2020年1~3月期のFPD(Flat Panel Display)露光装置の販売台数は、ニコン、キヤノンの主要2社で5台にとどまった(前年同期は31台)。新型コロナウイルスの影響で、主要市場である中国でFPDメーカーへの出荷・搬入・据え付け・立ち上げ作業が行えず、延期になっていることが影響した。2010年以降でもっとも四半期ベースの出荷が少なかったのは12年7~9月期の6台(ニコン、キヤノンともに3台)だったが、これを下回った。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/42bb69bf937acf9d7677b979322e79eb13b84b67
FPD露光装置の販売も減少
LIMOがニコン、キヤノンのFPD露光装置の販売状況について報告しています。
記事によれば、2020年1月~3月のFPD露光装置の販売台数が、ニコンとキヤノンであわせて5台に止まったとしています。これはここ10年で最低の水準だそうで、FPD露光装置の販売についてもかなり落ち込んでいることがわかりますね。
記事によれば、ニコンは当初、8台の販売を見込んでいたようですが、新型コロナウィルスの影響で3台に止まってしまったそうです。またキヤノンは前年同期で15台だったものが2台に減ってしまったとのことです。こちらも激減という結果になってしまいました。
露光装置も先を見通せない状況に
この販売の減少は、中国国内への装置の出荷や立ち上げ作業ができなくなってしまったからだとしています。中国が日本人の入国を認めなかったり、日本政府が海外への渡航に関する勧告を行っている状況では、日本から中国に社員が向かうというのはできない状況ですよね。
中国が日本人の入国を認めるためには、日本での感染が治まっている必要がありますし、逆に日本人の中国への渡航を政府が認めるためには、中国国内の感染が治まっていなければなりません。中国で第二波ということになればやはり渡航中止勧告がだされたままになるでしょうし、日本で第二波ということになれば中国が日本人の入国を認めないと思われますね。
受注分については、いつか将来的に中国国内で装置を販売することができるのだと思いますが、状況によってはかなり遠い将来になる可能性もありそうです。カメラメーカとしてはカメラの売上げも低迷しているのに、さらに露光装置の販売も少なくなるということになると、本当に経営的に問題になる可能性がありそうです。
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