアルバムで常に同じような大きさで上半身を撮影する必要がある場合などにもグリッドラインは便利に利用することができそうです。
ただ、このライセンスは有料ということで149ドルで購入することになるようです。記事執筆時点の為替レートで換算すると約2万2000円になるので、それほど高いものではないようですが、これが買い切りなのかサブスクリプションなのかで状況は変わってくるかもしれません。
また、このように特定ユーザのみにカスタマイズされた機能を提供することには賛否があるようです。ソニーとしては、このような機能は一般ユーザには必要ないので、その負担を一般ユーザに求めず、機能を必要としている人のみに提供したいということだろうと思います。しかし、一般の人にも同様の機能を提供すべきだという考え方があったり、ソニーは今後は一般消費者向けにも段階的に新機能を個別に販売する方針ではないかと危機感を感じている人もいるようですね。どうなるのでしょうか?
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コメント
コメント一覧 (2件)
面白い機能ですね。バシッと同じ位置に合わせたい時もあるので、あれば使ったかもしれません。
とはいえニッチ機能であることは間違いなく、有償アドオン形式には賛成です。共通機能として載せるなら、投資回収のためにどこかで新機種価格が上がる可能性が高いわけですし。
ファームアップでの機能向上が多くなっていますが、IT屋としてはソフト開発にも当然お金がかかることは意識してほしい、と世間の一部に対して感じる次第です。
普通の人は余り使わない機能であれば有償アップグレードは良い方法ですね。
実際に所、今のカメラ価格は将来のアップグレードに関わる費用は上乗せ
されているでしょうからメーカーとしては困っていないかもしれません。
使わない機能に対価は払いたくないので可能であればベーシックな機能のみにし
有償でカスタマイズがいいですね。
ただしバグフィックスは除きます。
当たり前ですがそれは無料です。