数週間以内に、EOS 90Dがリリースされるのをみることになるだろう。このカメラはEOS 80DとEOS 7D Mark IIの両方の後継機種として、かなり前から噂されていた。もしEOS 90DがEOS 7DよりEOS 80Dよりのカメラだった場合、キヤノンのラインナップから野生動物/スポーツ用APS-Cカメラがなくなり、ラインナップに穴が空いてしまう。
過去数週間にわたり、我々はキヤノンがまだAPS-Cセンサー搭載のEOS Rシリーズを考えている可能性があり、そのようなカメラのテストが行われているという言及がある。
同じ情報筋は現在のところRF-Sレンズの計画はないと言及していた。このことはEF-Sレンズのラインナップは更新されたキットレンズを除いて開発中止になったのと同じように納得がいく。
(記事を意訳しています)
ミラーレス用マウントはRFマウントに集約か?
ニコンも廉価一眼レフをミラーレスに置き換えようとしているようですが、キヤノンはもっと大きなジレンマを抱えているのかもしれません(参考 もう発売されないニコンの一眼レフリストの噂 ミラーレスへ置換か?)。
記事によれば、プロフェッショナル、ハイアマチュアモデルのAPS-C一眼レフが1台に集約されて発売されるようです。これはそれぞれの後継機種として2機種を発売するのではなく、1機種のみになるということなので事実上のラインナップ縮小と考えられそうです。
それではすべてミラーレスに移行すればいいかというと、それもそう簡単にはいかないのがキヤノンにあるジレンマです。どういうことでしょうか?
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ミラーレス用に異なるマウントを2つ抱えたキヤノン
キヤノンは既存のミラーレス用にAPS-Cミラーレス用のEF-Mマウントと、フルサイズミラーレス用のRFマウントの両方を抱えています。これはEF-MマウントはAPS-Cミラーレス専用を念頭に設計してしまったため、EF-Mマウントにフルサイズセンサーを搭載するとレンズ設計に無理が生じてしまうからです。このことはキヤノンも認めています。そのため新たにフルサイズセンサー用として新マウントを導入したわけです。
これに対してニコンとソニーは異なる戦略を採用しています。まずソニーについては、APS-C用のEマウントにフルサイズセンサーを搭載しています。ニコンについてはフルサイズ用のZマウントにAPS-Cセンサーを搭載しようとしているようです。キヤノンはAPS-C用とフルサイズ用の別々のマウントを維持しています。
キヤノンのように異なるマウントを維持するのは効率的に悪いので、かなり早い時期からAPS-CミラーレスもRFマウントに集約されるのではないかという噂がありました。さらに噂によれば、すでにRFマウントのAPS-Cミラーレスはテスト段階に入っているとのことです。もしこれが本当なら、かなり早い時期にRFマウントのAPS-Cミラーレスが登場することを意味することになりそうです。
RFマウントのAPS-Cミラーレスが発売されたとして、既存のEOS Kiss Mはどうなるのか?という話になるのだと思うのですが、たぶんEF-Mマウントは維持されて、最小限のレンズラインナップで販売され続けるのではないのかな?と思います。ただし、ハイアマチュア、プロモデル一眼レフはミラーレス化されRFマウントで販売されて高級レンズはRFマウントとして発売される可能性が高いように思えます。もしくは廉価ミラーレスも少しずつRFマウントで販売しつつEF-Mはフェードアウトするということも考えられそうです。
RFマウントはEF-Mマウントよりフランジバックが長いので、RFマウント用に設計したレンズをEF-M用に転用するのは簡単だと思います。RFマウントのフランジバックはそのあたりも考慮されていた可能性も考えられそうです。
いろいろ複雑な状況になってきていますが、キヤノンがどう考えているのか興味のあるところですね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://www.canonrumors.com/an-aps-c-sensor-equipped-eos-r-camera-mentioned-again-cr1/
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