ソニーがイメージセンサー工場を増設
ソニーグループが、スマートフォンのカメラなどに使う半導体の画像センサーの新工場を、熊本県菊陽町に建設する計画を進めていることが4日、分かった。町が製造業の誘致を念頭に整備中の「第二原水工業団地(仮称)」が候補地とみられる。世界的に半導体需要が高まる中、実現すれば、県内関連企業への波及効果が期待される。
中価格帯スマホ向けの販売増を見込み、22年3月期は9700億円に回復すると見通す。足元の引き合いは強く同社の画像センサー工場はフル稼働状態といい、車載向けの需要増もにらみ積極投資を検討する。
-熊本日日新聞
ソニーが熊本にイメージセンサーの工場を建設する計画を進めていることが明らかになりました。画像は半導体のイメージ画像です。記事によれば、いま現在、イメージセンサーの需要が高く、ソニーのセンサー工場はフル稼働しているようで、さらに工場を建設することで供給能力の拡充を目指しているようです。
ソニーのセンサーシェアは金額ベースで世界の50%以上になると言われていて、本当に高いシェアを得るようになっていますよね。
ちょっと前まではソニーは弱小のセンサーメーカで、日本もどんどん半導体関連が弱くなっていくんだなと思ったものですが、裏面照射型センサーで巻き返して、今では世界のトップになっています。
イメージセンサーはスマホやタブレットには必ずスマホカメラ用に搭載されていますし、ノートPCにもWebカメラ用に必ず搭載されていますし、今は産業用カメラ、監視カメラ、ドライブレコーダー、自動運転用の各種センサーなど応用用途が広いので、まだまだ需要が見込める分野です。
九州が選ばれる理由
多くのメーカが九州に大規模な工場を建設しているようですが、いったいどのような理由で九州に建設されているのでしょうか?
様々な理由があるようですが、人件費が比較的安いこと、広大な土地がまだ残っている県があること、あとは地震が比較的少ない県ということで自然災害のリスクが低いこと、大学も多く質の高い労働者を集めやすいことなどが理由となっているようです。以前の熊本地震のおかげで、地震に対するリスク評価は見直す必要があるかもしれませんが、今でも地震のリスクは他の地域より比較的低いようです。
そして半導体製造の特徴として、キレイな水が大量に手に入るということも重要なようで、特に熊本は地下水が豊富なのでそれが利用されているようですね。
ソニーはセンサーを他社へも提供しているので、そのあたりもソニーの強みとなりそうですよね。
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