在庫なし状態のRFマウントレンズ
最近、様々なカメラの供給状況が悪くなっているようです。例えば、ニコンは部品の供給不足でCOOLPIX製品の生産を中止したり、カメラアクセサリの受注を一時停止するなどしています。
恐らく半導体不足の影響や、日本、アジアで新型コロナウィルスが蔓延していることが影響しているのではないか?と言われています。特に半導体不足は深刻なようで、様々な企業が製品の一時生産中止などを余儀なくされています。
そして、キヤノンもその例外には漏れないようで、様々な製品の在庫が不足していることが明らかになっています。今回はキヤノンのRFマウントレンズに焦点をあてて調査してみようと思います。
まずは、価格.comで売れ筋ランキングに入っているレンズで、上位のRFマウントレンズ10本について、現在、販売しているショップを調べてみます。すると以下のようになりました。
・RF24-105mm F4 L IS USM 9/25
・RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM 4/21
・RF24-240mm F4-6.3 IS USM 8/24
・RF70-200mm F2.8 L IS USM 21/41
・RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 4/25
・RF70-200mm F4 L IS USM 25/39
・RF35mm F1.8 マクロ IS STM 19/32
・RF24-70mm F2.8 L IS USM 10/29
・RF50mm F1.8 STM 34/44
・RF50mm F1.2 L USM 17/31
在庫が少ないレンズが多数
上記は、各レンズの販売しているショップ数と、そのうち在庫のあるショップ数を分数で表したものです。レンズはランキング順に表示されています。これをみると、ランキングの高いレンズのほうが、より販売しているショップ数が少ない傾向があることがわかります。
また、比較的に販売日が早いレンズ(販売している期間が長いレンズ)であればあるほど、販売しているショップが多い印象です。販売期間が長いレンズというのは、十分に在庫があることが予想されますし、さらにすでに購入してしまった人が多いので需要が少なく、販売しているショップ数も多いのだと思います。
この傾向から、最近発売され、人気のあるレンズほど販売ショップが少なくなっているということが言えると思います。これは、最近のEOS R5とEOS R6の人気もあると思いますが、その販売しているカメラの需要に見合っただけのレンズの本数を供給できていないことが原因だと思いますね。
海外のサイトでは、特定のキヤノンレンズが入荷するだけで、レンズが入荷されたことが記事になるほどで、それだけレンズの入手が難しい状況になっているようです。
これはEOS R5とEOS R6が人気で、既存のキヤノンの一眼レフユーザが買い換えをして、レンズの需要が高まっている側面はあると思いますが、やはり半導体不足の影響がかなり大きくなっているのかな?と思いますね。
上記で、ニコンの半導体不足の影響がでている可能性について記述しました。個人的には、カメラメーカは何が原因で商品の供給ができず、遅れているのかをユーザに明らかにする必要があると思います。少なくとも供給の遅れがある製品については、理由はともかく告知しておいたほうがいいと思いますね。
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コメント
コメント一覧 (1件)
最近は半導体のみならず光学ガラスも不足気味のようです。
自動車のセンサー、監視カメラ等大量のガラスレンズが
使われ光学ガラスの生産が追いつかないようです。
ちなみにスマートフォンはプラスチックレンズなので
影響はないようです。
ニコン、ソニー(コニカミノルタから引き継いでいれば)、
コシナは自前で光学ガラス生産が可能なので多少は安心できる
かもです。