海外でもD3x00、D5x00がディスコンに
ニコンが海外でも公式にD5x00シリーズと、D3x00シリーズをディスコンにしたことが明らかになったようです。
ニコンは、すでに日本ではNikon D3x00とNikon D5x00をホームページ上で終売扱いとしており、すでにディスコンになったことが明らかになっています。そして、海外でもついに各小売店にディスコンになることが提示されたようです。
ニコンはNikon D3x00とNikon D5x00の製品ラインを公式にディスコンにしたことを小売店に公式に告知した。
NikonRumors
これだけの情報では実際に告知されたかどうかは不明ですが、恐らく実際に小売店にそのような告知が届いているのでしょう。
D5x00とD3x00シリーズに関しては、日本ではディスコンになるけれども、まだまだ一眼レフの需要が高く、身体的に大きなカメラでも苦にならない、大きなカメラのほうがステータスがあるというような国に向けては、しばらくカメラを製造して販売していくのではないかと見られていました。そして、日本ではミラーレスへの転換が他国よりも早かったので、日本だけディスコンになったのではないかという観測もありました。
しかし、今回、改めて海外でもディスコンになったということで、完全に製造は終了し、在庫だけになるということになりそうです。
ニコンは廉価機から撤退へ
ニコンは、以前に当サイトでも報告したように初級機=エントリークラスのカメラからの撤退を明らかにしています。何を持ってエントリークラスというのかというのは主観になりますので、今後はどのクラスのカメラが発売されるのかは不明ですが、少なくとも、最も廉価なカメラはNikon Z 50か、その一つ下のクラスのカメラになるだろうと思われます。
そうなると廉価な一眼レフを販売するのは、キヤノン、ペンタックスが主なメーカになり、キヤノンやペンタックスにとってはニコンが得ていたぶんのシェアを獲得する可能性があるので、この両社にとってはメリットになる可能性が高そうです。
また、キヤノンもどうも最近はAPS-C RFマウントミラーレスを発表するなど、ミラーレスへの移行を加速しているように思えますので、いずれかの段階で一眼レフから撤退する可能性もあるのかなと思いますね。
そうすると、完全に一眼レフ市場を手中に収めることができる可能性がでてきたのがペンタックスです。このような競争相手が撤退したなか、最後まで残った企業が市場を独占することで得られる利益を残存者利益といいます。
数は少なくなるかもしれませんが、一眼レフを購入したいという人は一定数いると思いますので、その市場向けに製品を供給していけば、ペンタックスのニッチ市場で生き残る可能性ができるのかなと思いますね。ペンタックスにとっては、キヤノンが撤退するのか、残るのかによってペンタックスブランドの存続にも関わるような状態になっているのではないかと思います。
そして逆に競争が激しくなるのがミラーレス市場です。ニコンは廉価機を発売しないことで中高級機しか発売しないことになりますが、それで新しくカメラを購入する人に選択してもらえるメーカとなるのでしょうか?そのあたりが少し心配です。
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コメント
コメント一覧 (2件)
全世界なのか等、まだまだ確認しないといけないような気もします(個人的には、まずはニコンダイレクトでD5600が販売されなくなるかをチェックですが)。入門機をなくすことをニコンはすでに示しており、タイムリミットありの状態なのは確かで、ある意味驚きはないのですが、ただ販売規模は年間70万台を標榜しているので(ずっと一定の目標)、D5600&3500の21万台(多分)の代わりが何なのか問題はあるように思えます。現段階では、簡単ではないような規模のように思えます。
最終的に一眼レフがどのようになるかは本当にわかりませんが、PENTAXには軽量のK-70後継機を考えてもらいたいと思います。
しかしペンタックスもエントリー一眼レフを出す余裕はあるのでしょうか?
K-70なんて2016年7月に発売されたカメラでもう6年ほど前の機種ですし、一眼レフランキングを見ても売れてるのはキヤノンのKissが圧倒的ですよね。
正直ペンタックスの一眼レフはレンズ内手ぶれ補正がない (センサーシフト式手ぶれ補正) なので一眼レフのOVFではファインダー像が安定せず使い辛いんですよね。
なのでニコンが廉価一眼レフから撤退してもその分のパイを持っていくのはキヤノンで、キヤノンが廉価一眼レフから撤退する頃には全く旨みのない市場になってると思います。
一眼レフではボディ内ではなくレンズ内に手ぶれ補正がないとペンタックスが生き残るのは厳しいのでは。