(ブルームバーグ): ニコンは12日、前期(2020年3月期)の連結営業利益見通しを従来に比べ7割下方修正すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、映像事業や産業機器事業の資産について111億円の減損損失を計上する。
発表資料によると、新しい営業利益見通しは前の期に比べ93%減の60億円。従来は200億円だった。売上高も6200億円から5910億円、純利益は170億円から70億円にそれぞれ減額した。新型コロナでFPD露光装置の据え付け作業に遅れが出ていることも収益を押し下げた。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200512-65187299-bloom_st-bus_all
ニコンの営業利益見通しを93%減少へ見直し
Bloombergがニコンの決算報告について報告しています。
記事によれば、2019年4月1日~2020年3月31日の連結業績予想を修正するとしています。その結果、営業利益の予想は従来予想と比較して約70%減少するとしています。そして営業利益は前年と比較して約90%ほど減少してしまうそうです。
まとめるとこんな感じです。
・前々期(2018年4月1日~2019年3月31日)の実績 約826億円
・前期(2019年4月1日~2020年3月31日)の予想 200億円
・前期(2019年4月1日~2020年3月31日)の予想を修正 60億円
もともと前期の予想は、前々期の実績よりもかなり低いものでしたが、それをさらに下回るというような状況になってしまったということが言えそうです。これは非常に大きいものですよね。
そして、そして新型コロナの影響は今年の4月以降あたりから本格的にでてくるわけですから、今期(今年)の営業利益見通しについてもかなり心配な状況になりそうです。
映像事業の資産に減損を計上
そして記事ではニコンは映像事業や産業機器事業の資産について111億円の減損損失を計上するとしています。
通常、製品を製造する工場や製造機械などの固定資産に関する投資は、製品を製造して販売することで数年をかけて回収していきます。ですが、何らかの理由でそれらの工場で製品が製造できなくなり、投資した資金を回収できなくなったと判断されたとき、その金額分を減損損失として処理をするようなことをします。ということは、つまり、本来、カメラを製造、販売できていれば111億円ぶんほどの投資した資金を回収できたはずなのですが、それができなくなってしまったということを意味しているわけですね。それだけ利益が減っているということになります。
このことから新型コロナの影響はかなり大きな影響がカメラメーカにも与えてしまっていることがわかります。この影響は恐らく長い時間続くと考えられますので、どのカメラメーカも本当にかなり心配な状況になりそうです。
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コメント
コメント一覧 (3件)
トヨタ、キヤノンも大幅減益、仕方がありませんね。
トヨタもキヤノンも体力があるけどニコンは映像部門がメインなので厳しいですね。
ニコンは今年いっぱいでカメラ事業の身の振り方を考えないと相当やばい雰囲気ですね。
Zレンズの開発ペースを見ても明るい未来がない・・・