
キヤノンのSPADセンサーはカメラに搭載されるのか
キヤノンが光子を数えることで明るさを感知するイメージセンサーを作っています。このセンサーは市販のカメラに搭載されるのでしょうか?
以前、キヤノンが光子をカウントする手法のイメージセンサーの開発を発表していました。そのことについては当サイトでも記事にしています。

このセンサーは光の粒である光子をカウントしているためノイズの入る余地がなく、光子が1個でも入れば無限に増幅でき、まるで夢のようなイメージセンサーです。このセンサーはSPADセンサーと呼ばれています。今回、キヤノンが自社のイベントでこのイメージセンサーを搭載したカメラを展示したそうです。
キヤノンが市販化したSPEDセンサーは1インチで320万画素、ISOは最大で100万から200万の間を実現しているそうで、人間の目では真っ暗な場所でもカメラでは見える可能性があるようです。1インチでしかもISOが100万って凄いですね。α7Sでもすごいと思いましたが、それ以上です。
このようなセンサーを搭載したカメラが発売されたら、ものすごいカメラができそうですが、実際に市販のカメラに搭載される可能性はあるのでしょうか?
このSPADセンサーが一般的なカメラにも搭載されるのかというと、それはまだ難しいという。MS-500ブースの説明スタッフによると、私見としつつも「CMOS技術も上がってきているので使い分けがメインになってくる」という。つまり、一般的なカメラは量産技術が確立されており製造コストも安い、かつ性能の改善が続けられているCMOSセンサーを採用し、低照度環境下でもクリアな映像を必要とする特殊用途向けにSPADセンサーという“使い分け”が現実的のようだ。
キヤノンのSPADセンサーが市販のカメラに搭載される可能性についてITmedia Newsが報じています。
記事によればSPADセンサーは非常に高価なセンサーで、量産効果で価格が安くなったとしても、とてもカメラに搭載できるほどの価格にはならないようです。SPADセンサーを搭載したMS-500は業務用の監視カメラなどに利用されることを想定しているようですが、価格は数百万になるとしています。なので、いまのところとてもじゃないですが市販のカメラに搭載されるようなことはないように思いますね。
何かしらの革新的な製造方法が開発されない限り、現状ではSPADセンサー搭載のカメラを期待するのは難しそうです。
さらにキヤノンがレトロデザインのカメラを発売する可能性について「キヤノンもレトロデザインカメラを検討中との憶測が広がる」にて詳しくお伝え。
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(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/5d2d9447ccfddd2b93f20e375a37d32ac22cdc4c
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コメント
コメント一覧 (2件)
このセンサーは超巨大望遠鏡TMT計画の観測装置用を想定しているのかもしれませんね。
5カ国が参加しキヤノンも分割鏡の製造技術開発及び一部の製造も担当しているので
日本担当部分の観測装置に採用も考えられます。
観測装置の全貌は分かりませんが国立天文台の超高感度カメラを製作している実績から
ありえるかもしれません。
仮に価格の問題が解決できてもすぐに今のカメラに搭載できる訳ではないでしょうね。
ここまでメカニズムが異なるとシステムを0から構築しないとならないでしょう。