富士フイルムは今こそフルサイズ市場に参入すべきだ 創造的カメラを作れるはずだ

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富士フイルムはフルサイズ市場に参入すべき

富士フイルムはパナソニックに代わり、カメラ業界における最も高く評価されているニッチな創造的製品の勢力となっている。X-T2で動画に本格的に取り組み始めて以来、“グリーン陣営”は多くの点で成功を収めてきた。X100シリーズの人気、X-Pro3のピュアな撮影体験、そしてGFXシリーズは非常に高価格ながら新しいセンサーサイズを切り開き、驚くほどの成功を収めている。筆者にとって過去15年で最もお気に入りのミラーレスカメラは初代のGFX100だ。

しかし今こそ富士フイルムがフルサイズセンサーのラインナップに本気で取り組むべき時だ。

例えばX100VIとGFX100RFの間には大きな価格差がある。GFX100RFはLeica Q3やRX1 Mark IIIの価格がまともに見えるほど高価だ。市場はフルサイズのX100VIをもっと現実的な価格で求めている。率直に言えば、コンパクトなLeicaに大金を支払うことができるなら、それが唯一の選択肢だ。

フルサイズは富士フイルムが抱える他の問題も解決する可能性がある。

X-Pro3はレンジファインダー領域への大胆な一歩だったが、位置づけが曖昧だった。Leica Mレンジファインダーではなく、その価格でもない。α7C IIの競合でもないが、価格はそれに近い。XFマウントやAPS-Cの人気の拡大に貢献しているとは言いがたい。なぜならX-H2のほうが高性能で、より現代的な汎用機であり、価格も同等だからだ。

X-Proシリーズを差別化する方法はフルサイズ化し、新しい単焦点レンズ群とズームレンズを同時に投入することだ。初期のレンズは冒険的である必要はない。Leica Mサイズの小型単焦点レンズと28-70mm F2.8の小型ズームが望ましい。

これに加え、28mm F2、35mm F2、50mm F1.4を投入すればいい。これらは技術的な完璧を目指すのではなく、性格付けと小型化を重視すべきだ。

このようなフルサイズ機を展開することはAPS-Cカメラを脅かすことになるという意見があるかもしれないが、それは間違いだ。またXFマウントの高価格帯カメラの価格引き下げが必要になるという見方もあるが、X-H2がさらに安くなる必要があるというのも誤解だ。

(中略)

Nikon Z6III、α7シリーズ、EOS R8など数多くのミドルレンジのフルサイズカメラが富士フイルムのAPS-C市場を侵食している今、富士フイルムはあと500ドルを追加すれば、より創造的なカメラが手に入ると示すべき時だ。フィルムシミュレーションとX-ProのようなデザインのLeica風操作性を備えたカメラだ。

それは黒い一眼レフスタイルのミラーレスカメラが並ぶ中で際立ち、退屈さを打破するフルサイズカメラとなるだろう。

富士フイルムはSIGMA Lマウントレンズのマウント変更を許可することで、発売時のレンズラインナップを強化することも可能だ。APS-Cユーザーは引き続きAPS-Cカメラを購入し、GFXユーザーはハイエンド中判カメラに惹かれ続けるだろう。しかし、フルサイズユーザーにとって富士フイルムを選択する理由がこれまで以上に増えることになる。

フルサイズ市場参入は現実的か?

富士フイルムは今こそフルサイズ市場に参入するべきときではないかとの意見をEOS HDが伝えています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。

最近話題になった「富士フイルムはそろそろフルサイズに本気で取り組むべき」という意見記事は、読んでいてかなり興味深い内容です。X-T2以降、動画性能を強化し、X100シリーズやX-Pro3で写真好きの心をつかみ、GFXシリーズでは“スーパー・フルサイズ”という独自路線を築いてきた富士フイルムですが、確かに、ニッチで創造的なブランドとしての存在感は強いものとなっています。

同じようなカメラを発売すればフルサイズ市場でも存在感が出せる可能性もありますが、本当にフルサイズに進出する余裕があるのか?というと、ちょっと冷静になって考えたいところもあるのかもしれません。

まず、富士フイルムはすでにAPS-C(Xマウント)と中判(GFXマウント)という2つのマウントを抱えていて、それぞれにボディとレンズを展開しています。これだけでもかなりの開発リソースを必要とするのに、ここにさらにフルサイズマウントを加えるとなると、技術的にも人的にも負担は相当なものになるはず。特に富士フイルムは、センサーサイズに合わせて最適化されたレンズ設計を得意としているだけに、単に「ボディだけ作って終わり」では済まないはずです。

