ニコン超望遠レンズの特許
ニコンが超望遠レンズの特許を出願していることがあきらかになりました。どのような特許なのでしょうか?
それでは特許の内容をみてみましょう。なおアイキャッチ画像はニコンレンズのイメージ画像です。
(表1)第1実施例
[全体諸元]
f = 585.0002
FNO = 5.7100
ω[°]= 2.10557
Y = 21.6
TL = 309.4549
BF = 95.6894(表7)第3実施例
[全体諸元]
f = 999.99972
FNO = 8.1600
ω[°]= 1.22886
Y = 21.6
TL = 419.0888
BF = 84.30629(表13)第5実施例
[全体諸元]
f = 779.93334
FNO = 6.4201
ω[°]= 1.56305
Y = 21.6
TL = 393.4548
BF = 63.44872(表22)第8実施例
[全体諸元]
f = 390.019
FNO = 4.600
ω[°]= 3.14
Y = 21.6
TL = 247.546
BF = 45.26893
というわけで、近い焦点距離の重複を排除するとだいたい以上のようなレンズの特許となっていることがわかります。まとめると、このような感じになります。
- 400mm f/4.6
- 600mm f/5.6
- 800mm f/6.4
- 1000mm f/8.0
望遠レンズなのでバックフォーカス(マウント面からセンサーまでの距離)は長いのですが、いまの時期に発売されるレンズなのでミラーレス用のレンズで、かつ像高からいずれもフルサイズセンサー用のレンズだと思われます。
現在発売されているレンズ?
このうち何本か、似たような仕様のレンズはすでに発売されています。それが、
- NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
- NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S
です。これらはレンズ構成図も似ているので、ひょっとしたらこの特許が関係している可能性がありそうです。
そして驚くのは1000mm f/8.0ですね。こういう超望遠レンズが発売される可能性があるとかんか得ると楽しみになりますね。そして600mm f/5.6は既存の600mm f/4 TC VR Sよりも安い価格のレンズとして発売される可能性もあるのでしょうか?
(記事元)https://ipforce.jp/patent-jp-P_A1-2023-23323
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コメント
コメント一覧 (1件)
特許を見るとpf素子を有するとあるので現行製品の NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S は
pf素子を使用していないので別シリーズですね。
今までの例から見て小型軽量なレンズを提供してくれる事はユーザーにとって
嬉しいでしょうね。
その上廉価になるでしょう。
ただこの特許文書を読むと弁理士さんが有効数字という物を理解していないようで
ニコンの原稿チェックも雑になりましたね。
今までのニコンの特許文書ではあり得ない事です。