リコーがペンタックスブランドを利用できなくなるのではという噂を公式に否定したそうです。
Dpreviewの記事の中で、リコーがペンタックスブランドを利用する権利を失うのではないかといった噂に真実を明かした。
「いいえ、噂は事実ではない。HOYAはペンタックスの商標を所有者だが、リコーがペンタックスブランドをカメラ事業で制限したり制約するものではない。我々は新しい製品を含めてペンタックスブランドの製品を提供し続けるだろう。」
これはペンタックスファンに少し平和をもたらすに違いない。
(記事を一部意訳しています)
リコーがペンタックスブランドを利用できなくなるという噂を公式に否定しました。ネットなどの一部で、そのような噂があったのですが、それに対応したもののようです。リコーがペンタックスのブランド名を使えなくなるというのは、どういうことなの?と思うのではないかと思いますが、これにはペンタックスの複雑な歴史が関係しています。それを少し説明してみます。
[template id=”1378″]
ペンタックスはもともと旭光学として会社を設立していて、そして様々なヒット商品を発売していました。その後に名称をペンタックス株式会社に改名します。ですが、2000年ぐらいからデジカメ市場への参入に出遅れたため財務基盤が弱く成長分野に投資できない状況だったようです。そのため経営基盤の強化のためにHOYAと合併することになりました。
HOYAというとコンタクトレンズや眼鏡レンズで有名ですが、メガネレンズの技術などがペンタックスのカメラレンズと親和性があると思ったのでしょうね。ペンタックスとしてはHOYAの資本が利用できるので安心できると思ったのだと思います。
ですが、残念ながらペンタックスは振るわず、たった4年ほどで今度はリコーに売却されることになります。リコーはシェアを伸ばすことができるのと同時に、ペンタックスの海外販路などを利用してリコーのプリンターやコピー機などを販売する算段だったようです。そして今に至ります。
このようにペンタックスは複数の企業に合併というか買収されたりしてきたのですが、そのときに一部の事業だけを譲渡するという形になっていたため、特定の事業ではHOYAがペンタックスの商標を持ち、そしてカメラ事業はリコーが商標を持つという複雑な関係になっているようです。
そこで、今回のようにリコーがペンタックスの商標を利用できなくなるのではないか?という噂があるのですね。ですが、リコーが公式にそれを否定したようです。新しい製品を含めて今後もペンタックスの名称で製品を販売できるようなので、ペンタックスユーザやファンにとしては安心できる発表ですね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
[template id=”1730″]
コメント