ニコンが決算発表
ニコンが2023年3月~9月の決算を発表しています。映像事業はどのようになっているのでしょうか?
それでは決算の資料の内容をみてみましょう。
数値的には増収増益
まずは、2023年3月期(2022年度)の決算の状況についてみてみます。まず、前年(2021年度)と比較し、253億円の増収で1145億円の売上となっていることがわかります。また利益についても前年と比較して97億円の増益で180億円の利益となっています。これらの数値は前回の予想よりも増えているということで、かなり好調に推移している状況がわかります。
これはカメラの販売が好調ということもあると思いますが、おもに円安効果がでてきているのではないかと思いますね。なので輸出の割合が高い企業については、単純に前年度と比較するのは難しいのかもしれません。
それでも増収増益となっていて、少なくとも黒字になっていないということは、かなりの朗報だと思います。一時期はニコンはカメラ事業を売却したほうがいいのではという意見もありましたが、利益が出せているのであればその心配はなさそうです。
そして3枚目の画像になりますが、製品のカテゴリ式販売台数の内訳が今回わかりました。これをみると2020年の第4四半期から販売台数がかなり目減りしていることがわかります。何が原因なのかよくわかりませんが、半導体不足や廉価コンデジの販売が少なくなったことによる影響なのでしょうか?
今後の製品については、今後も趣味層、プロフェッショナル層を対象にし、製品は中高級機に注力するという記述があります。ニコンに関して、以前には廉価な機種を増やしたいという記事もありました。(参照 ニコン “低価格機種を増やしたい 一眼レフ撤退なし” 低価格製品に期待できる??)これはあくまでエントリーモデルではなく中高級機の低価格製品ということなのでしょうか?このあたりは非常に気になります。
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コメント
コメント一覧 (3件)
そもそも中級機についての音沙汰が無いですよね。
少しでもアナウンスすれば、市場の雰囲気も変わると思うのですが…
「少なくとも黒字になっていない」は「少なくとも赤字になっていない」の間違いかと思いました。
社長インタビューと若干違っているのは、おそらく株主向けには数字に直結するリアルな見通しを述べる必要があり、
インタビューでは株主よりカスタマーが望んでいることを話す必要があるからだと思います。
レンズ交換式カメラの販売台数について 70 万台を堅持しているのが気になりますね。
Z9 旋風もどこかで途切れるはずなので、今年度の売り上げが上がりすぎないように Z6III, Z7III, Z8 を次年度に送ったんじゃないかと勘繰ってしまいます。
市場&競争も厳しい状況なので、各社色々なことを考えているのでしょうが、どうも特に各社インタビュー等記事を見ても個人的にはよくわからないという感じがします。決算もどこまで悪いことを書くのか知らないですし、やはり細かいことは分からないので。ニコンの場合は、Z30は以前の決算報告とは違う行動なのでは?と個人的に根に持っていますし。。。こちらもBCN情報を手掛かりに、日本市場しか見ていないので大きなことは言えないのかもしれないですが、しかしそのBCNランキングを見ると、Z30はもう低迷しそうな雰囲気が出ていないか?と言いたくもなります。個人的にはとにかくデザイン変えたZ50後継を早くぐらいで、スタンスは中高級機注力でいいのではないでしょうか。