今カメラを買うなら一眼レフかミラーレスか?
当サイトの更新お知らせのためにTwitterを活用しているのですが、そのアカウントに先日以下のようなご質問を頂きました(ありがとうございます)。
https://twitter.com/39nanasi/status/1408380597345521664返信先:@Nikon1Blogさん
中級カメラがほしいのですが、やはりこれからはミラーレスでしょうか?
教えて下さい!
そこで、今買うならミラーレスがいいのか?それとも一眼レフがいいのか?をちょっと考えてみたいと思います。
まずは確認ですが、前提条件が「中級カメラ」になるよです。何をもって中級かというのは判断が難しいところですが、廉価なエントリークラスのカメラでなく、高価格でもないと勝手に解釈して、APS-Cセンサー(マイクロフォーサーズも含む)のカメラで考えてみたいと思います。
APS-Cのミラーレスの利点と一眼レフの利点
まずは、それぞれのメリットとデメリットを見ていきたいと思います。通常、ミラーレスのメリットは一眼レフのデメリットにもなるので表現が難しいですが、メリットに関してのみ記述してみます。
ミラーレスのメリット
製品の選択肢が多い
一眼レフを発売しているのは、いまはキヤノン、ニコン、ペンタックスなどが主なメーカです。つまりほぼこの3社のなかから選択することになります。しかし、ミラーレスを対象にすると、マイクロフォーサーズのOMデジタル(オリンパス)、パナソニック、ニコン、キヤノン、ソニー、富士フイルムなども対象になるため、製品選びの選択肢が広がります。なので多くの選択肢から選べることを考えると、ミラーレスにかなりのメリットがあると思います。
像面位相差センサー、瞳AFなどでAFに強い
ミラーレスは常にセンサーが被写体を捉えているので、AIによる画像認識技術による被写体の追従が得意です。例えば、人間の瞳、顔を認識してフォーカスを合わせるですとか、鳥、猫などの動物の瞳を認識してAFを合わせることが可能になります。
一眼レフでも対応している機種では、ライブビュー時にはミラーレスと同等の瞳AFなどが利用可能ですが、ファインダー利用時の被写体追尾能力はどうしてもミラーレスより劣ることが多いので、AF性能に関してはミラーレスのほうに分があると思います。
今後の主流はミラーレスになる可能性が高い
一眼レフを販売しているメーカでは、ニコンがどうやら廉価な一眼レフから撤退する可能性が高まっています。そのため、今後、一眼レフ用のレンズなども含めて後継機種が発売されない可能性もあるので、今はニコン、キヤノンの一眼レフの購入は少し見合わせたほうがいいのではないかな?という印象です。
連写に強い、静かに撮影できる
ミラーレスは一般的に一眼レフより連写性能が優秀です。さらに無音で撮影できるモードがある機種もあるので、レストランなどで食事中に食べている料理を撮影したいというような状況でも、EVFを利用して静音撮影できるというのはメリットになると思います。
また連写性能も一眼レフより高い傾向ですので、連写性能に関して不満を感じることも少ないのではないかと思いますね。
一眼レフのメリット
自然に見える光学ファインダーがある
一眼レフのメリットとしては、やはり遅延がなく、不自然ではない光学ファインダーがあるというところだと思います。EVFの場合は仕組み上、どうしても遅延は発生してしまうものですが、それでも最近は解消されてきています。光学ファインダーについては、不自然でなくヌケが良いのが特徴です。しかし、EVFではフォーカスが当たっている場所にマークを表示したり、露出補正を設定したりなど設定を反映し実際に撮影された後の画像として表示させることができますが、光学ファインダーではそれができません。
バッテリーの持ちが良い
いまのところ一眼レフのメリットとしては、EVFを表示する電力が必要がないぶん、バッテリーの持ちが良いというのが一番のメリットになってしまっているのではないでしょうか。たたじ、このあたりは一般的なユーザにとっては、さほど気にならない問題なのかな?と思います。
結論
いま、一般的に利用するぶんでは、ほとんどミラーレスで十分になっていますし、各メーカも一眼レフには見切りを付けようとしているような状況になっていると思います。製品選択の幅が広いですし、交換レンズも今後はミラーレスのほうが拡充していくと思います。
さらにプロフェッショナルやハイアマチュアでない限り、一眼レフでなければ撮影できないとか、撮影が難しい、一眼レフでなければできない表現があるということはほとんどないと思いますので、いま購入するなら、やはりミラーレスになるのではないのかな?と個人的には思います。
というわけで、個人的には、やはりミラーレスがいいのかな?と思うのですが、皆さんはどう思いますか?
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コメント
コメント一覧 (3件)
「絶対にOVFがいい」という拘りがあるなら一眼レフですが、それがないならミラーレス一択でしょう。
“中級カメラ”というのが具体性無さすぎてよくわりませんが「やはりこれからはミラーレスでしょうか?」といってることからもミラーレスに将来性があると勘付いてるならミラーレスでいいと思います。
例えば売れてるKiss M2かα6400辺りから始めるのが無難でしょう。
ただフルサイズなどステップアップも考えてるならα6400のほうがいいと思いますね。
APS-Cで完結なら富士のX-S10から始めるのもいいと思います。
M4/3から始めると結局APS-Cやフルサイズを味わってみたくなるのでオススメしません。
M4/3はAPS-Cやフルサイズを使ってて大きさや重さやここまでの画質は必要ないと思った人が降りてきて使ってる印象です。
一眼レフの魅力は光学ファインダーですが、将来的なことを考えればミラーレスになると思います。
ミラーレスのほうが参入してるメーカーが多く多数派となっており選択肢が多いし、一眼レフは実質ペンタックスになります。
ただ、「一眼レフかミラーレスか」という話はそろそろ終わりだと感じています。この話はカタログスペック競争、スペック比較に陥りやすいんですが。
カメラ業界の再編もほぼ固まり、一眼レフはペンタックスとライカの一部シリーズ、その他はミラーレスに固まったと見ています。
光学ファインダーがいいと感じる人は一定数残ると思っているのでそういう人はまだ当分一眼レフを使い続けると思います。
「好きなカメラ、メーカーのを買えばいい」時代になっていくと思います。AFがとか性能を求める人もいるだろうし、デザインで惚れて決める人もいるだろうし、富士フイルムのフィルムシミュレーションのように遊べるカメラを選ぶ人もいるでしょう。選択肢は多くなりました。
レンズキットを買う人が多いのでカメラマウントの将来性とかを気にして選択する人は多くないと思います。
撮影対象にもよるし、購入にいたる決定打、決め手が人によって多種多様なので難しい話です。
どっちを取るかは難しいですね。
恐らく10年後も一眼レフは存在するだろうし、どちらを
取っても一長一短だろうし、両方使っていると好きな方を
買えばと思ってしまいますね。
実際はどちらを持ち出しても困ることはありません。
それぞれの癖を知り使えばいいのです。
今後、レンズの強烈なデジタル補正が当たり前になり後方互換も
怪しくなるのでレンズ使い回しも考える必要がなくなるかも知れません。