Nikon Z 9とNikon D6の価格差
ニコンがNikon Z 9を発売したのが2021年12月のことです。いまから3年前です。一方、それまでのフラッグシップモデルはミラーレスカメラではなく一眼レフのNikon D6でした。こちらは2020年6月の発売です。
今から振り返れば、Nikon D6が発売されてから1年ちょっとでNikon Z 9が発売されたことになり、このスケジュールはかなり異常というか、前例のない流れであったことがわかります。
Nikon Z9はフラッグシップモデルとして発売され、現在の最安値で約68万円で発売されています。一方でNikon D6は現在の最安値で約83万円で発売されています。
面白いことにこの価格差は15万円となっており、同じフラッグシップでも、Nikon Z 9がかなり低価格になっていることがわかります。
もちろん、Nikon D6にはメカシャッター、ペンタプリズムがあったり、センサーとは別に位相差センサーがあったりするわけですが、同じフラッグシップモデルでありながらも10万円以上安くなっているのには驚きですよね。
もちろん一眼レフには一眼レフの良さがあり、ミラーレスにはミラーレスの良さがあります。ミラーレスになってからは被写体認識機能が向上し、より被写体を捉えやすくなりました。しかし一眼レフにはこれまでのレガシーがあり、単純に比較することはできません。
皆さんは、Nikon D6とNikon Z 9の機能の違い、そしてこの価格の違いについてはどのように思いますか?Nikon Z 9が破格の価格で販売されているのか、それともメカシャッターがないので当然の価格なのか。Nikon D6はこれまでのレガシーを受け継いだ一眼レフで最高の製品だからこそ、この価格であるのか。
もし単純にフラッグシップということだけで判断するとしたら、Nikon Z9のほうがかなり価格が安く魅力的に感じる人も多いのではないでしょうか?
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コメント
コメント一覧 (7件)
たった1年半後にまたフラッグシップ機出すニコンの謝罪の意味とミラーレスカメラで崖っぷちに立たされたニコンの立場の危うさにより、D6より大幅に安く売られた経緯があるので不思議ではない
Z9出した途端にD6には死刑宣告された様なものであり、売れなくなるのは必定
だからどうしても欲しい人だけが購入するので安く売る必要もない
ミラーレスより一眼レフの方が部品代及び調整費がかなり
掛かるので高くなりますね。
部品代(ペンタプリズム、ファインダースクリーン、クイックリターン
ミラー機構、AF測距センサ)及び調整費としてレンズ後端から
CAMOSセンサー、ファインダースクリーン、測距センサー迄の距離を
誤差無く合わす必要があり平行度、傾斜、レンズの距離目盛りの整合性を
合わせなければなりません。
またフラジバックの距離調整も必要です。
ミラーレスは上記の部品代、及び傾斜等を除き調整費が必要ありません。
但しファインダーの表示部は必要です。
ファームウェアは一眼レフにもありますしファームウエア開発に例え一億円
費やしても1万台売れれば1台当たり原価で1万円にしかなりません。
そういった意味では一眼レフは精密光学機器なので高価になりますね。
Nikon D6、EOSー1DXmkⅢ は10年後には後継機の設計は出来ても量産は
出来なくなるかも知れません。
それと共に光学的及び機械的な精密部品を必要とせずまた調整も簡単な
ミラーレスはいずれ近隣の国から互換ボディが発売されるかも知れません。
Z9はかなり戦略的な価格設定だと思いました。
ニコンとしてはどうしてもミラーレスの上位機でシェアを取りたかったのでしょう。
まさかソニーより先にメカシャッターレス化してくるとは思いませんでしたが、D6を出していたからこそZ9は思い切れたのかなとも思います。
そして見事に大ヒットし品薄状態が続いたのは記憶に新しいですね。
フラッグシップモデルがロングヒットしたのは凄い。
