キヤノンは、新型コロナウイルスの感染拡大で、中国から一部の部品の入荷が滞っているため、デジタルカメラなどを生産する九州の5つの工場の操業を一時的に停止し、別の日に振り替えることを決めました。
操業を一時的に停止するのは、大分県と宮崎県、それに長崎県にあるデジタルカメラなどを生産する合わせて5つの工場で、期間は来月2日から13日までです。
ただ、再開後に休日に振り替えて操業し生産を補うということです。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200229/k10012307201000.html
NHKがキヤノンについて報道しています。
記事によれば、キヤノンは新型コロナウィルスの影響で、中国からの製造部品の入荷が滞っているのでデジカメなどを製造する工場を一時的に停止するようです。
5つの工場を11日間にわたって停止するということですので、かなりの製品に影響がでてきそうですよね。ですが、別の報道によれば製品の供給遅れといった問題にはならないようです。たぶん製品の在庫があるのでしょうね。
さらに別の報道によれば、部品を別ルートから入手しようとすることも検討しているようです。たぶん、電子部品に関する部品についてはすぐに他社に同じ製品の生産をお願いしたりはできないでしょうし、異なる規格の電子部品に切り替えるとしたら基板そのものの設計をやり直さなければならないと思われます。なので、比較的簡単に代替できる製品が納入されなくなってしまったのかな?と思いますね。
ついにカメラメーカを直撃
新型肺炎の影響はさまざまなメーカを直撃しているわけですが、ついにキヤノンにも影響がでてしまいました。いまは中国の工場が非常に重要になっていて、製品だけでなく様々な部品や、製品を作る材料などを中国工場に頼っていることが多くなっています。一つでも部品が欠けると生産ができなくなってしまいますので、本当に大きな影響がでてきてしまいますよね。
例えば、手の消毒用のアルコールジェルなども、実際にジェルの生産はできるんだけど、ポンプなどは中国からの輸入に頼っているので出荷したくてもできないというような状況になってしまっているようです。同じような問題を抱えているメーカは多いと思いますね。
そして、最近ではトイレットペーパーやティッシュペーパーが生産できなくなるというようなデマが出回っているらしく、ドラッグストアなどではトイレットペーパーやティッシュペーパーが売り切れ状態になっているようです。新型コロナウィルスは、このようなところにも影響してしまっています。
PC市場ではDRAMなどの供給が滞る可能性があるととして、メモリやSSDの価格も上昇してきています。さらに、中国からの野菜が入荷されなくなるということで、一部の野菜なども値上がりしつつあるようですね。
中国からの野菜なんて買ってないから・・と思うかもしれませんが、問題は需給バランスが崩れてしまうことですね。例えば外食チェーンなどでは当たり前のように中国の冷凍野菜や、すでにパン粉がついていて揚げるだけのフライといった製品を利用しています。企業は物を売らないと利益を得られませんので、中国からの供給がなくなれば他の国や国内から調達しようとします。すると、一時的に特定の国や国内の野菜などの需要が増して、価格も上昇することになってしまいます。
特に中国に関係の深い食料品などは、結構な値上がりをする可能性があるので、経済的に心配だし、食料品は値上がりするしで、このまま収まらないと本当に大変なことになりそうですね。
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