ニコンレポート2021を公開
ニコンが経営状況を報告するニコンレポート2021を公開しています。すべての内容は記事元リンクからご覧いただくとして、上記はその中からカメラに関する部分のみを引用したものになります(画像タップで拡大します)。
レポートでは全体的に新事業への投資を積極的に進めていくようで、新しい収益の柱を獲得しようとかなり必死になっているのかな?という印象です。新しい事業の柱としては、材料加工、画像・センシング技術やロボット、ヘルスケアが3本の柱となるようです。
今後のカメラ事業
今後のカメラ事業については、リストラを進めていき利益をだせる体質になるよう施策を進めていくようです。製品としては、Nikon Z 9の投入、レンズのラインナップを30本まで拡充し、若年層向けの低価格なエントリー機種を発売していくということが明記されています。
さらに映像事業の既存のリスクとして「半導体関連を含む各種部品の調達」とあることから、半導体不足による製品製造の影響の可能性があることが示唆されていますね。このレポートは2021年3月期なので今年の3月時点のリスクとして検討していたのであれば、いまそのリスクが顕在化していたもおかしくありません。
今後の施策として、「特徴あるレンズラインナップの拡充」をしていくという記述があることから、既存の定番、かつ大口径のレンズだけでなく、現在のキヤノンが発売しているような特徴のあるレンズもどんどん発売していく可能性があるようです。
映像事業の実績として「Zレンズのラインナップは22本」という記述があることから、今年度では30-22の8本が投入される可能性があるということになりますね。
ところで、気になるのは、やはり動画機能を強化し価格を抑えたエントリー機種の発売が明言されていることです。これが、コンデジなのかミラーレスなのか記述がないのでわからないのですが、もしミラーレスだとしたら、噂されているNikon Z 30がそれにあたるのでしょうか?それとも、まったく新しい新シリーズになるのでしょうか。
もし動画機能などを強化したエントリークラスのミラーレスということになると、ライバルにはソニーのZV-E10があるわけですが、このソニーの機種に対抗していくには、かなり積極的な機能強化をしていかないと難しいのかなと思いますね。Z 50をEVFなしにして動画機能を少し強化するぐらいだと難しいと思うのですが、どのようなカメラなのか楽しみですね。
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コメント
コメント一覧 (4件)
批判的ですが・・・
ニコンは数は追わず高価格帯(高級機)のカメラに注力するはず?だったのでは?
それはともかく 若年層向けの低価格エントリー機は ニコンが最も苦手とする領域なので
製品開発者目線ではなく、若年消費者目線で製品開発を行わなわないと成功しないと思います。
製品プロモーションもレンズアドバンスカメラなど意味難解なフレーズは止めた方が良いかと・・・。
このレポートを読むと若年層向けに動画機能を強化した普及価格帯の
カメラを出すようですね。
高級機路線から方向転換したようで少し安心しました。
社長メッセージでレーザー加工機のことをいかにも新しい加工方法のように
言っているが加工方法として決して新しいわけでもなく三菱重工関連会社や
澁谷工業等と今から競争するのは大変だろうなと思います。
レンズ交換式アドバンストカメラ(ミラーレスカメラ) DXフォーマット(APS-C)、FXフォーマット(フルサイズ) ヘリテイジデザイン(レトロスタイル)
とにかく、一般の方に対してより解りやすい俗称があるのに、わざわざこねって解りにくくするのは今後は止めた方が良いと思います。
Zfcのレトロスタイルはちょっと意味合いが違うのかな....?
....まあ、誤差の範囲ですかね。
もう本当におそすぎるけど「趣味層からなる「岩盤層」の縮小」と気がついたところは救い。
岩盤層がリクエストしているとおりにカメラ作りをしていたらこのメーカーに未来はない。
新しいFTZを作れというリクエストが象徴的です。
彼らはZマウントレンズを買うつもりがない人たちだから・・・