新しいNikon ZのAPS-Cミラーレスカメラのグリップに関するデザイン特許
APS-CベースのNikon Zミラーレスカメラのグリップを説明するデザイン特許
(記事を一部意訳しています)
ニコンがAPS-Cミラーレスに関するデザイン特許を出願?
記事によれば、ニコンがAPS-Cミラーレスのグリップに関する特許を出願したという記事があります。デザインの特許と記述されているのですが、どんなものかと思って調べてみると、どうやらデザインを意匠登録していたということのようです。デザインの特許といわれれば確かにそうですし、海外ではそう呼ばれているのかもしれませんね。
ところで意匠登録とは何か?ということですが、意匠というのは製品のデザインのことで、製品そのもののデザインや、パソコンやスマホのアイコンなどのデザインのようなものも対象になるようです。折角、開発したり作成した優秀な製品のデザインを他社に使われてしまったら困ってしまいますからね。
というわけでニコンが上記のような意匠登録をしているということですが、これがAPS-Cミラーレスのデザインかというと実際にはそんなことはなさそうなのです。どういうことでしょうか?
[template id=”1378″]
グリップの一部のデザイン特許か
上記の画像だけみるとカメラ全体のデザインに関する特許のようですが、実際の意匠登録に関するテキストをみてみると実際にはグリップの一部分に関する意匠登録のようです。この意匠登録には複数の画像が登録されていますので、それを引用してみます。
これが複数登録されている画像の一枚です。さらに意匠登録の説明では、意匠登録を受けようとする画像は点線でなく実線で記述されているとの記載もありました。
それを念頭に最初の画像を確認してみますと、これはやはりカメラ本体全体に関するものでも、グリップの形状に関するものでもなく、ニコンの一眼レフやミラーレスにあるグリップ上部の赤い部分のデザインに関する特許のようですね。
例えばNikon Z6ですと、グリップ部はこんな感じになっています。
このあたりをみればわかるように、グリップ上部のストラップを取り付ける金具から、人差し指で回すダイヤルまで流れるようにデザインされている赤い部分があります。みなさんがもし、ニコンの一眼レフを所有していたらグリップ上部をみていただければわかりますが、同様に赤いラインのデザインがあると思います。ネオイチにはありませんが、D3x00シリーズにはあります。
というわけで、この意匠登録はグリップそのものに関する意匠登録ではなく、赤いラインに関する意匠登録だということが言えそうです。従って、赤いライン以外の部分のデザインに関しては、仮に記述されたものと思われますので、これがAPS-Cミラーレスのデザインだと考えてしまうのはどうやら違うようです。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
コメント