キヤノンがフランジバックの調整可能なレンズ交換式レンズスタイルカメラに取り組んでいる。
キヤノンが超コンパクトな本体でフランジバックを調整可能な機能をもつユニークなレンズスタイルに取り組んでいる。それはとても未来的なようだが、なぜキヤノンには可変フランジバックのレンズ交換式レンズスタイルカメラが必要なのだろうか?それは恐らく異なるマウントの様々なレンズを取り付けられるように取り組んでいるからだろう。
EF/EF-S、EF-M、RFマウントの内径はどうなる?
私たちはEFマウントとEF-Sマウントの内径は54mmで、EF-Mマウントの内径は47mm、そしてRFマウントの内径は54mmだと知っている。だから調整するのはフランジバックだけでけではない。キヤノンはどのようにすべてのレンズを取り付けることができるようなハイブリッドマウントに取り組んでいるのか。
フランジバックとマウント口径を調整できるアダプター?
イメージ画像でわかる通り、レンズスタイルカメラにはレンズと本体の間にツメとスペーサーのあるアダプタを接続する。レンズスタイルカメラは、あなたのもってるキヤノンレンズを自由に選択して利用することができる機能を提供する。
(記事を一部引用して意訳しています)
キヤノンがレンズスタイルカメラを発売する?
NewCameraがキヤノンのレンズスタイルカメラについて報告しています。画像はソニーのILCE-QX1です。
記事によれば、どうやらキヤノンがレンズスタイルカメラに関する特許を出願していた模様です。ですが記事元にはその特許へのリンクや、特許に関する詳細が記述されていませんでした。たぶん元となる特許は日本の特許だと思うのですが、少し調べてみたのですがキヤノンがそのような特許を出願していたかどうかは確認できませんでした。キヤノンは本当に多くの特許を申請しているので、特許を見つけるのは一苦労という感じです。
で、記事では様々なマウントのレンズを取り付け可能なレンズスタイルカメラの特許を見つけたとしています。その内容は、様々なマウントアダプタのようなスペーサーを取り付けることができるレンズスタイルカメラで、EF/EF-Sマウント、EF-Mマウント、RFマウントのいずれのレンズも取り付け可能としているということのようです。
どのように実現しているのか?ということですが、恐らくEF-Mマウントのフランジバックよりも短いフランジバックの新マウントをつくって、その新マウントと各マウントのマウントアダプター的なものを用意して、自由に選択し、各マウントのレンズを取り付けられるようにしているようです。
説明が難しいですが、例えばEF-Mマウントを例にするとEF-Mマウント用レンズ-新マウントとEF-Mマウントを接続するマウントアダプタ-レンズスタイルカメラの新マウントというような感じになっているようですね。もっと簡略化すると、レンズ(EF、EF-M、RFレンズ)-新マウント用のマウントアダプタ(EF、EF-M、RF用のアダプタ)-新マウント(レンズスタイルカメラ)という感じでしょうか?
どのような目的で?
一般的なレンズスタイルカメラというと過去にソニーが発売していたレンズスタイルカメラを思い出します。ソニーのレンズスタイルカメラはスマホとレンズスタイルカメラを連携させることで、ほぼ交換レンズというカメラを実現したものです。このことを想定するとスマホを利用して、一眼カメラの交換レンズを利用した小さなカメラを作りたいという意図が考えられると思います。
ですがレンズスタイルカメラは需要がありますかね?ソニーのレンズスタイルカメラは話題にはなりましたが、商業的に成功したとは言い難く、キヤノンがそれに続いてレンズスタイルカメラを発売する可能性は低いように思えます。もちろん特許ですから開発だけしていて、必ず発売されるというわけではないのですが。
これで思い出すのは以前のEOS-1D X Mark IIIの噂ですね。突拍子もない噂で驚いたのですが、EOS-1D X Mark IIIはフランジバックを可変できるカメラで、EFレンズもRFレンズも取り付け可能なカメラになるのではないか?という噂がありました。さすがにこれは実現しなかったわけですが、これらの特許をみると将来的には似たようなカメラが発売される可能性もあるのかな?と思ってしまいますよね。
例えばEFマウント、EF-Mマウント、RFマウント、それぞれのマウント用の変換アダプタを取り付ける前提のカメラを思いつく可能性というのは十分にあると思います。これが可能になると、一つのカメラでアダプタを取り替えるだけで自由にEFマウント用のレンズも、EF-Mマウント用のレンズも、RFマウント用のレンズも取り付けて利用することができるので、かなり自由度が増すということになります。
これはこれで素晴らしいアイデアだと思うのですが、問題はマウントアダプターを取り付けることが前提となりますので、重いレンズを取り付けた場合の耐久性や、手荒に扱ってちょっとレンズを何かにぶつけてしまった場合の耐衝撃性があるかどうかなど問題になる可能性はありそうです。
さて、何やら興味のある話ではありますが、そのようなカメラ、またはレンズスタイルカメラが発売されることがあるのですかね?単純にそういうカメラではなく、もっと他の何か革新的なカメラなのでしょうか?かなり気になる特許ではありますね。
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コメント
コメント一覧 (8件)
このカメラは以前から噂になっていて特殊なマウントで強度や精度も考慮されていたと思います。
形状も四角状のエルゴノミクスで分離型のようなグリップがありました。
これが製品化されグレード毎にいくつかラインアップされればレンズの互換性は何も
心配いりませんね。
専用マウントのカメラよりこちらが欲しいです。
フランジバックを動かす???
素子面を前後に動かすのかなあ???
結構な距離を動きますね、だとしたら。
昔、コンタックスにフィルム面を動かすAFシステムってなかったですかね?
なんだかバカでかいカメラになりはしませんかね?
巨大な過渡期カメラ????
そんなことよりRFマウントに注力するほうが良いように思うけどなあ^^;
mzdogさん
コンタックスAXですね。
筐体の厚みがあるカメラになってしまいました。
MFですが、フィルム面を前後に動かして焦点合わせをするカメラはありましたね。
マミヤシックスは確かそうだったと思います。
暴走老人さん
コンタックスAXが採用していました。
でも初めてこの話を聞いたときにフロ-ティング機構を採用した
レンズは使えないなと思いました。
結局、後継機も発売されず終わってしまいましたね。
暴走老人さん
失礼しました
MFカメラですね。
昔っからNewCameraのウワサって当たったためしがないんですが。
海外じゃそこのウワサ全く相手にされていないような。
NEWCAMERAはガセネタ流して集客するクリックベイトだからね。信用したらあかんよ。