ZマウントカメラはFマウントカメラよりも本当に優れているのか
FマウントからZマウントに乗り換えたユーザーが本当にZマウントカメラがFマウントカメラより優れているのかという意見を述べています。
(前略)
これは一眼レフのほうが優れているという逆張りの記事ではない。正直に言えば、私はNikon Z8のほうが優れたカメラだと思っている。ただし、多くの人が同意する明らかな理由、被写体認識、高速連写、8K動画といった点ではないかもしれない。
実際のところ20コマ/秒は私にとってそれほど重要ではない。Nikon D500の11コマ/秒でも良かったし、あまり連写を使用しない。実際、D500では常にUHS-I SDカードしか使っておらず、CFExpressスロットはバックアップ扱いだった。
同様に8K動画もそう頻繁には使わない。撮影後編集でズームのために時々使用する程度で、それ以外は使用しない。実際、動画撮影をするときは1080pで出力するので、4Kでもクロップやズームには十分だ。
では、なぜ私はすべての機能を使わないとしてもNikon Z8を購入したのか。実はNikon D500よりも気に入っているモードが一つある。それはブラックアウトのない電子シャッターでの無音撮影だ。それはとても静かで、完全に無音のシャッターは音のあるメカシャッターよりも撮影の体験にずっと合っていると感じている。
(中略)
ミラーレスには他にも良い点がある。音がしないことに加え、無音のシャッターはシャッターショックがない。Nikon D500では時々、シャッターショックがわずかにあり、画質が損なわれることがあった。それにフルサイズセンサーや、より正確なオートフォーカス、協調ボディ内手ぶれ補正もかなり良い。
また、背面液晶でAFシステムが使えるのも気に入っている。Nikon D500ではライブビューでのオートフォーカスが遅すぎて、静止した被写体以外では実用的ではなかった。
では、ZシステムはFマウントの一眼レフ時代からの進歩だと言えるのだろうか? 私の仕事に関してはそうであると分かっている。一方で、個人の好みによってはFマウントのほうが優れていると考える理由をいくつも挙げることができる。たとえば、Nikon D500を手に取ると、そのシンプルさに感心する。オートフォーカスモードは非常に少ないが、それで十分に機能すると、正直なところNikon Z8に対して95%の撮影シーンでは遜色ないと確信している。残りの5%は、主により不規則に飛ぶ鳥の撮影で、その場合にはNikon Z8が優位になる。
(中略)
むしろ、本当に歩留まりを向上させる唯一の方法は、フィールドに出る時間を増やし、どのような構図を求めているのかをしっかり考えることだ。新しい機材ができるのは、素晴らしい構図に出会ったときに撮影の妨げになる障害をいくつか取り除くことだけで、私はZシステムはその点を非常にうまくやっていると思う。
Zマウントは確かに優れている
ニコンの一眼レフからミラーレスカメラに乗り換えたユーザーが、ミラーレスカメラは本当に進化しているのかどうかについて意見を公開しています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
この人はNikon D500からNikon Z8に乗り換えたということですが、カメラそのものや機能はNikon Z8のほうが優れているが、自分の撮影シーンではNikon D500でも十分に活躍していたとしています。
Nikon Z8にある機能として便利だったのは、無音シャッターによる撮影で野鳥を驚かせないこと、シャッターショックがないこと、ライブビューでも位相差AFや被写体認識機能を使えることがメリットだとしています。
一眼レフとミラーレスカメラの比較や、どちらが優れているかといった議論は、ミラーレスカメラが発売されてからずっと続いています。初期の頃はオートフォーカスがコントラストAFで遅かったり、EVFが見にくかったりなど、さまざまな問題が指摘されていました。しかし、技術の進歩とともに像面位相差センサーが登場し、EVFが高輝度になってコントラストが良くなったり、ブラックアウトフリーを実現したりして、どんどん技術が進歩しています。
そして今では、少なくとも一眼レフと同等かそれ以上の機能を実現しています。
これらの論議については、結果的にどのようなシーンで、どのような撮影で、どのような被写体を撮影するかという点が撮影者それぞれで異なるため、ある人には一眼レフが向いているかもしれないし、ある人にはミラーレスのほうが向いているかもしれないという、ごく当たり前の結論に結局は落ち着いてしまうのだと思いますね。
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コメント
コメント一覧 (5件)
たまにレフ機を使うと不便だけど気分がいい・・ってのはありますね。
フィルムカメラでも一緒かな?不便だけど気分がいいって感覚。
音楽だとレコードだとか。
まあそういう感覚的なこと以外ではどうなんだろう?
レンズ設計はうんとやりやすくなったでしょうね、Zマウント。
ボディ側の問題?AFの追従性だとか工学系のファインダーの視認性?
ことさらZマウントだけじゃなくて、キヤノンだとRFマウントでも言えそうだけど。
一眼レフとミラーレス、両方使っていますがどちらでもいいんじゃね
というのが正直な感想です。
ちなみに一眼レフはキヤノン、ミラーレスはパナソニック、一段レフも
末期の製品はDPCMOSなのでライブビューでも瞬時に合いますし
瞳AFも可能、言うなればミラーレスにレフボックスと光学ファインダー
を付けたような感じです。(EOS kissX10i 使用)
レビュアーさんがキヤノン使いだったらもう少し感想が変わるかも知れません。
現在ミラーレスカメラの弱点はバッテリーと逆光でファインダーが見づらい、広角レンズだと人の表情が小さくて分からない。
Zマウントのカメラが優れているというよりは、レンズの性能をフルに引き出せるよう、口径が大きくフランジバックの短いマウントを採用したということかと思います。
ただそのせいで、APS-Cなど小型のカメラを作るのが難しくなっています。
カメラが優れているのではなく、優れたレンズを作って、その性能を活かすためのマウントということでしょう。
Zマウントのカメラは、Z9とZ8を発売しZfcとZ5Ⅱで安定したと言えるでしょう。
どちらが優れているかと言われるとZなのでしょうが現行のD850やD780がそのまま後継機が出ているとどうかなと思います。
Z5ⅡとDfを併用していますが被写体や撮影目的によって優劣が有るようです。
ただ、ちばちばさんが言われている様にZはマウント径をかなり大きくしたことで優れた性能のレンズを設計開発できたことが一番優れている点かもしれません。