シグマ 2023年にZ用レンズを発売か
シグマが来年にもZマウント用レンズを発売する可能性があるという噂がでてきています。どのような噂なのでしょうか?それではみてみましょう。
シグマがNikon Zマウント用のレンズの製造を開始するかもしれないという噂がここのところ流れている。シグマのCEOさえ、去年のインタビューでそれを認めていた。
数日前、読者がオランダのシグマの会社の代表者が、Nikon Zマウントのレンズが恐らく来年(2023年)に発売されることを認めたという電子メールを私に送ってきた。
電子メールの内容を訳すとこのようになる。
こんばんは
シグマは何本かのZマウントレンズを来年に恐らく発売する。現在のところどのレンズかは明らかになっていない。
記事は、シグマはニコンのZマウント用レンズを「何本か」2023年に発売するだろうと、オランダのシグマの代表者が述べたという記事になっています。ただ、その代表者も「恐らく」と述べていることから、不確かな部分があることも事実のようです。
もしこの話が本当であれば、シグマから何本かのレンズがZマウント用として発売されることになります。Zマウントは主なミラーレスカメラのマウントの中でも、最もフランジバックが短く(マウント面からセンサーまでの距離が短く)、マウント口径も十分に大きいため、既存のEマウント向けに設計したレンズをそのままZマウントでも流用することが可能です。
なので既存のシグマのフルサイズミラーレス用のレンズは、いずれもZマウントで発売される可能性があることを意味することになります。
とすれば、最初に発売される可能性があるレンズとしては、いわゆる大三元と呼ばれるf/2.8通しの広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームが発売される可能性が高いと思いますね。その他にも広角単焦点、標準単焦点あたりも入ってくると思います。いずれも定番レンズなのでかなり人気になるだろうと思います。
気になるニコンのレンズ戦略
最近のレンズはカメラとの通信や、マウントの規格など様々な特許に守られている可能性が高く、キヤノンやニコンは互換レンズを販売したメーカに対して、特許侵害で発売の停止を求めるなど有利な立場にある可能性があります。
実際に、キヤノンは互換レンズを発売する特にオートフォーカス可能なレンズに対して、それを認めていない方針になっているようです(参考 キヤノン RFマウント互換AFレンズの販売停止要請を認めた??)。
互換レンズを認めるか認めないかはメーカにとっては非常に悩ましい問題だと思います。
もし無制限に認めると自社製のレンズの売上が低迷してしまう可能性があります。とかはえ、逆にまったく認めないとレンズラインナップが少なかったり、低価格のレンズがなく、そもそも他のカメラメーカのカメラを購入するユーザが増えてしまい、自社にとって不利益になる可能性もあります。
そのため、現在の自社のカメラのシェアや販売数、他のカメラメーカのシェアの動向や自社の将来のシェアの動向を予想するなどして、よく考えて互換レンズを認めるかどうかを判断する必要があると思います。
現在の所、ニコンは特定のメーカや特定のレンズだけに許可を出すようなことをしているようで、オートフォーカス可能なZマウント互換レンズを発売しているメーカは、その製品ページに「ニコンとのライセンス契約のもと発売している」旨の表記をしています(参考 タムロン Zマウント用70-300mmはニコンとライセンス契約で販売と判明)。
恐らくニコンとしては、ニコン製品の現在のシェアなどを考えて、互換レンズを販売してもらったら自社にとって有利になりそうなレンズにのみ許可を与えるような形で販売してもらっている可能性が高いのかなと思いますね。
一方、キヤノンはしばらくは互換レンズを認めない方針となっているようで、このあたりは最近、ミラーレスカメラが好調なキヤノンは強気になっているのかもしれません。
どちらの戦略が正しいのかは将来にならないとわかりませんね。
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コメント
コメント一覧 (13件)
AFのみならず光学補正が対応できていれば製品化の可能性は
高いかも知れません。
Eマウントレンズを流用するにしてもは光学補正前提なのでそこが
解決しなければ難しいですね。
シグマがEFマウントレンズの光学補正が出来るようになるまで
デジタルに移行してから何年も掛かっているので大変そうです。
タムロンは自社ブランドの場合特許使用料を払っているのでしょう。
内部のプロトコルを覗いてしまうと特許侵害に相当するので
何某かの互換ファームが出来たのかも知れませんね。
RFマウント用も研究開発しているでしょうからいずれ出てくるでしょう。
NIKON、CANON両方のユーザーですが、先ずNIKONユーザーとしてはこれは朗報です。ミラーレスになってからデジタル補正ありきなので、当然リバースエンジニアリングではなくライセンス契約だと思います。SIGMAレンズを使いたいのは安いからではなく、光学性能が高いレンズが多いからです。タムロンのケースを見ると、ライセンス料で3割増しとなり結局純正と変わらない価格となっています。
一方、CANONってほんとつまらない会社だと思います。イルコの言葉を借りるなら下は悪くないが上が悪い、ということでしょうか。CANON推しのYoutuberが言っていましたが、中国メーカーに勝手にマウントを使われてもいいのか?とか、EFレンズを使えばよいとか、全くピント外れです。きちんとライセンス契約を結んで、CANONには作れないレンズをOEMしてもらうという話であって、また、フルサイズミラーレス機が登場した2018年の頃ならともかく今更EFレンズなんてないでしょう。
まあ買う人がいるから強気の商売が成り立っている訳ですが。
Eマウントは口径が小さいと連呼していたZマウントユーザーが、Eマウント専用設計のシグマレンズ登場に歓喜の声を上げているのは面白いですね・・・・
それ、同感です。最短フランジバックと最大口径で豊富な光とか言ってましたよね。
それを自覚してかせずか、「Zに最適化して」なんてコメントが出てくるのには笑っちゃいました。そんなことしたらEもLも出せませんし、そもそも自アライアンスのLとさえズームリングの回転方向違うのにやるわけないだろ、と。まぁ回転方向はDG DN出す時点で変えといた方が誰にとってもプラスだったとは思いますが。
Zマウントユーザーといっても色んな人がいますからね。
ニコンはFFミラーレスは後発組なのでサードパーティレンズは早い内から積極的に歓迎してレンズラインナップを増やしてほしかったですし、それでユーザーが増えて活気付いてほしいと当初から思っていました。
Eマウントにも素晴らしいレンズはあるのでEマウントの口径をディスる人とは相容れないと思っていました。
私も同感です。まぁ一部でそういうことを言っていた人が手の平返ししているのかどうか分かりませんが。
私はSONYユーザーでもありますが、四隅の解像が一番しっかりしているのは口径の小さなEマウントレンズです。もちろんデジタル補正ありきですが、不利な条件故技術が発達したのではと思います。NIKONはFマウントからZマウントになってレンズ設計の自由度が増してずっと良くなりました。CANONは口径の同じRFレンズになってもほとんど進歩を感じません。AFと手ぶれ補正は向上しても光学的には。
なぜこの場でキヤノンをひたすらディスるのか……??
