タムロンが未だニコンZマウント用レンズの開発の可能性を評価し、調査しているといういくつかの報告がある。
私は、タムロンが確かにZマウント用レンズを製造するというヒントを得た。タムロンはニコンZマウント用のフルサイズミラーレスレンズのすべてのシリーズを発売することを計画中だ。コロナウィルスのパンデミックはタムロンの発売スケジュールにかなり影響を与えた。
(記事を一部引用して意訳しています)
タムロンがZマウント用レンズを発売する?
NikonRumorsがタムロンの新製品について報告しています。
記事によれば、タムロンは現在、Nikon Zマウント用のレンズについて、発売することを評価し、調査しているとしています。そして、これまでのすべてのシリーズについて、Zマウント用レンズとして発売される可能性があると示唆していますね。ですが、新型コロナウィルスの影響でスケジュールはかなり遅れているようです。もし新型コロナウィルスの影響がなければ、もっとはやく発表されていた可能性があったのでしょうか?
フランジバックで有利なニコン
今現在ではシグマ、タムロンともソニーのEマウント用のレンズを製造して発売しています。ソニーのEマウントはフランジバックが18mmです。ニコンのZマウントはフランジバックが16mmですので、ソニーのEマウント用に設計したレンズをそのまま移植して利用できます。レンズの鏡筒を2mmほど長くしてバックフォーカスを稼げば、そのままニコン用として利用できることになりますね。
ただしZマウントの電子接点に関する仕様は公開されていません。そのため、カメラをどう動かすとどこの接点からどのような信号が流れるのかといったことをリバースエンジニアリングして仕様を探っていく必要があります。これに不備があるとレンズが動作しないなどの問題が発生する可能性がでてきてしまいます。なので、いま現在、そのマウントまわりの仕様を調査して発売の可能性を検討してているのでしょうね。
逆にキヤノンのRFマウントについてはどうでしょうか?RFマウントのフランジバックは20mmとEマウントとは2mm、Zマウントとは4mmほど長いことになります。もしEマウント用にレンズを設計していた場合、それをRFマウントに移植するには、2mmほど鏡筒を短くするというか、レンズによっては後玉を2mmほどマウント面からせり出すような処理をする必要があるかもしれません。そうすると設計上、多少の不具合がでてくる可能性もありそうです。ですが、たった2mm程度なのでRFマウントへの移植もさほど問題ないのかな?と思います。
たぶん今ではRFマウントやLマウントでの製品化の可能性も考慮してフランジバックが20mmでも問題ないようなレンズを設計しているかもしれませんね。
(記事元)https://nikonrumors.com/2020/06/15/rumors-tamron-to-make-mirrorless-lenses-for-nikon-z-mount.aspx/
コメント
コメント一覧 (3件)
本当なら朗報ですね。
今回、キヤノンのRFマウントでは無く、Zマウントの噂が流れた原因の一つに両者のフランジバック長の違いが有るかも知れませんね。
いずれにせよ、レンズ専業メーカーとしては一本でも多くのレンズが売れる事が大切ですので、開発済みのEFマウントレンズを比較的簡単にZマウント用レンズへと改造できることを考えると、タムロンがZマウントレンズを販売するのは理にかなっています。
一方、仮にZマウントがリバースエンジニアリングで解析出来た場合、カメラメーカーでも有るシグマはどうするんでしょうか?
おそらくタムロンと同じ流れになるかと想像しています。
レンズ収益はニコンの生命線。
Zレンズのラインナップが少ない今、タムロンにごっそり持っていかれたらニコンヤバいでしょ。
ニコンはセンサーが自前ではないのでいくらボディー売っても利益率低いし