ミラーレス化はメーカの失敗か?
一眼レフを止めてミラーレスへ移行したことはメーカにとって失敗だったのではないかという意見があるようです。この記事では、その意見について詳しくお伝えします。
キヤノン、ニコン、ソニーなどの主要メーカがミラーレスカメラに切り替え、一眼レフ市場を終了させたことは、マーケティングの大きな間違いだったのだろうか?少し聞いてほしい。
一眼レフを愛用している何十万、いや何百万人もの写真家がいるはずだ。しかし、現代のミラーレスカメラは昔のカメラとはまったく異なる。
車の市場と比較すると、従来の一眼レフからの切り替えは、電気自動車に人々を乗り換えさせようとすることと同じだろうか?ガソリンを入れるのをやめるだけでなく、車をどこで充電するのか、どのように充電するのかも考えなければならない(バッテリーがどれほど長持ちするのかも・・・)。
同様にミラーレスカメラへの切り替えには考慮する必要がある。以前と同じレンズを使用するのか(かさばるアダプターを利用して)、電子ビューファインダーに慣れることができるのか?シャッター音に満足できるのか、そして最終的にはコストや感情的な労力を掛ける価値があるのか?
もちろんミラーレスカメラには撮影速度の大幅な向上といった技術的な利点がある。しかし、カメラの技術的な機能に関心がない人々も多く、120コマ/秒で撮影する必要がない人もたくさんいる(私もその一人だ)。単に良い写真を撮影したいだけなのだ。
(中略)
以前はニコンやキヤノンから約400ドルでキットレンズ付きの安価な一眼レフカメラを購入できたが、今では800ドルのエントリークラスのカメラを購入するのがやっとで、レンズが付いていないこともある。
従って、ミラーレスカメラへの移行が、実際にはカメラメーカによる大きな市場の過ちであり、失敗だったのではないかと疑問に感じている。一眼レフを愛する世代全体を失望させてしまっているのではないだろうか?
覚えておいてほしい。写真を撮影するのはカメラではなく、その場にいる人だ。もしネッシーの写真を撮影できたら、ミラーレスカメラではなく、一眼レフカメラで撮影したことは問題になるだろうか?
一眼レフは風前の灯火に
カメラメーカが一眼レフからミラーレスカメラに移行したことは失敗だったのかという意見があるようです。上記は一部を引用したものになりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、記事では、かつては安い一眼レフが発売され、購入しやすかったが、今ではミラーレス化して高価格化していることは問題なのではないかとしていますね。そして一眼レフには一眼レフの良さがあり、大きなグリップ、クリアな高額ファインダー、メカシャッターの音などの例を挙げています。
しかし、このミラーレス化は必然で仕方がないことだったと思いますね。例えば、唯一、一眼レフをまだ多く残してミラーレス化しなかったペンタックスは、一眼レフの売上げが減少して、もはや戦略の一部ではなくなっていると述べています。
これは様々な利点があるかもしれませんが、市場がミラーレスカメラを受け入れたことを表していて、この状況はもう覆ることはないように思いますね。
その理由の一つは常にセンサーが受光できることで、被写体を検出、追尾する性能が大幅に向上したことが挙げられると思います。一眼レフでもニコンの3Dトラッキングなど被写体の追尾機能はありましたが、その性能はミラーレスになって大幅に向上しました。
二つ目の理由はカメラメーカの収益の構造が大きく変わったことです。これまではスマホカメラは画質が悪く、ある程度、しっかりした写真を撮影したいとなると、コンデジか、廉価なAPS-C一眼レフという選択肢になり、その売上げを見込めることができたわけですが、スマホのカメラの機能が向上して、コンデジや廉価なエントリークラスの一眼レフでは収益を上げられなくなってしまいました。
その結果、高機能な製品を、その製品を発売することでしか収益を得られなくなってしまったため、どうしても製品あたりの価格が高くなってしまうのは仕方がないところだと思います。いまは一定のカメラブームのようですが、この状況が長く続けば、あるいは薄利多売を狙った廉価なミラーレスカメラもでてくるかもしれませんが、少なくとも国内では円安である限りは、そんなに安い製品はでてこないと思いますね。
従って一眼レフのまま残り続けるという選択肢は残念ながらメーカにはなかったのではないかと思いますね。しかし撮影する楽しさといったものは間違いなく存在するものなので、カメラというのは何かしらの形で残ることは間違いないと思います。
(via)AmateurPhotofrapher
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コメント
コメント一覧 (10件)
2010年代にデジタル一眼レフカメラは成熟というか完熟してしまいましたからね。
中古市場もまだ潤沢にありますし一眼レフを気軽に楽しむ方法は今のほうがあるようにも思います。
センサー性能も2017年に出たD850がDxOMarkでいまだに最高峰のスコアにありますし良い写真を撮ることもできるでしょう。
