[東京 5日 ロイター] – ニコン<7731.T>は5日、2020年4―9月期の連結営業損益(国際会計基準)が466億円の赤字だったと発表した。前年同期は175億円の黒字。デジカメ市場はもともと縮小傾向にあった上、新型コロナウイルス感染拡大を受け低迷が続いた。ただ、コロナ影響による需要の落ち込みからは回復傾向にあるという。
売上高は前年同期比39.7%減の1756億円、純損益は315億円の赤字だった(前年同期は163億円の黒字)。デジカメ以外では、7月から据付作業を開始したFPD(フラットパネルディスプレー)露光装置は渡航制限の影響で据え付け数が限られた。半導体露光装置も顧客の投資一巡で販売台数が減少した。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/71d3986f348b246ac97ab8067037694ca31eae41
ニコン、9月までの決算で大幅赤字
ロイターがニコンの決算について記事にしています。
記事によれば、今年度の4月~9月の連結営業損益は466億円の赤字だったそうです。前年同期は175億円の赤字ということですので、大幅に赤字が膨らんだ計算になりますね。
これらの原因は主に新型コロナの影響で、デジカメ市場が縮小しているうえに、さらに新型コロナウィルスの影響により低迷が続いたとしています。
そして、これまでの頼みの綱とも言えるような状況だったフラットパネルディスプレイ露光装置も、海外へ技術者を派遣することができず設置数が限られ、半導体露光装置についてもメーカの投資の一巡で販売台数が減少したそうです。
この状況からみると、カメラ事業と露光装置事業の両方とも低迷ということでダブルパンチになってしまっているようです。
今後は回復基調も問題は続くか
少し安心できる情報としては、新型コロナウィルスの影響による需要の落ち込みからは回復傾向にあるのだそうです。
そして露光装置関連は、今後については海外渡航も可能になることもあり、需要も堅調ということで、堅調に推移するだろうとしていますね。
回復基調であることや堅調に推移というのはいいのですが、それでも今年度は750億円の赤字ということで、とんでもない赤字が見込まれています。そして前年ですら赤字であったのに、今年度は新型コロナの影響に根本的な問題が隠れてしまっているだけで、来年度に黒字になるようなことがあるのかな?と思ってしまいます。
カメラの販売をみると、Zシリーズはランキング上位に連続して入っているような状況ではなく、少なくともソニーよりはランキングは下にあるようですし、キヤノンもいよいよ本気のEOS R5、EOS R6を発売したということで、カメラ事業は来年はさらに厳しいものになるのかな?と考えてしまいますね。ニコンはミラーレス市場で復権はあるのでしょうか?
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コメント
コメント一覧 (9件)
Z6ⅡやZ7ⅡがR6やR5並みに爆発的に売れれば映像部門の業績も少し良くなるんだろうけど、予約が殺到して供給不足という噂も聞かず。
Z8やZ9を前倒しにして発売する噂も聞かず。
作るカメラやレンズは消費者ニーズから外れているし
。
危機感が無いし、やる気も無いように感じる。
Z6ⅡやZ7Ⅱを現Zユーザーが買うかといえば微妙だし、Fユーザーが買うかといえば、年齢層が高く爺さんが多いのでそれほど動きもないでしょう。
肝心の新規ユーザーですが、広告宣伝が下手すぎで全く若者の琴線に触れない。
なにかプラスの要素、もしくは成長分野を持っていればいいのですが、それもない。
Z8Z9を出しても、一部のオタクユーザーしか買わないでしょうね。
ニコンのカメラを買えば楽しいカメラライフがという視点が決定的に欠けている。
まあ当然ですよね、ソニーパナオリ富士が市場切り開いて
キヤノンが参戦して盛り上げてきたミラーレス界隈に
フリーランチを頂こうなんてユーザーがまず認めない
ですし。
今後も市場縮小ペースは続くし、既存ユーザーの買い替えも減ればいよいよ撤退も視野に入れたほうがいいです