色々言いたいことは出ましたが、とりあえずPhotographer-Nさんは値付けが高い内にキヤノン製品を売っ払った方がいいかと……貴殿が望むものと現状のキヤノンの戦略はすれ違ってると見受けられます。まぁプロの方は持ってなきゃいけない理由があるのかもですが……。
ご意見ありがとうございます。
例えば、R7/R10は大人気で私も使っています。しかし、APS-C用レンズは過去の焼き直しと思われる2本が取り合えず用意されただけです。特に広角系や明るいレンズが無いため、次なるAPS-Cレンズを望んでいるCanonユーザーは多いはずです。もちろん、次々とレンズを開発できない事情も理解できますので、そうであればOEMでユーザーに供給して欲しいと願うところです。どちらもXというのはユーザーにとってきついですね。
筆者がCanonのレンズ戦略について言及されていたのでコメントしました。
Photographer-Nさんに同意します。ZはFから飛躍してるし、Eも最近のレンズはかなり良くなってるけど、RFはEFから画質は進化してないと感じます
APS-Cレンズは少ないですね。55-200はR50と共に出そう、あと11-22移植はしますかね?
光学性能は……50Lは非常に良いですし、未所持ですが28-70Lや85Lは凄まじいと聞きます。進歩が無いと断じるのは私には難しいです。
並レンズは光学性能よりハーフマクロや小型化などで撮影領域の拡大重視と感じます。星撮りは前々からダメっぽいですがね……。
キヤノンを盲信してるつもりは無いですが、肌に合う50Lだけで大概撮り切り、四隅を細かく見ないなど、色々合ってるんでしょう。サードも出るなら欲しいレンズもある、程度ですし。
結局長々書いてしまいました。また、突っかかるような形のコメント失礼しました。
色々ご意見を伺えてよかったです。
taroさん
おはようございます。
ソニーのEマウントレンズは口径が小さい不利を後群に分散系を
入れたりして上手に設計していますね。
純正や専用に設計されたレンズであれば何も問題はありません。
当該レンズをZマウントやRFマウントに流用するのも何も問題は
ありません。
ごく少数でしょうが私の場合のように天体望遠鏡を使い直接焦点で
撮影する時はケラレの心配があるソニー機を買うことはありませんが
通常の撮影では何も問題はないでしょう。
Zマウントと共にRFマウントも出てくれれば選択技が増えて喜ぶ
ユーザーは多いでしょうね。
最近はレンズ測定サイトの解像度偏重はどうなんだろうと思いますね。
フィルムカメラ時代に全紙に何度も焼いた経験がありますが今から見れば
相当解像度が低いレンズかも知れませんが何も問題はありません。
また測定サイトに合わせて設計し数値を良く見せようとしているメーカーも
あるようです。(どのSNSか書かれていたか思い出せません。)
レンズの善し悪しは実写がすべてです。
良い実写サンプルが出てもコメントは付かず数値の良い測定データが出てから
絶賛するなど実写を見てなぜ判断できないのか疑問です。
縮小するカメラ業界で、いつまでも喧嘩していてもしょうがない…と両者が思っているということでしょう。
前回、特許で揉めたことを思えば、シグマはリバースエンジニアリングではなくて正式なライセンス契約になるでしょう。
Nikonとしては、ボディを売るかレンズを売るか迷っていたのかもしれません。しかし、Z9の生産も需要に追いつくようになり、来年には新型機も出るでしょう。それならば、レンズのバリエーションを増やしてシェア拡大に打って出るほうが良いと考えたのかもしれません。
問題点はズームリングの向きですね。Nikonは一部ボディでズームリングの回転方向を設定できるようになっているようですが。
レンズが充実してくるとあとはボディですよね。
さすがに2023年中にはZ 7III/Z 6IIIなどのハイアマ/ミドルクラスのFF機や、Z 70かZ 90といったEOS R7/X-T5クラス対抗のAPS-C機もニコンは出してくれるだろうと期待しています。
シグマがZマウントに出してくれるとなるとZユーザーの裾野が広がりそうに思いますね。