ライカはスマホを驚異とは思っていないようです。
「スマホはカメラの敵ではない」。ライカカメラAG・写真ビジネスユニットのStefan Daniel グローバル ダイレクターは、はっきりとそう言った。ドイツ・ケルンで開催されたフォトキナ2018、ライカブースでのインタビューだ。そもそもデジカメ市場を急速に縮小させた「主犯」はスマートフォン。これは間違いない。しかし「少なくともライカのようなハイエンドカメラ市場にとってはスマホの拡大は追い風」だという。今や世界2位のスマホメーカー、ファーウェイ、さらに他のカメラメーカーと35mmフィルムカメラを発明した世界最強のカメラブランド、ライカが組む狙いはどこにあるのか。
今回のフォトキナで最も大きなニュースの一つは、ライカLマウントアライアンスの発表だった。パナソニックとシグマもフルサイズミラーレス一眼のフォーマットとしてライカLマウントを採用。3社がそれぞれレンズやボディーを市場に投入していく、というものだ。しかし、ファーウェイとライカの関係のように製品を共同で開発するわけではなく、あくまでもLマウントという規格を中心にしたつながりだ。「3社は独立した企業として商品戦略をお互い共有することはない。それぞれ個別・秘密裏に開発を進めていく。しかし今回、3社の間でLマウント委員会を発足させた。マウントの進化のためにそれぞれで規格のすりあわせを行うためのものだ。3社が双方に新たな技術を生かしながら、Lマウントを発展させていくことを目指している」(Daniel グローバル ダイレクター)。
ライカの発想の起点は「いい写真の追求」。そこへ、小さなフォーマットのファーウェイ、Lマウントでパナソニック、シグマ、Mマウントでゼニットまでもが集まってきた。ライカの広がりはここにきて急だ。どんなフォーマットであれ姿勢にブレはない。研ぎ澄まされた審美眼そのものがライカの存在価値だ。彼らを越える企業は、いつ、どこに現れるのだろうか。
(記事を一部引用しています)
ライカのような高級カメラメーカにとっては、スマホはさほど驚異ではないようです。
製品が売れるかどうかというのは様々な要因がありますが、基本的には製品の価格、性能(品質)と、さらにブランドというものが影響を与えると言われています。価格が安くても品質が悪ければ売れませんし、性能がよければ高い価格で売れます。
ブランドというのは考え方が難しいですが、同じ性能や価格の商品でも、ブランド力があることで高い価格が設定されている例も結構あります。
一番わかりやすいのは食品などではないでしょうか?例えばパスタなどは、よくわからない海外からの輸入品の特売製品より、日本で有名なメーカを信頼して購入してしまうという人も多いと思います。また、同じ国産牛肉でも、”何とか牛肉”のように銘柄牛がついているほうが美味しいのでは?と思ってしまう人も多いと思います。
“ライカ”という名前についてはカメラについて少し詳しい人なら誰でも知っている有名ブランドです。このぐらいのブランドと、そして品質があれば、スマホとはまったく競合しないということなのだと思われます。むしろ、スマホのおかげでカメラ人口の裾野が広がるぶんだけライカにとってはプラスになるのかもしれませんね。
高級ブランドが高級ブランドのイメージを落とすことなく、購買層を主に若い人に広げる戦略をセカンドライン戦略といいます。時計のセイコーがALBAなどのブランドを維持しているような感じです。
逆もあって本来のブランドから、さらにハイブランドを作って維持するという例もあります。車のトヨタとレクサスの関係が近いかもしれません。
カメラのレンズでも同じようなブランド化がされつつあり、例えばニコンも最近は通常のシリーズのレンズとは別に、最高の品質を持つレンズにS-Lineという称号を与えたり、最高級のレンズにNoctの称号を与えることでブランド化し、高付加価値的な商品を狙っていると考えられますね。
単に安売りになると消耗してしまうため、どうしても高品質な製品で、さらにブランド化が必要になってきます。このあたりをカメラメーカはどのように考えているのかきになるところですね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181007-00000001-bcn-sci
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