カメラメーカ各社の今後について
CP+でカメラメーカ各社のパネルディスカッションが行われています。動画の最後に今後のカメラの新製品について各社がトークしている内容がありますので、それをまとめてみました。全文を書き起こしたものではなく要約となっていますので、全文は記事元リンクの動画からご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=3tNeTDhXQno
以下は動画の1時間37分ごろから。
■リコー
・一眼レフはまだまだ進化する
・ペンタックスは一眼レフならではの価値を追求していく
・生の目でみて撮影し編集することを楽しみにするユーザに向けてペンタックスの価値を追求していきたい■富士フイルム
・当社はカメラメーカというより写真メーカ
・EVF、光学ファインダー、レンジファインダーなど、幅の広さでは最先端わ行っている自負がある
・カメラは趣味の道具で性能だけがすべてではない
・使って楽しい、所有する喜びがある、考えるだけでワクワクするカメラとレンズを作りたい■パナソニック
・写真、動画の記録だけでなく、表現するクリエイターの人に最高のパートナーとして最高の道具を提供できるカメラとレンズを作りたい
・85mmに続き、50mm、35mm、24mmの両サイドの単焦点レンズも発売していく■タムロン
・普段使いのレンズとして、小型、軽量、高性能のレンズを低価格で作ってきた
・今後は特別な機会に使うレンズも作っていきたい■ソニー
・写真家、クリエイター、写真を趣味とする人にどれだけ寄り添えるか真剣に取り組み、最新の技術を取り入れていく
・どれだけ創作の手伝い、発信の手伝いができるか、そして感動を届けることができるかが使命であり挑戦■ニコン
・ミラーレスではチャレンジャーの立場
・Zマウントはあらたな創造の可能性がある
・ボディとレンズを進化させ、感動していただける製品を開発したい
・今年も新製品が多数販売されるので、手に取って体験して欲しい■シグマ
・お客さんが作る作品のための道具を作っているので、お客さんが感動するような製品を作りたい
・解像力が高い製品から、品質の雰囲気がいいというようなレンズも作りたい
・静止画や動画、Webカメラなどでも使える美しいレンズを作りたい■トキナー
・価格、大きさ、重さ、描写性、バランスを重視して、今後も模索して製品を提供していく■キヤノン
・撮影領域の拡大を目指して、カメラ、レンズの開発をしていく
・Rシステムに関しては、驚きや楽しさを提供できるラインナップを充実させる
・新しい価値を提供できるような新ジャンルの製品にも挑戦■OMデジタル
・新会社になっても、既存のユーザ、新規ユーザのためにも会社の姿勢は変わらず、新しい価値を提供し続けていく
・強みを活かせる分野にチャレンジしていく
各社のそれぞれの立場がわかる内容
内容をみてみると、各社の立場が色濃く出ている内容になっているのかな?という印象でした。
まずリコーに関してはミラーレス市場に大きく関与していないので、一眼レフに関して全力で取り組む姿勢が明らかになっています。逆に言うと体力的に今からミラーレスへの参入はほぼ無理だと踏んでいるのかもしれません。キヤノンはともかく、ニコンが一眼レフを縮小すれば廉価製品でまだまだ活躍する場はでてきそうです。
富士フイルムはコアなカメラを趣味とする層に問いかけるような内容になっていますね。趣味性の高い仕様にして、性能だけを追い求めるのではなく使い勝手や、所有欲を満たせるような方向にシフトしていく様子がわかります。
そしてソニーは常に最新技術を惜しみなく取り入れて最新のものを作っていくという姿勢がわかります。出し渋りしている場合ではないということで、とにかく新たな技術革新で市場をリードする意気込みを感じますね。
ニコンについては、ミラーレス市場ではチャレンジャーの立場であることを公言するようになりました。さらにボディを進化していきたいとしていて、今年も多くの新製品が発売されるとしています。この発言はミラーレスを念頭に置いたものだと思いますので、ミラーレスの新製品が発売される可能性が高く、そうなると、噂されているAPS-Cの廉価機や、D8x0シリーズのミラーレス版などの可能性も考えられそうです。
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