キヤノン APS-Cミラーレスのレンズ特許
■ 実施例 15-45mm f/4-6.3
・焦点距離 15.46 24.00 43.65
・f値 4.16 4.92 6.50
・半画角 38.73 29.65 17.38
・像高 12.40 13.66 13.66
・全長 96.84 85.69 84.27
・バックフォーカス 26.19 34.03 49.18■ 実施例 18-45mm f/4.5-6.3
・焦点距離 18.53 30.00 43.65
・f値 4.56 5.48 6.50
・半画角 33.78 24.48 17.38
・像高 12.40 13.66 13.66
・全長 89.11 81.23 81.40
・バックフォーカス 28.48 38.21 47.77
キヤノンがAPS-Cミラーレス用のレンズと思われる特許を出願していたことがわかりました。画像はAPS-Cミラーレスのイメージ画像です。
特許によれば、一般的なレンズの特許のようで、特に変わった内容はありません。実施例の一部を引用すると上記のような内容のレンズになっています。
画角や像高から、確かにAPS-Cセンサー用のレンズのようですし、バックフォーカスからもミラーレスであることがわかります。像高についてはAPS-Cセンサーと比較すると若干小さいように思えるのですが、たぶんこの程度だったら問題ないのでしょう。
RFマウント用?
これがニコンやソニーだったら、ZマウントかEマウントのAPS-C用レンズだということがわかるのですが、キヤノンの場合はRFマウントとEF-Mマウントの2マウントを維持しているため、このマウントがRFマウント用だとは必ずしも言えないはずです。
ですが、キヤノンにはすでに優れたEF-Mマウント用の標準ズームがありますので、いまさら後継機種を投入するのは考えにくいのかな?と思います。なので、海外などでは、この特許はRFマウント用ではないか?と考えている人が多いようです。
そしてこの特許は2019年に登録されたものなのですが、このときにはすでに2018年に発売されたEOS Rがあり、RFマウントの存在は公になっています。わざわざRFマウント発表後にEF-Mマウントの標準ズームの特許を出願するものでしょうか?
そう考えると、このレンズはひょっとしたらRFマウントを採用したAPS-Cセンサーミラーレスカメラ用の標準キットレンズと考えるのが妥当なところかな?と思います。
そして仮にEF-MとRFで棲み分けする場合、EF-Mはエントリー、RFは中高級機になると個人的に思っていました。もし中高級機になるのなら、廉価なレンズでなく大口径のプライムレンズをキットレンズにすると思うのですが、今回の特許のレンズは開放f値の大きな比較的廉価なレンズにみえます。
もちろん、この特許のレンズが必ず製品化されるとはわからないわけですが、もし発売するとしたら完全にEF-MからRF-Sに移行してしまう可能性が高くなりそうです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
これは EF-M のブイログカメラ用レンズのように思えます。
廉価版の3倍ズームのキットレンズの構成枚数は一眼レフ用で
12枚、ミラーレス用で9枚が相場ですがこの特許では6枚と
7枚です。
撒き餌レンズ並の枚数です。
レンズ枚数を抑え軽量化を主眼にした特許と思われます。
ブイログカメラ用でしたらこの構成枚数でも影響はないのかも
しれません。
沈胴式にして、かなりコンパクトにできそうではありますが、面白みに欠ける感じもします。キャノンはRFフルサイズでは高倍率化もしていますし、RFでAPS-C専用を出すにしても、ズームは15-65mmぐらいで行ってほしいですね。18mm始まりでは、最低でも18-85mmなんてどうでしょう?(18-125ですかね?)
とにかくキャノンがAPS-Cをどうするか、ヤキモキしますね。BCNの4月シェアランキングで、EOS-M KIssだけでミラーレスの18.1%のシェアを取っており、フジ(14.5%?)、OMDS、ニコン、パナソニック各社のミラーレスのシェアを超えているので、今でもある意味十分なのでしょうが。。。