データ集計期間 2020年2月1日~2020年2月15日
第1位 ニコン AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR
第2位 シグマ 24-70mm F2.8 DG DN(Art)SE(ソニーEマウント)
第3位 タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2(ソニーEマウント)(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200223-00010000-capa-ind
ソニーレンズ好調、ニコンも続く
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記事によれば、なんとニコンのAF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRが1位を獲得したようです。500mmの超望遠レンズが1位になっているのは凄いですね。価格も50万円ほどする高価なレンズです。このレンズは位相フレネルレンズを利用し、超望遠レンズにも関わらず小型軽量化していることが特徴です。500mmともなると超巨大なレンズになるものですが、小型軽量化したことが人気の理由だと思われますね。
ニコン製品では、1位にAF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRが、5位にAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR、6位にNIKKOR Z 14-30mm F/4 S、8位にNIKKOR Z 24-70mm F/2.8 Sがランクインしていて、かなり健闘しているといえうです。内訳はフルサイズ一眼レフ2本、フルサイズミラーレス2本ということで、ミラーレス用も結構売れていますね。
メーカ別の内訳ではソニー用6本と絶好調で、ニコンも4本がランクインしていて比較的好調といえそうです。キヤノンは残念ながら1本もランクインしませんでした。最近はキヤノンの状況が思わしくない感じになっています。
ソニー用レンズが6本ランクインもソニーにとっては懸念か?
そして、今では当たり前のようにソニーレンズもかなり売れているようです。ですが、上位はソニー製品ではなくシグマ、タムロンといったサードパーティー製レンズのほうが売れているようです。純正のソニーレンズより、シグマやタムロンのほうが、はるかに安い価格で販売されており、性能も補正前提かもしれませんが、それなりに素晴らしい性能のレンズを販売していますので、売れるのは当然といえば当然だと思われますね。ソニー純正のレンズも売れていますが、下位に沈んでおり、同じような売れ筋レンズをサードパーティーメーカが発売したら、ソニー製レンズはあまり売れないような状況になるかもしれません。
ソニーはEマウントの仕様を公開して、他社のレンズメーカに参入してもらうことでラインナップも拡充を目指してきました。そしてミラーレスへ早く進出したことで、より幅広いレンズラインナップや高性能なカメラを市場に投入することに成功しています。その結果、いまでは本体でもレンズでもニコンやキヤノンより売れるメーカとなりました。
しかしトップシェアを得ようとしているなかで、マウントの仕様を公開し他社の参入を容易にしてしまったことが逆に自分自身の首を絞める結果にもなるかもしれません。というのも、上記のように現在ではサードパーティーメーカがレンズを生産していて、しかもそれがランキング上位に入るほど売れているということで、ソニー純正レンズの販売実績に影響を与えている可能性が高いからです。
レンズというのは利益率も高いといわれていてメーカにとっては重要な収入源になるわけですが、それを失うのは非常に大きな問題となる可能性があります。その点、ニコンやキヤノンはすべて自社製のレンズとして販売できますし、サードパーティーメーカは互換性という問題を常に抱える可能性があるので、ニコンやキヤノンに有利になると思われます。
シェアが小さかった状況で、巻き返しのためにマウント仕様を公開したことについて、当時はメリットがあったかもしれませんが、トップシェアを得つつある現在では、少しずつ足かせになりつつあるのかもしれません。
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コメント
コメント一覧 (1件)
そうですね。確かにあの状況下では、ソニーの場合なりふり構わずマウントの普及を図りたかったんだと思いますね。ただ、それに連れてボディーも売れているので、大きなマーケットを取ることについては確実に成功だったと思います。今後、ニコンやキヤノンが高性能なレンズをサードパーティーにも負けないぐらいの勢いで出せるのかということが巻き返しを行う上で重要かと思います。
ニコンやキヤノンにとって朗報があるとするなら、今後のレンズ交換式カメラの方向性は、確実に”高級化”することだと思います。レンズも、カメラもこの先どんどん高くなると思います。実際、Rシステムで組んだ場合、レンズの出費は相当なもので、よりプロ志向と趣味化が進んでいます。ミニライカ(基本的な性能は別として)化するんじゃないでしょうか?特に普及機は、相対的に以前と比べて数が望めない事から、あまりメーカーにとって旨味のある商売では無くなってきてると思います。絶対性能という点では、キヤノンの最近の動向を見ても、決してソニーに劣っているということは無いかと思います。D6はどうでしょうか?新しさという点では地味な印象ですが、このクラスのカメラを買うユーザーで特にカメラを職業とされている方は、信頼性とスピードを重視されているようなので、今後の評価などを見つつ移行を検討されるのかも知れません。
ニコンもキヤノンも、レフ機とミラーレスに対する投資についてどう考えているの本音を聞きたいですね。「両方やります」と紋切り型の返答ですが、それでは追いかける立場としては充分では無いかと思います。