一眼レフは終わった
一眼レフは終わってしまったというコラムが掲載されています。興味深いので紹介したいと思います。
それではコラムをみてみましょう。
時間切れだ。デジタル一眼レフはすでに終わった
好き嫌いにかかわらず、デジタル一眼レフはもう終わってしまった。ミラーレスカメラがその代わりを務めている。あなたがペンタックスユーザでない限り、ニコンとキヤノンの一眼レフは事実上ディスコンになり、新しい一眼レフカメラを発売することはないという事実を直視する時だ。キヤノンとニコンの一眼レフ用レンズは、次々と廃止され続け、新品を購入することがますます困難になっており、ニコンのエントリークラスの一眼レフであるD3500すら新品で購入することができない。
一眼レフの購入をやめて、ミラーレスカメラに移行するときが来た。ミラーレスカメラは新しいデジタル一眼レフであり、小さく、速く、そして一般的にほぼすべての点において優れている。ただし、バッテリー寿命を除いてだが、誰も気にはしないだろう。必要であればバッテリーを1つか2つ購入して、モバイルバッテリーを持ち歩けばいいのだ。
Nikon Z 8は、デジタル一眼レフの棺桶にさらに釘を打つようなものだ。ニコンの新しいハイエンドのNikon Z 8は、Nikon Z 9に搭載されているほぼすべての機能を、より低価格で提供している。8k動画や120コマ/秒の連写など、デジタル一眼レフが夢見るような機能を備えている。
ミラーレスカメラのシステムは一眼レフよりも豊富な選択肢を与えてくれる。キヤノン、ソニー、ニコン、富士フイルム、パナソニック、オリンパス/OMシステム、ライカ、シグマなど、様々なメーカがミラーレスカメラを製造しており、Blackmagic Designなどのビデオカメラもある。
さらに、マイクロフォーサーズ、ソニー、富士フイルムの成熟したレンズシステムや、キヤノン、ニコンの成長しつつあるレンズシステムがある。Lマントではライカ、シグマ、パナソニックから、より幅広いレンズが提供されていて、サードパーティからもレンズが提供されている。
ミラーレスのマウントは一般的にサードパーティーを歓迎しているため(キヤノンを除き)、デジタル一眼レフカメラでは考えられなかったサードパーティーの選択肢や、クリエイティブなレンズが数多く存在している。
ミラーレスカメラはWYSIWYG型の電子ビューファインダーと背面液晶のおかげで、古いビンテージレンズをすぐに使い始めることができる。光学ファインダーでこれを行うことは非常に困難だ。
あなたがカメラを探している、または誰かに最初のカメラを勧めているのなら、一眼レフを購入しよう!と同じ古い台詞を繰り返すのではなく、エントリークラスのミラーレスカメラを勧める時がきている。ミラーレスカメラについての情報が十分ではないかもしれない。またはレンズが交換可能なカメラは一眼レフだと思っている人もいるかもしれない。
しかし、今だけでなく将来を考えたカメラについてはアドバイスを始める時がきた。間違いなく、ミラーレスの時代だ。
ミラーレスカメラは2008年から存在しており、フルサイズミラーレスカメラは2013年から使用することが可能だ。これは中古市場には膨大な数のカメラとレンズがあり、新品でもエントリーレベルのモデルがまだ入手可能であることを意味します。
もちろん、ニコンやキヤノンなどのミラーレスカメラは特にプロ用のカメラやレンズは高価だが、それ以外の市場をみれば、掘り出しものを見つけることができる。
入手困難になったエントリークラス
さて、レビューでは、いよいよメーカが一眼レフの製造を止めているので、もうミラーレスを勧めるときがきた、ミラーレスの時代がきたという主張がされています。
一眼レフには一眼レフの良さがあり、いちおう、まだ中級機以上はニコンもキヤノンもデジタル一眼レフを販売しています。なので、ハイアマチュア、プロフェッショナルな人で一眼レフのほうがいいという人は、それらを選択すれば問題はありません。またペンタックスという選択肢ももちろんあります。
しかし、これからカメラに関する何かを始めようとする人が一眼レフを購入した場合、レンズのほうがどんどんディスコンになりつつあるので、システムとしてレンズを一通り揃えられない可能性があり、そっちのほうが問題になるかもしれません。
さらに、初めてにカメラを購入する人には、もう廉価な一眼レフがないのでお勧めすることは事実上、できなくなってしまっているというのは確かだと思います。ニコンはD4桁シリーズを発売していません。キヤノンは廉価な一眼レフを販売していますが、それも納期が、Kiss X10を除いて1ヶ月から数ヶ月待ちという状況になっていて、そろそろ本当にディスコンになってしまいそうです。
ペンタックスも現在、最も安いカメラがAPS-CのKFで、ボディ単体で10万円ぐらいするので金額的にはギリギリという感じでしょうか?そうなるとEOS R100など比較的廉価なカメラを勧めざるを得なくなり、人に勧めるにはやはりミラーレスということになってしまうのかもしれません。
一眼レフがいいのかミラーレスがいいのかは好き好きの問題はあると思います。しかし機能的な観点から考えてもはじめかカメラを購入する人はミラーレスになるという流れは止まらないでしょうから、利益を考えるとメーカも一眼レフの販売に消極的になっていってるのかもしれませんね。
あとこれは海外のコラムなので海外では、まだ一眼レフの需要も高いので、こういうコラムになっているのではないかと想像します。
(記事元)https://amateurphotographer.com/latest/opinion/times-up-the-dslr-is-already-dead/
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コメント
