OMデジタルソリューションズの気になる経営方針
43RumorsがOMデジタルソリューションズとのインタビューに関する記事を掲載しています。画像はオリンパスカメラのイメージ画像です。
記事ではOMデジタルソリューションズの今後に関する、かなりきになる情報が様々でています。そのインタビュー記事の内容は概ね以下のようになっているようです。
・OMデジタルソリューションズには、製品の見通しと収益目標の長期的な計画がある。
・多くのオリンパスの管理者と技術者がオリンパスからOMデジタルソリューションズに移籍した。例えば、村田亜希氏。
・我々はマクロと野生動物にフォーカスをあわせている。
・今年多くの製品があるだろうことを認めた。
・次の12ヶ月に「驚くような」可能性のあるカメラがあることを認めた。
・最低限の取り組みは、少なくとも1台の新しいカメラと2本の新しいレンズを1年間で発売することだ。
・自社でセンサーをデザインし、それをソニーが我々のために製造することになるだろう。
・現在のところ、我々はすべてのカメラ、レンズを継続する予定だ(Tough、PEN、OM-D)。
・8-25mm f/4レンズがまもなく登場する
・我々は新しい望遠ズームレンズを開発している(ただしフレネルレンズ技術を採用していない)。
インタビューによれば、OMデジタルソリューションズには長期的な販売計画があり、オリンパスから多くの技術者がOMデジタルソリューションズに移籍していることがあきらかになっています。
さらに、いまマクロ撮影と野生動物の撮影に関する製品に注力していて、驚くようなカメラを発売する可能性があるようですね。とりあえず1年以内に1台のカメラと2本の新レンズの発表を目標にしているようなことが窺えます。
事業の売却益を目指すのか、長期的なに利益を目指すのか
払拭されない疑問点は、OMデジタルソリューションズの親会社というか出資している日本産業パートナーズ(以下、JIP)が投資ファンドであることで、オリンパスのカメラ事業を再生して事業を売却することで利益を得ようとしているのか、それともまだまだカメラ市場やオリンパスのカメラ事業には将来も発展できると考えて長期的な視野で利益を得ようと考えているのかということだと思います。
よくテレビドラマや映画などで投資ファンドが、落ち目となった企業の株を買い取って筆頭株主になり、企業をある程度再生して利益が得たところで、他社に購入したより高い価格で株を売って利益を出して儲けるといったような物語がありますが、それと同じことをJIPがしようとしているのではないか?と考えている人も多くいるようですね。
ただしJIPに関しては、ソニーのVAIO事業のように簡単に他社に売却して利益を出すのではなく、長期的に事業を継続して利益を出す会社だから、このような決断をしたという話も内部からでてきています(参考 オリンパス カメラ事業独立の内情明らかに オリンパスロゴは今後も使える)。
オリンパスカメラが将来的にブランドごと例えば中国などの企業に売却されてしまう可能性を考えると、ひょっとしたらオリンパスのカメラを購入したくないと思う人もいるかもしれません。ですが、そうはしないと主張して、それを払拭する施策をすればするほど、実はカメラ事業そのものを高額で売却するための施策ではないのか?とうがった見方をする人も増えてきますので、なかなか難しいところですよね。
そのためには、まずはよりよい製品を作り、早期の黒字化をして、その上でJIPのもとで長く経営していくことで、自然とそのような疑念が払拭されていくとおもいます。今後の製品に期待したいですね。
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