こういうコンデジは買ってはいけない
記述されている性能と実際の製品の性能に違いがあるカメラが売られている可能性があるようです。
もう新しいコンデジは多くないので、購入するときは利用可能で最高のコンパクトデジタルカメラを手に入れたいと思うものだ。市場の低価格帯では選択肢はさらに少なく、特にブランドモデルが欲しい場合にはなおさらだ。
(中略)
予算に優しい選択肢の一つに「ブランド」カメラであるとされるA社のDカメラがある。ただし、オリジナルのA社という会社が、そのブランドを他の会社にライセンスしているという点に注意する必要がある。A社はこの点を箱の裏側にしっかり明記している。
Dカメラに話を戻すと、このカメラは1800万画素/18MPとしてブランド化されている。また「光学8倍ズーム 」とも表示されており、これが意図的に混乱を招いているように見える。というのも、多くのカメラはズームの前に「光学」という単語を置くからだ。他のカメラでは、例えば「4倍光学ズーム」と表示されていることだろう。
しかしながら、私がA社のFカメラをテストしたところ、画像にはおどろくほど感動しなかった。率直に言ってとんでもなく酷いものだった。かろうじて1200万画素の画像のように見えるだけで、1800万画素の画像とは言えない。
そこで中古のDカメラを購入して分解してみた。内部ではセンサーをメインボードに接続するカメラリボンに「CDOZ3-OV8820-MIPI(OO)」というラベルが付いているのを発見した。
ここで大事なのはOV8820という部分で、これは800万画素のセンサー、具体的に言うとOmniVision OV8820 800万画素 1/3.2インチ BSI CMOSセンサーだ。センサーの仕様はOmniVisionのサイトで読むことが出来る。
従ってA社のDカメラは実際には800万画素のカメラでありながら、1800万画素のカメラとして売られていることになる。明らかに画像のサイズを増やすためのアップスケーリングや補間が行われている。
(中略)
Dカメラで撮影された画像をさらに調査したところ、EXIF情報にいくつか興味深い情報があることがわかった。焦点距離が0mmと報告されており、これではレンズが何をしているのかがわからない。しかし35mm換算の焦点距離は43180と表示されている。これは43-180mmということだ。これが正確であれば、レンズはおよそ4.2倍の光学ズームレンズということになる。従って、それ以上のズームはデジタルズームになるのだろう。そしてカメラの画像をみると、ズームで撮影された画像はさらに悪化していたので、この推測は恐らく理にかなっている。
(後略)
偽造されている性能
amateurphotographerが性能が偽造されている可能性のあるコンパクトデジタルカメラについて報じています。アイキャッチ画像は記事とは無関係なコンデジのイメージ画像です。
記事では実際のメーカー名や製品名が記載されていますが、当サイトでは匿名にしておきます。さらなる詳細な報告などもありますので、全文をご覧になりたい方は記事元リンクからご覧ください。
さて、記事によれば性能の表記が怪しいカメラが販売されているとしています。パッケージには1800万画素、光学8倍ズームと記述されているようですが、実際のセンサーの画素数は800万画素で、光学ズームは4.2倍しかないことが明らかになったとしています。
いちおう1800万画素ぐらいまで画像を拡大させていることと、デジタルズームを含めて8倍ということで、完全に嘘というわけではないですが、非常に紛らわしい表記であることは間違いありません。
日本でもかなり安いコンデジはカメラメーカの製品は数が多くなくて、キヤノンのIXYの最も安いのが3万円、ソニーのサイバーショットの最も安い製品が4万円ぐらいとなっています。それより安いとコダックの製品か、ケンコーのカメラになってしまいます。
いまどきコンデジを購入する人も少ないと思いますが、最近では修学旅行でスマホが禁止されていたりするので、子供に安いコンデジを持たせたいという場合には、購入する製品はよく吟味した方がいいかもしれません。
さらにキヤノンのEF-Mレンズがディスコンになっていることについて「ディスコンになったEF-Mレンズ いよいよ在庫切れで販売も終了か」にて詳しくお伝えしています。
- ソニー 11月20日、21日にαファンイベント開催へ 11月19日発表の伏線となるか
- DGPイメージングアワード2024 EOS R5 Mark II、Nikon Z6IIIなどが総合金賞受賞
- キヤノン APS-C向け50-250mm f/4.6-6ほかのレンズ特許を出願
- キヤノンがフルサイズ用70-150mm f/1.8レンズほかの特許を出願
- ソニー新レンズ28-70mm f/2.0は1kgを割るとの噂 キヤノンより500g軽量化に成功か
- RF70-200mm F2.8 L IS USM Zに黒のカラバリ設定である問題点が急浮上
- キヤノン RF-S7.8mm F4 STM DUALを正式発表 3D映像作成用レンズ
- キヤノン RF24mm F1.4 L VCMを正式発表 広角ながら隅まで高画質を実現
- キヤノン RF50mm F1.4 L VCMを正式発表 妥協ない設計で高画質を実現
- キヤノン RF70-200mm F2.8 L IS USM Zを正式発表 エクステンダー対応
(記事元)https://amateurphotographer.com/latest/photo-news/do-not-buy-this-digital-camera/
Twitterいいねとリツイートのお願い
記事をよんで面白いと思ったら、Twitterでのいいねボタン、リツイートをしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
コメント
コメント一覧 (2件)
A社は有名企業なんですけどね、どこかが顔に泥を塗るような製品を
出していますね。
かなり怪しい製品ですが海外のアマゾンでは販売されているようで
少し分かりにくいところに
Product information
Effective Still Resolution 8 MP
と書いてあるので全部ウソと言う事もなさそうです。
Optical8Xもかなり偽装っぽい書き方ですね。
尚、日本では販売されていないようです。
中古&レンタル店のG社の(OME)コンパクトデジタルカメラは44メガピクセル表記されてますが、
センサーは8メガピクセルで、5.5倍アップスケール補完で記録されます。
中華製の格安カメラのOEMになるとどうしてもこういうことは起きがちですね。