背面液晶に関する特許
キヤノンが背面液晶を利用したカメラの操作に関する特許を出願しています。特許の内容を読むと具体的にどのようなものかというと、このような特許のようです。
例えばEVF(OVF)を除きながら背面液晶を利用して何らかの操作をするとき、目はEVFをのぞき込んでいるので、操作を目視することができません。そのため指や手の感覚だけで背面にある液晶を利用して何らかの操作をするわけですが、それですとうまく操作できない可能性があります。ですので、上記の図の103の装置がありますが、背面液晶に突起などを設けることにより操作しやすくするということが主眼になっているようです。
操作性の向上に苦労するカメラメーカ
ガラケからスマホになって、画面上で様々な操作ができるようになりガラケにはたくさん見られた物理ボタンはスマホではほとんど無くなっています。それがカメラでも同様の方向に進んでいくかもしれません。
ミラーレスになってAFポイント数がかなり増えました。増えたのはいいのですが、増えた分だけ自分の思い通りの位置にAFポイントを設定するのに苦労するようになっています。
それを解決するためジョイステックやタッチバー、AIが補完する瞳AFなど様々な機能が発明されたり実装されたりしていますが、なかなかまだすべてで思い通りに操作するという点では完全ではないようです。
そこでメーカでは現在でも様々な操作方法についての改良を重ねていて、今回の背面液晶による操作性の向上も、その流れの一環と考えることができそうですよね。
どのような配置にしても左利きの人もいますし、ファインダーを右目でみるか左目でみるかクセのある人もいると思います。そうするとファインダーをのぞいたときに顔で操作系が隠れたりして使いにくい人もでてくると思いますので、完璧な操作系というのはなかなか難しいと思いますね。
プロフェッショナル向けのカメラでは完全に背面液晶に置き換えることは無理だと思いますが、エントリークラスなどでは、撮影におけるガイド機能を充実させた背面液晶操作メインのカメラなども考えられるのではないのかな?と思います。
コメント