しかしそれ故にZ9IIがどうなるのか来年が楽しみですね。
競馬撮影などもするのですが、プロの方は8割方レフ機を使われていましたね。
へー、けっこう多いんだと思いました。実際、普通に仕事で使える訳ですし、急いで買い換える必要もないと思います。
とはいえ、これからはミラーレスが本流になるのは疑いの無いことなので、D6などの販売数は極端に少なくなていることが予想されます。メーカーも慈善事業を行なっているわけでは無いので、数が出ないのなら一台位当たりの利益を上乗せする必要があるんじゃ無いかなと思います。その結果、自ずとD6の販売価格は高くなっているのでしょう。
あと、フラッグシップの考え方として、レフ機のフラッグシップがD6で、ミラーレスのフラッグシップがZ9と考えれば良いのかなと思います。過渡期には異なるカテゴリーそれぞれに独立してフラッグシップがあるのも不思議では無いでしょう。
Z9の価格? D6のみならず他メーカーの同クラスカメラと比較しても良心的な価格設定だと思います。
Z9がよく売れてたのは最初の1年程度2021/12発売で、2022年の年末迄
初期ロット月産3ヶ月分としても15ヶ月分として月産3,000台だから4万5000台
多分コレまでに6〜7万台程度の累計だから大ヒットと言う訳にはいかない
10万台超えてたらヒットと呼べるかも知れないが
D5の間にD5SもなかったからD6に乗り換えた人も一定数いるから
D6買った人はZ9Ⅱに乗り換える人は多いと予想
一部にはZ8を追加した人は既にいるかも知れないが
今まで買わなかった層が買ったのはあるかも知れないが
Z9ⅡはZ9より値上がりしそう
来年の年末頃にZ9Ⅱは出る可能性高いと思うが、500ドルは間違いなく値上がりすると思うわ
そうすると70万円台後半
もっともその頃にドル円相場が130円とかになってると日本円ではそんなに変わらなくなるんだろうけど
500ドル分も吸収されるから
イマジナリーサプライチェーンのことはよく分かりませんが、単純にZ9よりD6の方が生産するのにコストがかかるということだと思います。今更、レフ機の価格設定を高くしたところでなんの戦略性もないでしょう。どうしても欲しい人は高くても買うでしょうし。
キヤノンのR3とR1の関係性のように、Z9の次期型がリリースされるタイミングで低画素高速機D6の正統な後継機「Z1」(実質的なフラッグシップ機の値上げ+新たなナンバリング機)が登場する可能性もあるかもしれません。
自分が長く愛用したNikon F3の新品価格は14~5万円だった。特殊機のF3AFでも25万円、続くF4も同じくらいだったかな。F5で32万円と一気に高くなり、F6もほぼ同じくらい。もはやおいそれとは買えない価格になってしまったと嘆いていたところに、Nikon D1がいきなり65万円で登場! これでも当時は破格の安さと言われたが、Nikonのフラッグシップの価格は、デジタル移行で一気に跳ね上がった。モデルチェンジサイクルが異常に短くなり、開発費を短期間でペイしなければならないのが、一番の理由だと思う。ただそれは、ユーザーの頻繁な買い替えを前提としたもので、ユーザーは、買い替えの際には、数年使用しただけの高額機の値落ちの大きさ(下取り価格の安さ)に愕然とする。まるでドイツ車のようだ。
D6とZ9の価格を比べるとき、忘れてはいけないのは、D6は、今でこそ海外生産だが、発売後しばらくは国内生産であったことで、この差は大きいだろう。海外生産へ移行後に値下げが行われたわけでもないが、Z9がもし国内生産であったなら、今の価格では到底発売できなかっただろう。
自分が保有しているのはD5。Z9はD6以上の堅牢性を持つというが、D5と持ち比べると、到底信じられない。ちょっとした衝撃で、壊れそうである。かつて、D3sを徹底的に痛めつける動画があったが、結局D3sは壊れなかった。恐らくD5、D6も同じだろう。Z9はどうかな? それこそが、D6とZ9の価格差だと思う。自分は、D6の生産終了が決まったら、新品を1台買って、持ち続けるつもりだ。かつてF3もそうしたように。