富士フィルムのサーバが全面復旧
「製品・サービスのお問い合わせ」窓口および「修理サービス」窓口の全面復旧のお知らせ
2021年6月8日
当社サーバーへの外部からの不正アクセスに伴うネットワーク遮断により、当社の各お問い合わせ窓口の電話およびメールの対応ができない状況となっておりました。
安全が確認されたため、現在、すべての窓口でお問い合わせの受付を再開しておりますので、お知らせいたします。
お客さまには多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申しあげます。
先日、富士フイルムのサーバがコンピューターウィルスに感染していたことが明らかになりました。ウィルスはランサムウェアという種類のウィルスでサーバ上のファイルを勝手に暗号化し、もし復号してほしければお金を支払えという人質型のウィルスです。
そのためサーバやPCをシャットダウンして、再設定する必要があったようで、問い合わせ窓口の電話やメールの対応ができない状況となっていたようです。たぶん、サーバで顧客情報や対応マニュアルなどを管理していたのでしょうね。サーバが復旧するまでは対応できなかったようですが、今はサーバも復旧して対応できるようになったようです。
富士フィルムは身代金を支払ったのか?
そこで気になるのは富士フイルムは身代金を支払ったのかどうか?ということです。そのあたりの詳細はわからないのですが、海外のサイトには以下のような発言があったという記載がありました。
いま富士フイルムの広報担当がverdict.co.ukに語ったことによると、富士フイルムは一切の身代金の支払いを拒否し、バックアップからサーバをリストアした。
アメリカ、中東、アフリカにある会社のコンピュータシステムは、完全に機能していて、通常の業務に戻っている。日本のネットワーク、サーバ、コンピューターの再稼働が開始され、今週中に完全な復旧を目指している。サイバー攻撃により影響を受けたいくつかの製品の提供も再開していてる。
「東京の富士フイルムは要求についてコメントしていないが身代金を支払っていないことは確認できる」と富士フイルムの広報担当者は述べた。
というわけで、とりあえず身代金は支払っていないことは確実なようです。仮に身代金を支払ったとしても、本当にファイルが復元できるのかわかりませんし、復元されたファイルのなかには何かしらのウィルスに関する実行ファイルがあって、再感染するという可能性もあるので、身代金を支払うのは、よほど大切なデータが流出していないかぎり得策ではないと思います。
ただ、対抗として顧客データなどを流出させられてしまう可能性もあるので、そのあたりは注意しなければなりません。海外の同じ記事のなかには、顧客情報は流出していないということのようですので、ひとまずは安心というところかな?と思います。
しかし、最近はコンピュータを使うことが当たり前になっていますので、よほどセキュリティに注意しないと本当に大変なことになってしまいますね。
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