富士フィルムがデジカメ市場で2位に浮上
デジカメ市場(コンパクトデジカメ、一眼レフ、ミラーレス一眼を合わせた全体)における富士フイルムの販売台数メーカーシェアが急上昇した。2021年12月にソニーを上回り、19年以降で初めて2位に浮上した。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。
-BCNより
BCNのランキングによると、コンデジ、一眼レフ、ミラーレスを含むデジカメ市場全体で、富士フイルムが、2021年12月期のランキングで、ソニーを抜きシェア2位に浮上したことが明らかにらなりました。
記事元ではシェア推移グラフもありますが、2021年の11月期のシェアのキヤノンが約34%から26.5%に、ソニーが約26%から21.2%にシェアを落とすなか、富士フィルムは約8%のシェアから21.5%に大幅にシェアを増やしていることがわかります(実際のグラフは記事元リンクからご覧ください)。
グラフをみるとわかるのですが、富士フイルム製品のシェアが信じられないような急上昇している様子がわかります。これは、記事によれば、富士フイルムが発売したinstax mini Evoというインスタントカメラが12月に発売され、好調だったことが原因となっているようです。
独自路線の富士フイルム
チェキといえば富士フイルムのインスタントカメラですが、このinstax mini Evoというカメラはインスタントカメラなのにデジカメシェアに含まれるのか?といったことは誰しもが思うところだと思います。
ですが、このinstax mini Evoというカメラはインスタントカメラとして、撮影したらすぐに実際の写真を得られるばかりでなく、スマホに画像データを転送し別売りのプリンタ(スマートフォン用プリンタ)で写真を出力することができるので、デジカメ扱いになっているようですね。
富士フイルムはミラーレスカメラでもフィルムシミュレーションというオリジナルの技術を採用するなど、マニアックな路線を進んでいますが、このインスタントでもマニアック路線が奏功し、今回のランキング急上昇に寄与していると考えられそうです。
本来だったら、ニコンあたりが、この路線を追求する立場だったのではないかと思いますが、富士フイルムは他社との差別化が上手だなという印象ですね。
もともと、これまでのインスタントカメラというと複製ができない唯一の写真ということで、アイドルとの撮影や、メイドカフェでメイドさんと撮影したりするのに利用されていた側面がありましたが、今回のように撮影したものを自宅に飾るですとか、すぐにみんなで撮影した画像を物理的にシェアできるなど、新しい利用方法まで高めているところに需要があるのではないのかなと思います。
instax mini Evoがデジカメかどうかは微妙なところだと思いますが、カメラ文化の裾野を広めるという意味では画期的な製品であることは間違いないと思います。
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コメント
コメント一覧 (3件)
これも一つの写真文化ですね。
スマートフォンでも出来そうな気がしますが
すぐに印刷出来るところがキモかもしれません。
重いカメラやレンズを振り回すより余程、
楽しそうです。
instax はプリンターを内蔵しているのが肝なので
印刷事業を持たないニコンが出すべきカメラといわれると???です。
instax mini Evo はそれほど長い間はランキング上位を維持しないとは思いますが、
富士フイルムとしてはチェキフィルムの方で売り上げが立つのでそれほど気にしていないでしょう。
キヤノンも後追いで iNSPiC としてプリンター内蔵カメラを発売していますが、こちらはあまりメジャーな印象は無いですね。
CIPAの統計にもEVO他は含まれることになっているんでしょうかね。。。そうなって、世界でも売れているのなら、場合によってはコンパクトデジタルカメラ(レンズ一体型)の生産台数が突然上がるような気もします。チェキ自体は世界で1年の販売台数が1000万台越えがあった機種ですので(2018年度のようですが、今どれぐらいなのだろうか?)。