コメント一覧 (12件)
実際自身の用途でレフ機である必要性はほとんど無くなりました。
各社ミラーレス出始めの頃は、主にEVFの解像度・遅延、AF精度などまだまだレフ機からの置き換えは到底考えられませんでしたが、今となってはそれらの問題も概ねクリアされています。
残された部分としてはレトロな筐体デザインやメカシャッターが無いこと等のシャッターフィーリングというか官能的な部分くらいでしょうか。しかしこれらは業務の面では重視しないので、各社スペックを求めない趣味性の強い機種を設けるなどして、それらを重視するディープな層へアプローチしていく方向へ進んでいくのでしょうね。
一眼レフはD850を残して全て売却したのはもう3年前。年に1回だけ使用したD850も今ではレンズを付けずにカラシャッター音を家で聞くのみとなりました。
EFレンズはアダプター経由で使うことがあります。EFレンズはRFレンズよりも優れたものがあり、レギュラー入りしているものもありますが、Zレンズが良すぎてFマウントレンズは防湿ケースから出ることは無くなりました。資産価値もほとんど無いので記念として残しています。
ライターが違うとはいえ、同じサイトで「一眼レフには常に需要がある」と「一眼レフは既に終わった」が日を置かずに載るのは変な感じです。どっちなんじゃい、というw
さておき、私も一眼レフには戻れませんし、カメラを勧めるならミラーレス一択ですね。また、キヤノンとニコンが一眼レフを(主力として)新規開発しないのも明らかです。
好みの話はどこまで行っても好みの話、どちらが良い悪いではないですから、一眼レフが”消える”ことはないのかもしれませんが、”終わった”のはほぼ事実でしょうねぇ。
一眼レフについては新規需要はあまりないが、
すでに所有するものを使い続けたり、中古で購入して楽しむ層は十分いる状態かと思います。
プロでも一部、一眼レフを愛用して問題なく仕事をこなしている層がいると思いますが、
この記事のような認識が広がると、
クライアント側の意向でレフ機を使い続けるのが難しくなるということもありそうですね。
その通り!一眼レフカメラの時代が終わったと数年前から言われてますが、ある一定のユーザー層からはずっと使われ続けるのです。
メーカーの供給が無くなれば嫌でもミラーレスに移行します。
既にコンパクトカメラのユーザーは供給が有ったのですがスマホに移行しています。
スマホの持つ送信機能がコンパクトカメラを駆逐する最大の機能かもしれません。
さっと撮影して画像を共有できる。
撮影した画像をプリントしなくなった。
このあたりのあい路を解決していかないとミラーレスデジタルカメラの未来はしんどいと思います。
カメラは写真を撮影する道具なので写真が撮れればどちらでもいいです。
私は、Z6とD780の両機を購入し、略交互に1年半ほど使い、D780を手放しました。
初めの内は、シャッター作動時の手に伝わる幽かな振動等、D780の方が使っていて面白いと感じましたが、有用性ではZ6に軍配が上がりましたね。
人の考え方は様々なのでどう書くかは自由なのですがデジタル一眼レフ、
ミラーレス、両方を使い続けている身としては余計なお世話という
感じですね~。
使い心地が少し違うだけで撮れる写真は同じです。
良い作品はどちらでも撮れますし、失敗写真もどちらでも撮れます。
要は使いこなしです。
光学機器としての面白さはデジタル一眼レフでしょうね。
気軽にチョイと持ち出すには Nikon1 です。
いまでも現役です。
像面位相差のミラーレスよりも、専用位相差のD6のほうが暗所、望遠、動体のAFは優れている面も多く、プロの現場ではまだまだ一眼レフが使われています。
最近、プロカメラマンに写真撮影を依頼したり、結婚式出席の機会がありましたが、いずれも女性カメラ(ウー)マンが、キヤノンの5D系か6D系を使っていました。
プロは基材が壊れるか、性能不足になるまで使うのでしょうが、まだそうなっていないのだと思います。
もちろん、アマチュアでも、機材を頻繁に買い替える人もいれば、10年使う人もいいます。
一眼レフがなくなるというのは、「新車が電気自動車とハイブリッド車中心になったから、純エンジン車に乗る人がいなくなる」という誤解と同じでしょう。
当初の「デジタル一眼レフ機」は、フィルム一眼レフのボディ、レンズシステムを流用してフィルムを受光センサーに置き換えただけの「デジ眼レフ」でした。
旧来のフィルムカメラは、感光してしまうというフィルムの性質上、シャッター幕の手前にミラーとプリズムを置き光学式ファインダーで確認する必要があった訳だから・・・
そこを考えると受光センサーの信号を電子ファインダーで確認して撮影するミラーレスがデジタルカメラの本来の形であって「デジ眼レフ」はレガシーを引き摺って来た訳だが、数年前まではまだ光学式ファインダーのスカッとした見え方、フォーカスの速さなどミラーレスに勝てる要素もあったのだ。
しかし今や、電子ファインダーのクオリティアップ、フォーカスの向上、露出補正の具合をファインダーで確認しながら撮影できるなど、そしてデジタルならではの明比較合成や深度合成などなどのソフトウェアの向上などなど、最早ミラーレスを選択せねばならぬ理由がたくさん出てきたと言うことなのかなと。
星ばかり撮っている私にとってはもうミラーレス一択と言って良いレベルでですね。
レンズ全般、特にショートフランジバックに起因する広角レンズの性能向上は目覚ましく、一昔前にはどうやっても無理だった高画質や新しい表現を得る事が可能になりました。
ミラーレスにおいてよく耳にする欠点の殆どは三脚に据える場合問題となりませんから、自分の撮影分野でレフ機を薦める理由はシステムが中古で安価に揃う、以外の理由は見つからない、と言うのが偽らざる感想です。