キヤノン開発者インタビュー
キヤノンの開発者へのインタビュー記事が掲載されています。どのようなインタビュー内容なのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
- カメラ業界についてどう思うか?
- 市場全体はまだ縮小。交換レンズ市場はやや安定
- 一眼レフは徐々に減少。ミラーレスは拡大
- 動画の需要が市場全体を支えている可能性。動画の必要性は高まっている
- ミラーレスへの移行は進んでするか?
- ミラーレスカメラの割合は増加している
- 一眼レフを好むユーザも一定数おり、そのようなユーザを重要視している
- ミラーレス用レンズは交換レンズ市場の約70%を占める
- 視線入力AFは他のモデルにも期待できるのか?
- 他のモデルにも展開予定
- 開発が難しく、すぐに展開するという過剰な期待を持たないようにしたい
- 被写体追尾性能について
- ハードはデュアルピクセルCMOSセンサーと、DIGICエンジン
- ソフトは高度なディープラーニング技術を採用している
- さらに被写体、シーンを検出し視線入力AFと組み合わせたい
- サードパーティー製レンズが欲しいというユーザが多いが?
- 要請があった場合、ビジネス戦略に基づいて検討
- いくつかの企業と連絡をとりあっている
- 一眼レフ事業について
- 一眼レフにも利点があり、その一つは価格だ
- 新興市場は価格に敏感で、需要は旺盛なのでサポートしていく
- APS-C用レンズについて
- RF 55-210mm F5-7.1を発表しており、拡大する予定
- EF-Mマウントの将来は?
- EF-Mマウント自体が小さいので構造はさらに小さく軽量になる
- 要望がある限りEF-Mマウントをサポートし継続していく
- センサー開発の優先事項は?
- 静止画と動画のどちらを重視するかで要件が決まる
- 解像度、ダイナミックレンジ、感度すべてを満足させると電力が必要になる
- どの要望が最も高いかによって最適化、優先順位をつけている
上記は記事の一部を要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
EF-Mマウントのサポートは継続
記事ではミラーレス市場は拡大しているが市場全体としては縮小しているとしています。そして交換レンズはやや安定しているそうです。しかし、今は一眼レフからの移行需要や、AIによるAF機能の向上などで買い替え需要が喚起されている状態です。カメラの機能の進化が止まれば、すでに高いレベルに達しているカメラを買い換えようと思う人も減っていくかもしれません。そうすると市場はまた縮小していく可能性があるのではないのかなと思います。
交換レンズについても、今はミラーレス用のレンズを持っている人が少ないので購入する人も多いと思います。しかし一通りラインナップを揃えてしまえば、交換レンズを購入する必要がなくなってきます。そうなると交換レンズの需要も次第に減っていくのではないのかなと思いますね。なので、いまは安定的でも長期的には楽観できないのではないのかなと思います。
そして今回のインタビューで面白かったのは、視線入力AFと、AIによる被写体検出/追尾性能を組み合わせるというところです。もし視線入力と組み合わせれば、AIが撮影者の意図を判断して、自動的に次々と被写体を認識し、追尾するといったことも可能になるかもしれません。
そして気になるのはEF-Mマウントについてです。先日、当サイトでもお伝えしましたが、EOS Kiss M2が在庫僅少になりまもなくディスコンになると思われます。これでEF-Mマウントのカメラはすべてなくなってしまいます。
しかし、キヤノンのこのインタビュー記事によればEF-Mならではの小型軽量のカメラの要望は根強くあり、要求が市場で続く限りEF-Mをサポートしていくとしています。そうなると発売しているカメラがなくなってしまう今、EF-Mは今後どうなるのでしょうか?
このインタビューは2月下旬に開催されたCP+でのものですので、約1ヶ月前のインタビューになります。このインタビューが行われた時点では、まだEOS Kiss M2は販売されていました。仮にEF-Mマウントが終了の予定だったとしても、EF-Mマウントは継続していくと言わなければならない状況でしたから、仕方がない側面もあるのかもしれません。
それとも、本当に小型軽量な、EOS M100やEOS M200のようなカメラが、新たな新製品として投入される可能性があるのでしょうか?EF-Mマウントの今後が非常に気になりますね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
EF-Mマウントは特許にVlogカメラがあるのでまだ諦めてないようにも
とれますね。
もう少しレンズを充実させて動画優先にしても面白そうです。
視線入力には慎重な点も付け加えて言っていますね。個人的にはあまり期待しない方がよいようにも感じました。Kiss M2はカメラ店では在庫僅少となっておらず、その点では今少し売られ続けるかという感じもありますが、原則、日本では早々とやめそうな感じもします。APS-Cレンズについてはもう少し踏み込んだ発言(インタビュアーの方にも)が欲しかったところです。ですが、やはり低価格をにらんだ製品のような気もし、撒餌的な単焦点レンズを妄想したような良いような気も。。。