タムロン レンズ開発で富士からXマウント仕様を公開されていたと判明

タムロンがXマウント用レンズを作った理由

いまなぜXマウントへの参入を決めたのでしょうか?

沢尾貴志氏(執行役員 映像事業本部 本部長。以下、沢尾) :実際にレンズの開発を始めたのは1年以上前のこと。われわれはタムロンブランドのレンズに対して「Human Focus」というブランドメッセージを掲げており、実際に写真を撮られている方々に快適な撮影体験を提供したいという想いで日々ビジネスを展開しています。使い勝手が良くリーズナブルな商品を展開し、できるだけ多くの人に使っていただきたい。これまではミラーレスカメラ用の交換レンズにはEマウント中心のラインナップを構築してきましたが、Xマウントの富士フイルムさんとは事業所が同じ埼玉県さいたま市ということもあって仲良くさせていただいた経緯もあり、その中で、今回、Xマウントの仕様を公開していただけることになりました。これが当社の「できるだけ多くの方々に使っていただきたい」という考えに合致しましたので、この度Xマウントに参入させていただく運びとなりました。

デジカメWatch

タムロンのレンズ開発者へのインタビュー記事が掲載されています。内容は、なぜXマウント用に高倍率ズームを設定したのか、換算で450mm相当の望遠端になかったのか、高倍率ズームの設計の難しさなど様々な面白い情報がありますので、興味のある方は全文を記事元リンクからご覧ください。

さて、今回特に興味を持ったのが上記の部分で、その部分を引用させていただきました。なぜXマウント用のレンズを作ることになったのか?という質問に対して、回答にXマウントの仕様を公開してもらえることになったからと返答されているところです。

難しい互換レンズ開発

通常、他社の互換レンズを作る場合には、レンズと本体間の通信仕様などまったくわからないところから始まりますので、実際にどのような通信をしているのかリバースエンジニアリングして確認するところから始めることになります。

そこからレンズと本体間の通信の仕様を調べていくわけですが、すべての仕様を網羅できない場合もあるでしょうし、何かしらの間違いをしてしまってレンズがうまく動作しないといったことが発生する場合があります。

さらに、レンズと本体間の通信に関しては特許などに守られている可能性があり、特許に抵触しないか、仮に特許に抵触する場合には何かしらの回避方法があるのかなど、かなり様々な調査をしなければいけなくなります。

カメラ本体を開発しているメーカにとっては、レンズ販売による利益も含めてカメラ事業全体の利益を考えているでしょうから、マウントの仕様を公開するわけもないですし、仮に互換レンズを作られてしまった場合には、何らかの対処をしてくるのだろうと思います。

そんな交換レンズですが、そこでタムロンに富士フイルム側がXマウントの仕様を公開していたということが驚きですね。ソニーやマイクロフォーサーズもマウント仕様を入手することが可能なわけですが、こちらはどちらかというとシェアを伸ばすための弱者だったからできたということもあるのかもしれません(その後、ソニーのシェアは伸びています)。

富士フイルムはAPS-Cミラーレスのみのシステムを作っていて(中判センサーをのぞく)、APS-Cの本体とレンズを拡充しているのでレンズラインナップについても、フルサイズとAPS-Cの両方を発売しているキヤノンやニコンよりも充実しています。なので互換レンズの入り込む余地も少ないのですが、純正の高倍率ズームが少ないということで、そこにタムロンの入り込む余地があったようです。

ただ、恐らく富士フイルムもマウント仕様をすべてタムロン側に使用させる許可をだしておらず、ひょっとしたら既存のレンズのラインナップとバッティングしない範囲のレンズにのみ発売を許可している可能性が高いのかなと思います。

そうなると富士フイルムのレンズによる利益を損なうことがないですし、苦手(と思われる)な高倍率ズームをタムロンが開発して発売してくれることで、ユーザがより富士フイルムの製品を購入しやすくなるという相乗効果が期待できるかもしれません。

APS-Cのミラーレスが欲しいという人のなかには、今後はレンズラインナップが充実している富士フイルムの製品を購入したいという人も増えてくるかもしれませんね。

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「タムロン レンズ開発で富士からXマウント仕様を公開されていたと判明」への1件のフィードバック

  1. キヤノンやニコンがどういうスタンスかわかりませんが今の状況だとタムロンは許可なしでレンズを出すことはなさそうですね。
    シグマはキャノニコに出すのかどうか。

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