カメラ業界に激震 2020年2月のミラーレス販売が激減 前年比23%減少

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 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2月のミラーレス一眼デジタルカメラの販売台数は前年比76.5%。1月は90.1%で増税反動からの回復の兆しがみえたが、再び前年を大きく下回った。上位メーカーも軒並み低迷しており、ポジティブな要因が見当たらない状況になっている。

(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200317-00162563-bcn-sci

ミラーレス販売2月は前年比76.5%

BCNが2月期のデジカメ販売について報告しています。

記事によれば、2月のミラーレス販売は去年同月比の76.5%ということになったそうです。なんと23.5%もの減少していることになります。ほぼ4分の1ほど減少したという計算になりますね。また、今年の1月のミラーレス販売は前年の90.1%に止まったため、なんとか持ち直したかもしれないと考えていたようですが、2月に入っての再びの急落ということで、ポジティブな要因がないとしています。

また別記事になりますが、ソニー、オリンパス、キヤノンはシェアがそれぞれ25%前後で拮抗していて、激しいつばぜり合いをしているような状況ですね。ニコンはNikon Z 50の販売数量シェアが4.8%で、Z 6とZ 7は3%以下のシェアのようですから、ミラーレス全体で10%いくかいかないか程度のシェアしかないと思われます。ニコンは安いミラーレスを販売していないのが影響していると思われますね。

ただ、今回の数値については、新型コロナウィルスが影響している可能性があることを考慮しておく必要があると思います。いま、カメラを購入しても外出して利用できる場面が限られている人も多いと思います。新型コロナウィルスの影響で外出を控えているような人が多いいま、積極的にカメラを購入する必要はありませんので、そのあたりの買い控えが影響している可能性も高そうですよね。

求められるカメラのイノベーション

いま多く売れているカメラはマイクロフォーサーズやAPS-Cなど、フルサイズと比較して小さなセンサーを搭載し、価格が安いカメラが多いですよね。APS-Cセンサーを搭載するエントリークラスのカメラについては、ここ数年では様々な機能向上がありますが、画質的にはほぼ同じ水準で推移していて、かなりの画質向上になっているとは言えない状況が続いています。

では、その他の機能が素晴らしく向上しているかといえば、スマホと連携できるようになったり、サイズが少しだけ小さくなったり、少しずつ便利になってきていますが、既存のカメラの購入者がわざわざ買い換えようと思うような機能向上しているかというと、必ずしもそうではないように見えます。

フルサイズミラーレスにおいても、ボディ内手振れ補正が搭載され、センサーにも画質は素晴らしく、4k動画が撮影できて、像面位相差センサー搭載で、瞳AFもあって、連写性能も優れていると考えると、ほとんど完成されたようなカメラになっているのではないのかな?と思いますね。

そうすると、ほとんどの一般ユーザには満足できるレベルのカメラになってしまっていて、これ以上、新製品の発売によって買い換えをしてもらえるのかな?というレベルになってしまっていると思います。

カメラは一般的なユーザにとって、ほぼ満足できるレベルに達してしまっているため、今後の買い換えを促すような施策は非常に難しいと思いますね。買い換えしてもらうためには、今のカメラより優れた機能があって、便利そうだから新製品を購入したいなと思わせるようなカメラを作らなければいけないと思うのですが、そのようなカメラを作るのは難しいですよね。

カメラの完成度が高くなり、より多くの人に満足できてしまっているので、今後は製品を買い換えてもらうというのはさらに厳しくなると思います。カメラメーカは新しい何かをカメラに搭載することで、製品の買い換えを促すような施策をしていく必要があると思いますね。

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コメント

コメント一覧 (0件)

  • Z50が売れてるって記事よく見るけど、結局ニコンにしては売れてるということでしたね。
    ニコン、コロナ後の決算で悲惨なことになりそう・・

  • 新型コロナウィルスの影響もありますね。
    まだしばらくは収束しないでしょうから、正念場を迎えるメーカーも
    あるでしょう。

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