レフ機やりつつミラーレスもってのがそもそも無理でした
今からでもZはやめてレフ機で高品質なレンズとボディ細々と出したほうがいい
Dfmark2とかね
R5 R6の発売でカメラ業界は2強になった感がありますね。売れ筋ランキングでは3位にニコンが入っていますが
2位との差が大きく、機能 技術開発のスピードも1位 2位から引き離され(1~2年遅れている) 販売台数 機能 技術開発 で2強時代になっている。上の人たちが言うようにミラーレスから撤退してレフ専門メーカーに特化しても良いと思う。
連投すみませんが、ニコンのモノづくりに対する考え方や拘りは素晴らしいと思います。ただし技術者の自己満足に終わっている感じがします。Zマウントの光学的優位性は認めますが これもメーカーが一方的に優れていると言っているだけで 光学的優位性は顧客が求めているニーズなのでしょうか? 若い世代が求めるいるのはに動画機能の充実であり 次にAFの高速化で光学的優位性は求めていないんです。Z6Ⅱ Z7Ⅱで動画はソフトウエアで後日バージョンアップで対応 は顧客ニーズを蔑ろにしているとも取れるし、最初からバージョンアップして発売すればZ6Ⅱ 7Ⅱの発売前の評価も違っていると思います。今のニコンに欠けているのは技術者の自己満足だけで顧客のニーズあった商品開発を行っていないの一言に尽きます。父親が使っていたニコマートからDシリーズ迄ニコンを使い続けZシリーズ低迷でニコンに見切りをつけた自分としては ニコン大幅赤字 を聞くとつい熱くなってしまいます。
まず散々α7で叩かれていてα7iiiで改善されたバッテリーの持ちがZ6, Z7シリーズは問題外なくらい持たない
この時点で既存Fマウントユーザーは買い替えない
使ってみてわかるよさよりわかるのは電池の持たなさです。
コメントとかでそういう部分を指摘されてないあたり本当に使ってる人が少ないのでしょう
全く持たないバッテリーという弱点あるものを称賛する買ってもないユーザーって構図がますます他社ユーザー離れを起こしていると思います
ニコンとキヤノンは一眼レフがありつつフルサイズミラーレスに参入するという後発組として同時期スタートだったのに明暗が分かれたのは商品展開の違いでしょうか。
キヤノンのRFボディは一貫してバリアングルで動画ユーザーに受け入れられやすくYouTubeなどでレビューを上げる人が多く、RFレンズはズームレンジやF値やサイズなどが一眼レフ用にはなかったわかりやすい違いが訴求されていて一眼レフユーザーも興味をそそられる展開です。
ニコンのZボディはソニーのトレースというか代わり映えがなく、Zレンズもなぜか今まで自らがF1.8単焦点は廉価という展開をしてきたのにZでは急に高級ラインになったり、RFレンズのようなわかりやすい目新しさで惹かれる要素も少なく、さらにニコンは一眼レフも続けるような感じでそれが逆にユーザーの買い替え買い増しも起こり難い状況になった気がします。
ニコンユーザーはよく「モノはいい、使ってみたらわかる」といいますが、それが市場のニーズと合っていなければどんなにいいモノも売れないんですよね。
D800やD850はとても売れてD750もロングセラーでしたが一眼レフではニコンはユーザーの期待に応えられていたのに。
市場の急激な縮小に合わせて営業費の削減や余剰設備廃却などの減損処理を進めていけば一時的にこうなるのは避けられませんね。
某社のように構造改革や減損処理を先送りにしてしまうと、後々問題を大きくするだけですから。
しかし製品面では大口径マウントのメリットを活かして他社の追随を許さない魅力的な光学性能のZレンズ群を積極的にリリースし続けていますから、あまり心配することはないと思います。
これで噂のZ8やZ9が出てくればプロやハイアマ層をターゲットにしたマーケティング戦略も完成で盤石でしょうね。
コロナの影響で海外へと技術者が派遣できず、大型装置の導入がかなわなかった点は不幸でした。
また、海外の生産拠点の整理にかかる費用も考えなければなりません。
とにかく、従来のようにカメラが売れることは今後もないのですから、カメラ事業はもっとスリム化していくべきでしょう。