ミラーレスも中古市場は賑わっていて安く手に入れることもできます。
ミラーレスより一眼レフを愛する人が多ければメーカーも方針転換すると思いますが、今のところその気配はなくミラーレスに注力してるところを見るに間違いで失敗だったとは思いませんね。
もしかしたら2030年代にデジタル一眼レフカメラが再燃するかもしれませんが。
ファインダーの見えやシャッター音に重きを置いて買う市場は、大半のメーカーにとって収入源足り得ない、というだけの話ですね。
それに、技術的な興味が無い人こそ進歩の恩恵を受けられるわけです。難しいことを知らずとも撮りたい写真を撮れるのですから。単にいい写真を撮りたいからこそ、今最もその目的に最適なミラーレスが旺盛、と。
価格上昇とミラーレス化の相関なんかほぼ無いでしょう。市場の極端な縮小による戦略転換と世界的なインフレが主因ですね。
例えばRebel T7(EOS Kiss X90)キットは発表当時549ドル、R100キットは同599ドル。X10i($900)とR50($799)はむしろ安価になり、性能は比較にならないレベルです。
15年前の全盛期、薄利多売時代と額面だけ比較して何になるのやら……
手元の一眼レフとレンズ群で駄目なのかと自問自答してなかなかミラーレスに移行できない。
娘からスマホで撮影した画像が送られてきて通信機能を持った撮影機には勝てないなと感じる。
世の中にはレンジファインダーのカメラを神の様にあがめる方おられる一方スマホでどんどん撮影される方もおられる。そのような中でデジタル一眼レフが主流に復活する可能性はない様な気がします。
一眼レフかミラーレスかは個人の判断で決めれば良いので好きな方を
選べば良いかなと思います。
但し一眼レフは風前の灯火なのでこれからは必然的にミラーレスに
なってしまいそうです。
物作りに多くの部品と製造に熟練の技術を必要とする一眼レフはもう
復活はしないかもしれませんね。
ちなみ撮れる写真の多くはどちらで撮っても結果は同じです。
画像認識がない分、一眼レフの方が腕を磨けるかも知れませんが。
メカニカルな素晴らしさを体験できるのは今のうちです。
キヤノンもニコンもまだ一眼レフのフラグシップやハイアマ機を
販売しています。
D500とD850をまだ所有していて、たまに持ち出します。
光学ファインダーで超望遠を撮ると、非常に楽しく感じられます。
Z8のファインダーは輝度が高く、光学ファインダーよりも美しいかもしれませんが、電子シャッターの音は官能性とは程遠いと思います。
一眼レフは、鳥の被写体認識機能がない以外、性能や画質に不満はありません。
Fマウントの望遠レンズも、ナノクリのものは写りも良く、サードパーティーと違ってピント精度も十分です。
Zの望遠レンズはF8を超えてもAFが効き、撮った写真は確かにクリアで素晴らしいのですが、正直そこまでの画質は必要としていません。連写もD500の10枚/秒で十分です。
廉価なペンタダハミラーの一眼レフ所有経験はありませんが、この記事の内容も一面では正しいと思います。
キヤノンとニコンは、ソニーのα7シリーズを意識し過ぎたのだと思います。
間違いなく失敗ではありません。
一眼レフよりも撮影できる写真は良くなっています。
価格だけを見れば高価になってるのはその通りですが、半導体不足などの昨今のタイミングで失敗扱いされても説得力がありません。
長い目で見てミラーレスが廃れて次世代のメカニズムが登場してからでなければ評価はできません。
強いて言うならフィルムからデジタルへ移行した際にミラーレス化できなかったことだと思います。
失敗と言うならデジタル化へと舵を切った人類の失敗でしょう。
何を今更
レフ 機を買わなかった奴が沢山いるくせに
だからミラーレスカメラに変わった理由の1つだよ
あのまま一眼レフが続いていても、カメラの需要縮小とコロナ禍以降の
資源高(日本はこれに加え円安)で間違いなく大幅に値上がりしてる。
そもそも一時期の安売りが異常だっただけで、実は元の価格に戻ったというのが正解。
キヤノンのAPS-C一眼レフのダブルズームキットが5万円で買えたとかどう考えてもおかしい。
>ミラーレスカメラへの移行が、実際にはカメラメーカによる大きな市場の過ち
…この手の話は2010年代後半のデジタルカメラ販売台数の推移を見てからにしてほしい。
営利企業をなんだと思っているんだろうか。
スナップ派からするとね。
背面液晶をみながらパチリと瞬時に撮影できるのが・・・ミラーレスに飛びつく理由ですね。
僕なんか背が高いってのもあるから、ファインダーを覗いて撮るのと、ウエストレベルからパチリと撮るのでは、ぜんぜん出てくる絵が違ってますから。
まあ、ノーファインダーで撮るってのはありですけどねレフ機でも。
これが、ファインダーをしっかり覗いて、望遠系のレンズを使って・・・になると、一眼レフの官能性みたいなのは確かに存在しますけど。
ちなみに、いまでも時々一眼レフを持ち出します。風景を撮ったりするとき。
撮った後、屋外で背面液晶が見にくいのでファインダーを覗いて撮った絵を確認しようとして、あっ!これレフ機だったんだと思います(^^)