記事では「Lマウントで出すという手もある」というアイデアも出ています。確かに、Lマウントなら既存のレンズ資産が使えるし、シグマやパナソニックとの連携も可能になります。でもここで問題になるのが、交換レンズによる利益が見込めないという点です。Lマウントはすでに他社が多数のレンズを出していて、富士フイルムが新たに参入しても、レンズ販売による収益は限定的になる可能性が非常に高く、カメラ本体だけで利益を出すのは難しく、レンズ込みでのビジネスモデルが成立しにくいと思われます。

さらに、APS-Cと中判の間にフルサイズを挟むことで、既存ユーザーがそれぞれのマウントに分散するリスクもありそうです。APS-CのX-H2やX-T5はすでに高性能化していて、価格もフルサイズに近づいています。GFXはGFXで、独自の描写力と存在感がありますが、ここにフルサイズが加わると、「じゃあどれを買えばいいの?」という迷いが生まれ、結果的にどのマウントも中途半端になってしまう可能性もあるかもしれません。

とはいえ、記事で語られていた「X-Proスタイルのフルサイズ機があれば、個性的なカメラが誕生する」という主張には、ちょっと共感してしまいますよね。富士フイルムの色味や操作感、デザインには、他社にはない魅力があり、それをフルサイズで味わえたらと考えるとわくわくしてしまいます。

でも現実的には、富士フイルムが今の2マウント体制を維持しながら、さらにフルサイズに踏み出すには、かなり慎重な戦略とリソース配分が必要になるのではないかと思いますね。Lマウントという選択肢も、レンズ収益の面では厳しい。もし本気でやるなら、レンズも含めて独自マウントで展開するくらいの覚悟が必要かもしれません。

EOS HD

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コメント

コメント一覧 (5件)

  • まずはFFセンサーのレンズ一体型カメラを出してほしいですね。
    というよりなぜまだ出していないのか不思議です。
    フジはFFセンサーのレンズ交換式カメラをやっていないからこそ遠慮なくFFセンサーのレンズ一体型カメラを出せると思うのですが、X100シリーズのFFセンサー版なんて出たら人気が出そうなのに。

  • 富士フィルムが抱える問題って具体的に何ですかね?
    フルサイズに参入するとAPSや中判のリソースが不足して開発が遅れおろそかになりますけど、それでも参入したほうがいいと本気で思ってるんですかね?
    ユーザーとしては絶対にやらないでほしいです。
    proシリーズをフルサイズ化なんて今までのユーザーを捨てると言ってるのと同義です。
    差別化でも進化でもなんでもありません。

  • 少なくとも交換式は不可能でしょう。設計も製造も到底追いつかないし、あえてフルサイズを外してきたからこその立ち位置を捨てることになります。
    固定式にしても、やはり差別化やラインナップポリシー的に出す旨みが少なそう。RX1IIIに「あと500ドル出せば」GFX100RFが買えるんだからそれでいいのでは?
    まぁX-Pro3よりX-H2が優位、なんて人の言い分ですし……EOSHDだからしゃーないか。

  • 私もフジにフルサイズは不要だと思います。
    今のままで充分戦えてますし。
    もし、どうしても参入するならXマウントのままでフルサイズ展開することだと思いますが…

  • まずAPS-Cを選んだからこそ群雄割拠して立ち入る隙の無いフルサイズは最初からスルーしていたと考えたほうがいいのではないでしょうかね。それは現状でも同じであり、今からフルサイズに参加したとして全く新しいマウントでレンズの無い富士フイルムを選ぶ理由はあまりないような気がします。またX-H2シリーズやX-T5でフルサイズの価格とは言うけれど、小型フォーマットである分同価格帯のフルサイズよりも総合的な性能は上なので簡単に比較はできませんね。
    あるとしてもGFXマウントでのフルサイズセンサー採用でしょうか。センサー価格分とセンサーからの電力及び発熱が下がった分もう少し小型にできるかもしれません。またレンズもそのまま使えます。
    この記事を書いた人はなぜ富士がAPS-Cと中判センサーを選んだのかから考えるべきだったでしょうね。APS-Cと別マウントでフルサイズを出すのはセンサーサイズが近くメリットも少ない。だからこそさらに大きな中判センサーを選んだのだと理解しています。またAPS-Cの小型を活かすためのXマウントであるため、これでフルサイズセンサーが積めるようにマウント径を大きくしたらレンズが無駄に大型化します。むしろそういうマウントであるからこそ好感が持てます。ただしここ数年の売り方には疑問を抱きますが・・・。

    富士がフルサイズセンサーのコンデジを出さないのは、それこそフルサイズセンサーを使ったカメラが無いからだと思います。ミラーレスと同じセンサーでないと元が取れないと考えたほうがいいでしょう。逆に言えば万が一GFXにフルサイズセンサーを採用した後なら可能性も出てくるのではないでしょうか。

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