なぜ悪質な撮り鉄が増えたのか
なぜ悪質な撮り鉄が増えたのか?そんな記事が掲載されています。なぜ悪質な人が増えたのでしょうか?それでは記事をみてみましょう。
1980年代から全国の鉄道を追いかけてきたベテランの鉄道ファンの男性に、この結果を伝えると、確かに21世紀に入ってからマナーを知らない鉄道ファンは急増したという。
「以前は、どの列車がどこを通過するか――などの基本情報を知るためには、鉄道サークルに参加したり、信頼できる人間関係を作ったりしなればなりませんでした。ところが、SNSでそうした情報を誰もが知れるようになったため、最低限のマナーすら教えてもらう機会がなくなってしまったのです」
(記事元)Merkmal
詳細は記事全文を記事元リンクからご覧いただくとして、かなり面白い意見が記述されています。まとめると悪質な撮り鉄が増えた理由として、以下のようなことが考えられるそうです。
- 2010年が悪質な撮り鉄元年
- SNSや動画投稿サイトの普及
- スマホなどの普及でいかにブログに写真を掲載するか競争
- SNSなどで通過する列車の情報を得られる
- SNSで人間関係が希薄になり注意する人がいなくなる
こんなところが悪質な撮り鉄が増えている理由となっているとしています。
大きいのはデジカメとネットワークの普及か
これらをみると、原因として大きいのはデジカメとネットワーク(スマホ、SNS)の普及が大きいように思えます。
まずカメラに関してはレンズ交換式デジカメが普及し出したのが2006年から2010年頃にかけてです。撮影しても現像する必要がないので自宅のPCで閲覧することができ、そのままネットに掲載することが可能です。
このことは撮影者の金銭的な負担が低下することを意味します。そのためより多くの人が簡単に撮影を楽しむことができるようになり、撮り鉄の人口が広がることで、結果的にマナーの悪い人も増えてしまうということが考えられると思いますね。このあたりは、レンズ交換式デジカメの普及で、デジカメを利用した盗撮の検挙数が増えたということと一致する側面があるのかもしれません。
またSNSに関しては、他の撮り鉄と密接な関係がなければ入手できなかった情報が簡単に入手できるようになったり、撮影したその場で自分のブログに掲載できるなどしたことで、参入障壁が下がり、さらに他人との競争が発生してしまい、とにかく「俺が俺が」という撮影者が増えてしまったことも一つの理由ではないのかなと思います。
どのようなものでも、いわゆる「抜け穴」「暗黙の了解」のようなものを利用して過度に利益を得ようとすると、それが問題視されてそれらの抜け穴がなくなったり、暗黙の了解もなくなり撮影禁止というルールが設定されてしまうかもしれません。
撮影マナーを守ることで、いまでも暗黙の了解で撮影が許されている場所で引き続き撮影ができることになりますので、自分の首を絞めないよう常に撮影マナーを考えて撮影するのが大事なのかなと思いますね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
昭和の鉄道写真を見ると、当時の撮り鉄たちが今の撮り鉄同様迷惑撮影していますね。
ネットでのつながりやデジタル化もあるでしょうが、メディアが面白おかしく取り上げることや、昭和らしい緩い雰囲気では撮り鉄がある意味許容されていた…ということかもしれませんね。
昔の撮り鉄さんは数が少なかったですからね~
また情報源が少なく自分の足で撮影ポイントを探し撮影者が
集まることもなかった。
デジタルカメラの普及で急に数が増えました。
増えれば自分本位の人達も増加するでしょう。
またSNSの影響で同じ所に集まるという事が増えた結果でしょうね。
鉄道写真と言えばプロも含め皆同じカタログ写真のような構図なので
もう少し絵画と同じく表現の幅を広げてもいいのかなと思います。
プロが手本を示さないと迷惑行為はなくならないような気がします。
まぁプロにそんな義務はありませんが。